ネット上にある怖い話、不気味な話のコピペを貼るスレ

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ネット上にある怖い話、不気味な話のコピペを貼るスレ

54: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 15:02:54
「それって良くない事だよ」 
と言われても、私はどうしてもトイレの使用後に蓋を下す事が出来ません。 
それはこんな話をネットで読んでしまったからです。 


私が当時住んでいた1DKは、トイレと浴槽が一緒になったユニットバスでした。 
ある夜、沸いた頃を見計らって、お風呂に入ろうと浴槽のフタを開くと、人の頭のような影が見えました。 
頭部の上半分が浴槽の真ん中にポッコリと浮き、鼻の付け根から下は沈んでいました。 
それは女の人でした。 
見開いた両目は正面の浴槽の壁を見つめ、長い髪が海藻のように揺れて広がり、浮力でふわりと持ちあげられた白く細い両腕が、黒髪の間に見え隠れしてました。 
どんな姿勢をとっても、狭い浴槽にこんなふうに入れるはずがありません。 
人間でないことは、あきらかでした。 
突然の出来事に、私はフタを手にしたまま、服を着ていない状態で立ちつくしてしまいました。 
女の人は、呆然とする私に気づいたようでした。 
目だけを動かして私を見すえると、ニタっと笑った口元は、お湯の中、黒く長い髪の合間で、真っ赤に開きました。 
(あっ、だめだっ!) 
次の瞬間、私は浴槽にフタをしました。フタの下からゴボゴボという音に混ざって笑い声が聞こえてきました。 
と同時に、閉じたフタを下から引っ掻くような音が・・・。 
私は洗面器やブラシやシャンプーやら、そのあたりにあるものを、わざと大きな音を立てながら手当たり次第にフタの上へ乗せ、慌てて浴室を飛び出ました。 
浴室の扉の向こうでは、フタの下から聞こえる引っ掻く音が掌で叩く音に変わっていました。 

私は脱いだばかりのTシャツとGパンを身につけ、部屋を飛び出るとタクシーを拾い、一番近くに住む女友達のところへ逃げ込んだのです。 

数時間後……深夜十二時を回っていたと思います。 
カギもかけず、また何も持たず飛び出たこともあり、友人に付き添ってもらい部屋へ戻りました。 
友人は、今回のような話を笑い飛ばすタイプで、好奇心旺盛な彼女が、浴室の扉を開けてくれる事になりました。 
浴室は、とても静かでした。フタの上に載せたいろんなものは全部、床に落ちていました。お湯の中からの笑い声も、フタを叩く音もしていません。 
友人が浴槽のフタを開きました。しかし、湯気が立つだけで、女の人どころか髪の毛の一本もありません。 
お湯もキレイなものでした。それでも気味が悪いので、友人に頼んで、お湯を落としてもらいました。 

その時、まったく別のところで嫌なものを見つけたのです。






引用元: http://girlschannel.net/topics/1167533

61: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 15:06:48
私の身体は固まりました。 
洋式便器の、閉じたフタと便座の間から、長い髪がゾロリとはみ出ているのです。 
友人も、それに気付きました。 

彼女はわたしが止めるのも聞かず、便器のフタを開きました。その中には、女の人の顔だけが上を向いて入っていました。 
まるでお面のようなその女の人は目だけを動かすと、立ちすくんでいる友人を見、次にわたしを見ました。わたしと視線が合った途端、女の人はまた口をぱっくりと開き、今度はハッキリと聞こえる甲高い声で笑い始めました。 

はははははは…ははははははは…。 

笑い声にあわせて、女の人の顔がゼンマイ仕掛けのように小刻みに震え、はみ出た黒髪がぞぞぞぞっ…っと便器の中に引き込まれました。 
顔を引きつらせた友人は、叩きつけるように便器のフタを閉じました。 
そしてそのまま片手でフタを押さえ、もう片方の手で水洗のレバーをひねりました。 
耳障りな笑い声が、水の流れる音と、無理矢理飲み込もうとする吸引音にかき消されました。 
その後は無我夢中だったせいか、よく覚えていません。気が付くと、簡単な着替えと貴重品だけを持って、私と友人は友人の部屋の前にいました。部屋に入った友人は、まず最初にトイレと浴槽のフタを開き、「絶対に閉じないでね」と言いました。 

翌日の早朝、嫌がる友人に頼み込んでもう一度付き添ってもらい、自分の部屋へ戻りました。 
しかしそこにはもう何もありませんでした。それでも私はアパートを引き払い、実家に帰ることにしました。 
通勤時間は長くなるなどと言っていられません。今でもお風呂に入るときは母か妹が入っているタイミングを見計らって入るようにしています。トイレのフタは、家族に了解をもらって、ずっと外したままにしてあります。



76: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 15:22:29
イタズラではないけど幼稚園か小学生になったばかりの頃、近くに埋め立てた釣り堀があって 
有刺鉄線の隙間から友達と入って遊んでたら埋められたシラスの釣り堀の池が底なし沼みたいになっていて自分は足がズブッとなった瞬間に怖さを感じて離れたけど友達は既に膝を超えて沈んでいた。 

大人を呼べばよかったのに自分は何か恐怖を感じて家まで走って帰った。 
その後に友達が行方不明になったっていう事で大人たちが大騒ぎになったのを覚えていている。 
実際に友達は見つからずにみんなを集めて先生が説明をした記憶がある。 

大人になった今考えるとなぜあの時に釣り堀に沈んでいったって事を誰も考えつかなかったのだろう。今は区画整理もされ釣り堀の場所がどこだったかもはっきりしないけど埋め立てや造成の時に見つかったって話も聞かない。そのまま埋まったままなのだろうか。 
たまにこの記憶がパッと頭に浮かび心臓がバクバクなる。今から30年ほど前のことなのに。



272: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/06(土) 12:16:20
>>76 

これってちょっと犯罪に近くない?友達可哀想・・・・。



96: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 15:59:11
現在も住んでいる自宅での話 

今私が住んでいる場所は特に曰くも無く、昔から我が家系が住んでいる土地なので 
この家に住んでいれば恐怖体験は自分には起こらないと思っていました。 
ここ最近ですが、リビングにいると昼夜を問わず、女性の低い声で鼻歌が聴こえてきます。 

「ん〜…ん〜ん〜…」 
最初はよ〜く耳をすまさなければ気づかないほどに遠くから聴こえてくるのですが、放っておくとどんどん近づいてきます。 

「ん〜…ん〜ん〜…」 
それでも放っておくと、意識を集中しなくても聴こえるほどに近づいてきます。 

「ん〜…ん〜ん〜…」 
なので私は、その声に気づいたらいつも般若心経の最後の部分を繰り返し唱えるようにしています。(これしか知らないもので……) 
とにかく般若心経の「ぎゃーていぎゃーてい」のくだりを唱え続けると、声はだんだん遠ざかっていきます。 
このリビングではテレビにも集中できません。 
声が聴こえ始めるのは完全に不定期ですし、早く声に気づいて般若心経を唱え始めなければ、時としてそれは部屋にまで入ってきます。 
「ん〜…ん〜ん〜…」 

そういえばこの前、大好きなバンドのニューアルバムが発売されました。 
発売日を楽しみにしていたので、お店で買った時はもうテンション↑↑ 
さっそく家に帰ってヘッドフォンで聴いて、一通り聴き終え、よかったな〜と余韻に浸りながらヘッドフォンを取ったら耳元で 

「んーーーーーーーーーーーーーーー」 

って。



98: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:02:21
俺が四歳の時、10歳年上の兄が時々庭で歌を歌いながらゴンゴンと何かを叩いているのに気付いた。 
前々から気になっていたのである日、窓ガラス越しにそっと覗いてみると、 
大きな金槌で、猫の足を潰していた。俺はそんな兄がすごく怖かったから、 
毎晩母親と一緒に寝ていた。ある晩フト目を覚ますと、 
兄が母の顔をじっと覗き込みクスクス笑っていた。 
俺はますますそんな兄が嫌いになっていった。怖かったのかもしれない。 
5歳の誕生日に、父からハムスターを買って貰った。 
俺は毎日ハムスターと遊ぶのが本当に楽しみだった。 
ある休日の日、兄と二人で過ごさなければいけなかった。 
母が用意してくれたご飯を食べていると、兄がクスクスクスクスと笑っている。 
俺も何故か可笑しくなってクスクス笑ってみると、兄はひどく嬉しそうな顔をして笑った。 
すると突然兄は俺の目の前で口を大きく開き舌を大きく前へと突き出した。 
舌の上にはぐちゃぐちゃになったハムスターが乗っていた。 
そこから前後の記憶が定かではないが、余りの恐怖で失禁した事は覚えている。 
それから一年半年後兄は失踪した。以後16年間何の音沙汰もない。



100: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:03:05
1994年、ルーマニアでオズロという男が右目に角膜移植をした。 
翌年、彼は失踪。彼の家の鏡、ガラス、その他あらゆる反射物は割られ、粉々になっていたという。 
彼の机から、日記が発見された。日記には移植の日を境に、ある言葉が大量に書かれていた。 

「右目が俺を睨んでいる」



101: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:04:14
N県S村に、牛ヶ首という場所があります。私の祖母がその近郷出身です。 
小学生の頃にその祖母から聞いた、牛ヶ首近辺であった昔々の話です。 

祖母の曽祖母の弟にあたる人が、金貸しをやっていました。(江戸時代らしいです) 
私にとってはご先祖さまなんですが、残念ながら名前はわかりませんので、仮に太郎さんとします。 
太郎さんは、高利貸しであったらしく、あまり評判は良くなかったようです。 

ある夏の日、太郎さんは小僧さん一人をお供につれ、貸した金を取り立てるため、山中の集落に出向きました。 
集落の人たちに貸していたお金の取り立てが、どのように行われたかははっきりとは伝わっていません。 
ただ、山の集落の人たちは酒席を用意し、かなりお酒を勧めたそうです。 
そして太郎さんは酔っ払って、お供の小僧さんと一緒に、夜の山道を帰ったということです。 

で結局、太郎さんと小僧さん、二人とも家にもどることはありませんでした。 
そのまま行方知れずとなりました。 
山の集落の人たちに尋ねても、 
「お金を返し、酒を飲んで別れた後のことはわからない」と、皆が答えたそうです。 

残された家族は、山の集落の人たちではなく、ふもとの村人たちにお願いして、山の中を捜してもらいました。 
そして、帰り道とは逆方向の崖の下で、太郎さんの遺体をようやく見つけることができたそうです。 
遺体はすさまじい形相をしていました。 

最終的には、夜の山道で酔っ払って落ちたんだろう、とされましたが、 
帰るべき家とは逆方向にある崖から落ちたなんて妙な話だと、噂になったそうです。 
さらに、取り立てた(山の集落の人々が払ったといってる)お金は、結局どこからもでてきませんでした。 
また、お供の小僧さんがずっと見つからないのは、 
神隠しだとか、主人を殺して金を奪い逐電したんだとか、いろいろと噂になったそうです。 

わたしは、この話を初めて聞いた小学生の時から、 
きっと小僧さんも、×のXXの人たちに殺されたんだと思っています。 

山の集落は過疎のため、昭和40年代中ごろに廃村となっています。



102: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:06:45
事件に関する重要な記録をここに公開する。 
ICレコーダーによる記録である。 
吹き込まれた声は基本的に可美村(かみむら)緋那(ひな)のものだけである。 
彼女は警視庁の刑事であると共に、 
IZUMO社航空機墜落事故の唯一の生存者である可美村貴代(たかよ)ちゃん(事故当時十三歳)の叔母でもある。 
貴代ちゃんは事故の怪我によって、長らく植物人間状態と見なされていたが、 
先日、意識をはっきりと回復していることが確認された。会話が出来るほどには回復していないため、 
奥歯に電極を取り付け、歯を噛み合わせると電子音が鳴る仕組みでコミュニケーションを可能にした。 

イエスの場合は二回、ノーの場合は一回、歯を噛み合わせてもらった。 
貴代ちゃんの精神安定のため、部屋には緋那さんと貴代ちゃんの二人だけである。 
カメラなども設置していない。 

以下が記録である。 


「他の乗客の人たちは普通でしたか?」 
二回。 
「飛んでいる最中に何かが起こったのですね」 
四回、間断なく。 
「それはYESということ?」 
三回。 
「つらい? この話、やめましょうか?」 
しばし後、一回。 
「続けられる?」 
二回。 
「じゃあ、もう少し頑張ってくださいね」 
二回。 
「事故の前、飛行機は揺れましたか?」 
二回。 
「恐かった?」 
やや後、一回。 
「その時には、もう落ちると思いましたか?」 
一回。 
「大したことはないと思ったんですね」 
二回。 
「窓は」 
二回。 
「それは窓を壊して入ってきたということ?」 
二回。 
「その何かは、乗客に酷いことをしたのですか?」 
二回。 
「貴代ちゃんの傷も、その何かのせい?」 
何度も。 


「傷口から唾液が」 
何度も。 
「牙が生えてた?」 
何度も。 
「ぬめぬめしてた?」 
何度も。 
「目が真っ黒で、葡萄みたいに小さくて、びっしりと」 
何度も。 
「子供みたいに小さい」 
何度も。 
「手が、ううん、足? たくさん生えてて、這い回るみたいに」 
何度も。 
「変な声で、何かを擦ったみたいな声で」 
何度も。 
「すごく小さな穴や隙間から、ずりずりって出てきて」 
何度も。 
「身体に張り付いてきて」 
何度も。 
「登ってきて」 
何度も。 
「噛みついて」 
電子音は以降、一切鳴らなくなる。 
「食べられ」 「痛い」 「助けて」 

以上が記録された二人のやり取りである。 
後半、何かをこするような音や、ピタピタと吸盤の張り付くような音、 
引きずるような音などが入り乱れたが、詳細は不明である。 
可美村緋那の声が後半で震えていたことと何らかの関係があるのかも不明。 
この記録は桜美赤十字病院女性二名惨殺事件の重要参考物件として 
県警に保管されている。 
この事件の真相は未だ謎に包まれたままである



103: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:08:05
今日はサザエさんの主題歌に関する都市伝説をご紹介。 

サザエさんの主題歌の歌詞に注目すると不思議な事がわかる。 

お魚くわえたどら猫おおかけって〜♪ 

という歌詞のあの有名なサザエさんの主題歌である。 

実はこの主題歌のある部分に下記のような歌詞がある。 

「二階の窓を開けたらね、明るい日差しが。。。」 

・・・2階ですか? 

サザエさんの家はどう見ても1階建ての平屋建て。 

なぜこんな歌詞があるのだろうか。 

サザエさん家は一度火事になった説 

この都市伝説では歌詞と整合性のとれない漫画と 

アニメの設定から「サザエさん家は一度全焼の火事に 

あって、今の平屋の家は建て直された新築の家なのでは 

ないか」とされている。しかし、サザエさん家を見る限り、 

新築という感じは到底しない。ノリスケのマンションと 

比較すると、内装もすこし古い感じであるし。。。 

サザエさん家に隠された秘密の2階説 

上記の矛盾を解消する都市伝説がサザエさんの 

家には秘密の2階が存在するという都市伝説である。 

一見平屋に見えるサザエさんの家であるが、 

それは見せかけ。実は家のどこかから2階へ上がる 

階段があり秘密の部屋が作られているのである。 

その部屋の存在意義や使用方法は作中には 

全く出てこないため、謎である。一説によれば、 

カツオとワカメの部屋の前にある廊下の天井に 

2階へ通じる秘密のはしごが隠されているという。 



104: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:09:47
これ短いけど秀逸 

漏れにはちょっと変な趣味があった。 
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。 
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。 
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、 
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、 
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。 
漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。 
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。 
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、 
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。 
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら服を何も着ていない状態でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、 
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。 
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。 
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、 
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ 
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、 
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。 
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、 
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。 
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。 
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、 
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。 「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。 
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。 
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、 
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。 
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。 
あいつはいったい何者だったんだ。 
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。 



107: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:11:24
この訳の分からなさが怖い 

巨頭オ 

数年前、ふとある村の事を思い出した。 
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。 
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。 

連休に一人で車を走らせた。 
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。 
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、 
その看板を見つけたときあれっと思った。 
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。 
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。 
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。 

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、 
頭がやたら大きい人間?が出てきた。 

え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる! 
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。 
両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。 

車から降りないでよかった。 
恐ろしい勢いで車をバックさせ、 
とんでもない勢いで国道まで飛ばした。 
帰って地図を見ても、数年前に言った村と、 
その日行った場所は間違っていなかった。 

だが、もう一度行こうとは思わない。



108: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:12:35
俺の実家は小さい寺をやってて、親父が憑き物祓いや 

人形供養してるのを何度も見てたが、 

今までで1番怖かったのが赤ちゃんの人形。 

当時10歳くらいだった俺は、夜トイレに起きると、 

人形部屋(供養する人形や、供養前の人形を集めた 

部屋)から、ミャーミャー猫のような鳴き声が 

聞こえたので部屋に入って電気をつけた。 

そしたら、ダンボールにガムテープぐるぐる巻きに 

した箱があって、中からミャーミャー鳴き声と 

ガリガリひっかいてるような音が聞こえ、 

「中に猫がいる!」と思った俺は、ガムテープを 

はがしてダンボールのフタを開いた。 

しかし、途端に鳴き声が止まり、 

中を見ると猫じゃなくて赤ちゃんの人形だった。 

普通寝かせると目をつぶるタイプの人形なんだけど、 

目をパッチリ開けて俺の顔を見ていた。 

ただひたすら箱を見ていると、箱がカタカタ 

揺れて人形の手が出てきて、 

箱のフチを掴んだのが見えた。 

俺は怖くなって逃げようとしたが、 

数歩後ずさったとこで腰を抜かし恐怖で動けなくなった。 

「出てくる!」って直感的に思った俺は、 

目を瞑って叫びまくった。 

そしたら親父が来て人形を抱き上げ、 

人形に向かって「もう寝なさい」と言い、 

今度は木箱を持ってきて、中に入れ蓋を閉めた。 

その後、親父に「何をしてたんだ!」と酷く怒られて、 

「箱の中から猫の鳴き声がした」と説明すると、 

溜め息をついて、「今度から何かあったら、 

まずお父さんに言いなさい」と言われた。 

その人形は、その日の夕方に近所のおばさんが 

持ってきて、まだ親父も中の人形を見ていなかったそうだ。 

そして次の日に、その人形は燃やす事になった・・・。 

寺に持ってきた人形でも、無害な物は人形部屋で 

供養しているのだけど、動いたり声を出したりするのは 

危険だから、燃やす事にしていたらしい。 

木箱に入っている人形に、お経を唱えながら 

親父が火をつけた途端に、中から昨日の 

ミャーミャー言う声が激しく聞こえてきた。 

それに構わず親父お経を唱えた。 

燃やした人形を出すと、原型を止めていない 

黒いプラスチックの塊になっていた。 

その塊は箱に入れて、無縁仏の墓に埋葬した。 

その後何も無く、今では都内で独り暮らしをしているが、 

夜中に猫の声が聞こえると、ビクッとしてしまう自分がいる。 



109: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 16:15:05
俺の友達に変なやつがいる、そいつの話を。 

そいつは女なんだが、なんと言えば良いのか、とにかく 

不思議な感じのするやつで、結構かわいいので最初俺は 

付き合いたいと思い色々しようとしたが、 

なぜかいつの間にか普通の友達みたいになっていた。 

その子が去年の11月に俺のアパートに遊びに 

来ていた時のこと。 

最初はゲームとかやっていたが途中で飽きてしまい、 

何となくテレビをつけてみていた。 

特に面白いものがやってるわけでもなく、ぼーっと 

見ていると、そいつが独り言のようにボツリと 

「あ・・・この人もだ」と言い出した。 

俺は殆どテレビを見ないので良く解らないが、どうも 

今映っている若手らしいお笑い芸人の事を 

言っているようで、俺は「何が?」と聞き返した。 

すると彼女は、最初「何でも無いからw」と笑って 

誤魔化していたんだが、俺は暇だった事もあり話題が 

欲しくてしつこく聞いてみた。 

すると渋々こんな話をし始めた。 

「こんな事言うと変な人に思われるかも知れないけど、 

昔から特定の人に変なもの見えるときあるんだ。 

高校生の頃まではほんとに極稀な感じだったんだけど、 

最近その変なものが良く見える、 

今の人にもそれが見えた」と。 

俺は意味が解らず「それってよく言う霊感みたいなやつか?」 

と聞くと、彼女は「そうなのかな?幽霊とかは見た 

事無いんだけど・・・」と言葉を濁した。 

詳しく聞いてみると、彼女が見えるのは人型の 

何かとか黒いモヤとか、そういう「よくある」ものではなく、 

たまに人の背中から生えている木?のようなものが 

見えるときがあるらしい。 

彼女はそこまで話すと、突然ハッとした顔をして 

「信じなくて良いよw忘れてw」と笑いながら言い、 

その話をもう終わりとばかりに友達呼んで夕飯でも 

食べに行こうと言い出した。 

何か雰囲気的に「それ以上その事を追求しないでくれ」 

と言っているようで、 

俺はまあいいかとその話をするのを止めた。 

携帯で何人かの友達を呼んでファミレスで飯を食い、 

まだ時間あるしカラオケでも行くか?と、ファミレスの外で 

話していると、その彼女が人ごみの方を見て「あ・・・」と呟いた。 

結構大きな声だったため、みんなその方向に注目していると 

突然道を歩いていた高そうなスーツを着たサラリーマン風の 

人が、よろよろとし始めそのまま道に倒れた。 

周囲は大騒ぎとなり、救急車が呼ばれてその男の人は 

そのまま運ばれていった。 

その一部始終を見終わった辺りの頃、女友達の一人が 

その子に「また見えたんだ・・・気しないでいいよ、○○ 

(彼女の名前)のせいじゃないし」と話しており、どうも 

詳しく事情を知っているようだったが、彼女はどことなく 

悲しそうな顔をしていて雰囲気的に事情を聞けるような 

感じでもなかった。 

その日は適当にカラオケに行きそのまま解散になった。 

次の週の事。 

俺が大学のサークル棟の近くのベンチでマンガを 

読んでいると、例の彼女とあの時彼女を慰めていた 

女友達が俺のところへやってきて、「ちょっと話が 

あるからいい?」と聞いてきた。 

特にすることも無かった俺は「良いけど何?」と聞き返すと、 

場所を替えたいという事で近場にある喫茶店に 

場所を移す事にした。 

「何か深刻そうな顔してるなぁ・・・」と思っていると、 

その女友達がまず口を開いた。 

俺は例の木の話を聞いたので、一応関係があるし、 

ちゃんと話を聞いて欲しいらしく、その話をし始めた。 

女友達によると、彼女は子供の頃からその人に 

生える木が見えていたらしく、最初は親に談したらしいが 

親はまともに取り合ってくれず、変な子供と思われるのも 

嫌でずっと自分だけの秘密にしてきたらしい。 

そこから彼女が続けた。 

その「木が生えている人」にとある問題がある 

事にある日気付き、独りで抱え込むのに耐えられなく 

なったらしく、少しずつ友達などのその事を 

話すようになったとか。 

本当は両親にも話したかったらしいが、小さい頃に 

信じてもらえなかった事が引っかかって話す事ができず、 

この話を知っているのは彼女の友達だけらしかった。 

ちなみに、どうやら俺には話す気は最初一切 

無かったらしいが、偶然独り言を追求されしまい、 

勢いで話してしまったため、今一緒にい



132: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:02:09
今一緒にいる女友達と話し合って全て話す事にしたらしい。 

ここまでは特に「俺にとっては」問題となる話は無かった。ただし、その後に話した事が問題だった。 
要点は四つ。 一つめ 
この木は少しずつ成長するらしく、普通の木と同じにだんだんと大きくなり枝分かれしていき、最終的には数メートルの大きさにまで成長するらしい。 
彼女は長年この木が生えた人を見てきたが、小さな苗木のような状態から大きな木になるまでは人によって様々だが何年かかかるらしい。 
問題はそこからで、この木は成長して大きくなるだけでなく、成長しきった状態?にまでなると枯れるらしい。 
ちなみに、数年で枯れた状態になる人もいれば、数年経ってもまだ1mくらいの人もいたりとかなり個人差があるようだ。 
この「枯れた状態」になると、木の生えている人にとんでもない不幸が訪れるとか。 
全て把握しているわけではないが、少なくとも彼女の把握している範囲では 
大病を患ったり大怪我をして後遺症が残ったり、人身事故を起して多額の賠償金を背負わされたり、 
何らかの理由で一家離散してしまったり、最悪の場合事故死や病死や場合によっては自殺してしまったりという事まであり、本当にろくな事になっていない。 

二つめ 
彼女がショックだったのが、それまで見てきた木の生えた人は全員他人で、関わりがあっても殆ど他人同然の人だけだったらしいのだが。 
彼女のバイト先に来るお客さんで、結構親しく話しもする人につい最近その木が生えたらしく、彼女にとって自分に近しい人に木が生えたのがかなりショックだったとか。 
ちなみに、彼女には木は見えるが触ったりする事はできず、一度生えてしまうともうどうすることもできないようで、その仲の良いお客さんの事はもう諦めるしかないらしい。 
彼女は「…話しても信じてくれないだろうし」と泣きそうな顔になっていた。 



146: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:15:12
>>132続き 
三つ目 
これが俺にとってはかなり大問題だった。 
なぜか理由は解らないが、この話を彼女が人に話すと、全員ではないが「同じように木が見える」ようになってしまう人がいるらしい。 
ちなみに一緒にいる女友達は聞いても見えるようにならなかったらしいが、彼女の中学時代の友達と、高校の頃の彼氏は「見えるように」なってしまったらしく、彼氏のほうとはそれが原因で疎遠になり別れたとか。 
俺はそこまで聞いて「ちょwww何で俺に話すんだよwwww」と笑いながら聞いたが、内心かなり焦っていた。 
すると女友達が「○○(俺の名前)がしつこく聞いたからいけないんでしょ、自業自得じゃん」と食って掛かり、何かかなり理不尽な気がしたがそれ以上その事で追求は出来なかった。 
今日話したのも、途中まで聞いてしまえば恐らく同じ事だろうという事で、ならもしもの時に備えて心の準備をしてもらおうとやってきたらしい。 
本来ならそんな話信じないのだが、実際にファミレス前での事件があったので俺は信じざるをえなかった。 
要するに事故にあったと思って諦めろという事なのだろう… 

四つ目 
これも結構大問題だった。 
彼女が言うには、今月に入った辺りから、テレビを見ていると芸能人やニュースキャスターで「木が生え始めた人」がかなりいるらしく、それが最初のほうで言った「最近良く見る」という事の意味らしい。 
話を聞く限り時期がどうも皆殆ど一緒らしく、何か不気味な物を感じた。 
もう一つ気になったのが、テレビに映った映像だからなのかどうかはわからないが、テレビの向こうに見える木は全て真っ黒い色をしているらしく、今までのような普通の木とは雰囲気が違うとか。 
彼女と女友達が話した内容の要点は以上の通りだった。 
ここまで聞いて俺は2人にある疑問をぶつけてみたくなり、彼女にこう聞いた 

「話すと見えるようになるなら、そのバイト先のお客さんにはやっぱ話したほうが良いんじゃないか?」 
「見えるようになれば流石に信じるだろ」 

と俺が聞くと。 
まず女友達のほうが 
「見えるようになるかは運次第だし、それに“あなたにもうじき不幸が訪れます”なんて言えるわけ無いじゃん」 
と返してきた、更に彼女のほうも 
「話したところで何の解決にもならないし…」 
と悲しそうに語った。 

確かにその通りだと思った。 
もし自分に木が生えていて、今と同じ事を伝えられてもどうしたら良いか解らない。 
まず嘘だと思うだろうし、仮に見えるようになったとしたら、まるで自分の寿命のカウントダウンをされているようでとても冷静でなんていられなくなるだろう。 
俺は自分がバカな事を聞いてしまったと反省し、彼女に「ごめん」と謝った。 

ちなみに、普段彼女が見る木の生えた人は。普通新宿駅や東京駅などの大勢の人がいる場所でも多くて2〜3人程度らしいが、最近増えているニュースキャスターや芸能人の場合はテレビを見ると必ず番組内に大抵1人はいるらしい、かなり異常な数だ。 
最近何か大きな変化が起きた事は間違いないが、俺にも彼女にも女友達にもそれが何を意味するのかはさっぱり解らない、 
そもそも彼女自信、何で木なのかとか何故そんなものが見えるのか、そもそも何故この話を彼女がすると同じように見えるようになるのかさっぱり把握していない。 
俺はこんな物を何年も見続けてきた彼女が可哀想になった。 
そして、そんな境遇でも明るく振舞える彼女は凄いと思った。 



147: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:16:56
>>146続き 
彼女とは最近もよくつるんで遊びまわっているが、彼女が言うにはこの話を聞いて見えるようになる人は、1年以内に見えるようになるらしく、今年の11月までに見えないなら俺はもう安心らしい。 
また、これはなぜか「彼女が直接話さないと見えるようにならない」ようで、俺がここに書き込んでも見えるようになることは無いらしいので、読んだ人は安心して欲しい。 

ちなみに彼女と一緒にいるときに一度だけ「あの人…」と教えられた事があった。 
その直後、その人は車に轢かれて吹き飛び、足が関節とは逆方向に向いて折れ曲がりそのままピクリとも動かなくなってしまった。 
何か物凄い物を見てしまい、俺は相当なショックを受け「もし見えるようになってしまった時」の心構えが必要だと真剣に考えるようになった。 
そしてその時にある事に気が付き、彼女に聞いてみた。 
「枯れるとやばいのは解った。でも、なぜ“その瞬間”までが解るんだ?」と。 
すると彼女はこう言った。その時が来ると、枯れた木が折れるから解る」と。 

以上で俺の話は終わり。 
彼女にもここに書く事は了解を貰っている。 
それとテレビの向こうで木の生え始めた人は、ちょっと前まで少しずつ増えていたが、最近は増えていないらしい。 
俺は彼女に「もうテレビを見るのをやめたほうが良いんじゃないか?」というと、「そうする」と言っていた、その後彼女がテレビを見なくなったかどうかはわからない。 

終わり 




134: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:03:15
942 :あなたのうしろに名無しさんが・・・:02/07/12 18:04 

結婚式の衣装合わせのことで都内の某有名ホテルに行った時、ロビーで中学の同級生に会った。 
当時すごく痩せていて病弱で暗かった人だったが、ふっくらと普通の人になっていて、 
よく笑い、よくしゃべるのでちょっと驚いた。 
もっと驚いたのは、ホテルのスイートに泊まっていると聞いたこと。 
「上でお茶でもとろう」と言われるままに上階へ。 
すごくいい部屋で、宿泊というより暮らしている感じだったが、「どうして?」と聞いても笑って答えない。 
こう言っては何だけど、彼女はホテルらしからぬ普段着で、とても浮いた感じがして、とても不思議だった。 

ルームサービスでお茶とケーキを頂き(彼女の奢り)、そろそろ帰ろうという時、 
彼女がふと「いいもの見せてあげる」と言って、奥のベッドルームに連れていかれた。 
カーテンが引いてあって薄暗く、医療器具のカートみたいなものが置いてあり、 
ベッドに服を着ていない状態で髪の長い女の人がむこうを向いて座っていた。 
いまだに混乱して記憶が曖昧なのだが、大きなオムツをしていた様な気がする。 
汚れた脱脂綿みたいなものが部屋中に散らばっていて、その人は片手が肩の下のところから無かった。 
呆然としたまま部屋から押し出されたが、「あの人は誰?」と尋ねても、「知り合いなの」と笑うばかり。 
急に自分が彼女の事を全く知らない事に気がついて凄く怖くなり、しどろもどろに別れの挨拶をして逃げ帰った。 
彼女はあたふたする私を楽しんでいる様な感じだった。 
その後、何度もそのホテルに行かなければならなかったが、もう一度彼女を訪ねる勇気はとてもなかった。 

あれからいろいろ考えたが、 
もし彼女が何かの犯罪に関わっていたなら、わざわざ碌に知らない私に知らせるわけはないし、 
何かの事情があったんだと思う。 
彼女は一人っ子で、以前お母さんと住んでいたアパートはもう取り壊されていてない。 
ベッドルームにいた女の人は、どう思い出してもお母さんではなかったように思う。若い女の人だったとしか思えない。



138: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:05:13
お守り 

育美ちゃんは小学校に上がる前にお父さんを亡くしてしまい 
お母さんはその後再婚もせずに働きまくって育美ちゃんを高校は 
もちろん、大学にまで入れてくれました。 
でも、無理がたたって倒れてしまいました。 
それでも身体が良くなるとまた働きはじめて、そしてまた倒れて・・・。 
そんなことを繰り返しているうちについに起き上がれない身体になってしまいました。 
そして自分がもう長くないと悟ったお母さんはお守りを1つ育美ちゃんに手渡し、 

「ごめんね育美。ひとりでも頑張るんだよ。 
でも、どうしても辛かったり耐えられなくなったらこのお守りを開けなさい」と言いました。 

しばらくしてお母さんは亡くなってしまいました。 
育美ちゃんはお母さんに貰ったお守りをお風呂に入るとき以外は肌身離さず持ち歩いていました。 

あるとき友

141: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:06:59
>>138続き 

達(Nちゃん達)とプールに行ったとき更衣室で育美ちゃんのお守りの話になり、 
中を見てみようということになったそうです。最初は断った育美ちゃんも 
お母さんが亡くなってからだいぶ経っていたこともあり 
まあいいかと思ってお守りの中をのぞいてみました。 
するとそこには1枚の紙が折り畳んで入っていました。 
なんだこれだけ?と拍子抜けした育美ちゃんが 
その紙を取りだして開いてみると。そこには・・・ 

震えた文字で「育美、死ね」と書かれていました。 




149: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:18:58
「良栄丸遭難事件」 

航海日誌概要 

1926年(大正15年) 

12月 5日、神奈川県の三崎漁港を出港。 
銚子の沖合いを目指すつもりが天候が悪く銚子港を目指す。 

12月 6日、銚子港へ一時入港。 

12月 7日、銚子港を出港。以後銚子沖で漁に励む。 

12月12日、突如機関クランクシャフトが折れ、航行不能に。 
そこに西からの強い季節風が追い討ちをかけ、船は沖へ沖へと流される。 

12月15、16日の2日の間に「紀州船に似た20トンくらいの船」 
「東洋汽船会社の船」「同業の肥州舟」の三隻の船を発見。 
大漁旗を揚げ、火を焚いて大騒ぎしたが、 
しかしいずれも良栄丸に気づくことなく過ぎ去った。 

救助の可能性は低かった。 
しかし幸いにも船には食料がある。 
船長は漂流を決意、船員もそれに賛同。 
食料は4ヶ月もたせるため干物にされた。 

日本へ戻ろうにも、強い西風は連日船を東へと押し流す。 
これだけ走って島影ひとつ発見できない。 

つづく



151: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:21:24
>>149の続き 

12月20日の記述 

二十日朝八時に至り風北にしておだやかなり 
西風毎日強い故思ひ切つてアメリカへ乗出といふ太い事を 
船長が相談を致した所、まだ落合つかず兎に角アンカ三丁上る事にした 
十八日午前一時より廿日午前六時まで五十四時間流した 

責任のない人はどうでもよいが 
嫁内小供のある人は実にお気の毒である 
又国元の方でも一方ならぬ大さわぎある 
何にしても約束であるとあきらめ居てる 

親のばちが子にくる 
昔々古人の伝へこの十二名は誠に因念の悪いものである 
万一助かつたればそれこそ今度は皆大難を通越し運勢朝の昇る如し 

サヨナラ 

(※注・どんなに日本へ向かおうとも、西風は強く押し戻される。 
船長は、ならば思い切ってアメリカへ向かおうと決断。 
アメリカまで4ヶ月はかかるし、それが困難なこともわかっている。 
しかしこのまま救助を待ってただ漂流するよりは、と船員もそれに従った。) 

つづく



154: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:24:40
>>151の続き 
(※注・12月26日、良栄丸はついに東へ、アメリカへと舵を取った。 
この日から元号が「大正」から「昭和」になるが、船員たちが知る由は無かった。) 

1927年(昭和2年)1月1日の記述 

あけましてお目出たう 
年玉の御寿を幾千代かけて御祝納め候なり 
大正十六年一月元旦計 

流れ二八○時、ヴエス一六六時 
元日の事とて赤めしにコーヤのさいで目でたい 
祝をすまし色色思ひ思ひに話して夜にいつた 
午後七時風が静かになり流した 

(※ 年が明けてからも、船員たちは波風を頼りない帆で乗り切ろうと奮闘。 
時折魚を釣り上げてみなで大喜びし、ご馳走とした。 
1月、2月の日誌は特筆すべきことがあまりなかったためか、 
ほとんどが日付と方角、航海距離の短い記述が続く。) 

(※1月27日、外国の船を発見し、火で信号を送るが気づかれなかった。) 

(※2月17日、5貫、6貫(1貫=3.75キロ)の魚を三匹釣り上げ、 
その喜びに皆笑い、たとえることもできないほど大騒ぎをする。 
日誌に書き綴られた、船員たちの最後の明るさだった。) 

(※この先から航海日誌は日付と方角程度しか書かれなくなる。) 

3月5日、ついに糧食が尽きる。 
この日、機関長・細井伝次郎が病気のため死亡。



156: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:29:09
>>154の続き 
※ここからは、当時の航海日誌を現代語訳にしたものをコピペします 

「12月27日、沖の大海へ出ると波も風も何も無い。 
 もう外国と日本の中ほどにまで流されたのではないかと不安が募る。」 

「12月27日。カツオ10本つる」 

「1月27日。外国船を発見。応答なし。 
 雨が降るとオケに雨水をため、これを飲料水とした」 

「2月17日。いよいよ食料少なし」 

「3月6日。魚一匹もとれず。食料はひとつのこらず底をついた。 
 恐ろしい飢えと死神がじょじょにやってきた」 

「3月7日。最初の犠牲者がでた。 
 機関長・細井伝次郎は、ひとめ見たい……日本の土を一足ふみたい」 
とうめきながら死んでいった。全員で水葬にする」 

「3月9日。サメの大きなやつが一本つれたが、 
 直江常太郎は食べる気力もなく、やせおとろえて死亡。水葬に処す」 

「3月15日。それまで航海日誌をつけていた井沢捨次が病死。 
 かわって松本源之助が筆をとる。 
 井沢の遺体を水葬にするのに、やっとのありさま。 
 全員、顔は青白くヤマアラシのごとくヒゲがのび、 
 ふらふらと亡霊そっくりの歩きざまは悲し」 

「3月27日。寺田初造と横田良之助のふたりは、 
 突然うわごとを発し、おーい富士山だ。アメリカにつきやがった。 
 ああ、にじが見える……。などと狂気を発して、 
 左舷の板にがりがりと歯をくいこませて悶死する。いよいよ地獄の底も近い」 

つづく



157: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:31:27
>>156の続き 

「3月29日。メバチ一匹を桑田藤吉がつりあげたるを見て、 
 三谷寅吉は突然として逆上し、オノを振りあげるや、 
 桑田藤吉の頭をめった打ちにする。 
 その恐ろしき光景にも、みな立ち上がる気力もなく、しばしぼう然。 
 のこる者は野菜の不足から、壊血病となりて 
 歯という歯から血液したたるは、みな妖怪変化の 
 すさまじき様相となる。ああ、仏様よ」 

「4月4日。三鬼船長は甲板上を低く飛びかすめる大鳥を、 
 ヘビのごとき速さで手づかみにとらえる。 
 全員、人食いアリのごとくむらがり、羽をむしりとって、 
 生きたままの大鳥をむさぼる。 
 血がしたたる生肉をくらうは、これほどの美味なるものはなしと心得たい。 
 これもみな、餓鬼畜生となせる業か」 

「4月6日。辻内良治、血へどを吐きて死亡」 

つづく



161: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:40:29
>>157の続き ※ここからは閲覧注意 

「4月14日。船室にて不意に狂暴と化して発狂し 
 死骸を切り刻む姿は地獄か。人肉食べる気力あれば、まだ救いあり」 

「4月19日。二名、料理室にて人肉を争う。 
 地獄の鬼と化すも、ただ、ただ生きて日本に帰りたき一心のみなり。 
 同夜、二名とも血だるまにて、ころげまわり死亡」 

「5月6日。三鬼船長、ついに一歩も動けず。 
 乗組員十二名のうち残るは船長と日記記録係の私のみ。 
 ふたりとも重いカッケ病で小便、大便にも動けず、そのままたれ流すはしかたなし」 

「5月11日。曇り。北西の風やや強し。 
 南に西に、船はただ風のままに流れる。 
 山影も見えず、陸地も見えず。船影はなし。 
 あまいサトウ粒ひとつなめて死にたし。 
 友の死骸は肉がどろどろに腐り、溶けて流れた血肉の死臭のみがあり。 
 白骨のぞきて、この世の終わりとするや……」 
「一日 NNWの風強く浪高し、帆巻き上げたまま流船す。 
 SSWに船はどんどん走っている。船長の小言に毎日泣いている。病気』 

以上で、航海日誌終わり。 

それ以降の状況は不明。 
恐らく両名とも数日のうちに死去したものと想像される。 
良栄丸はそのまま9名の遺体を載せて東へ漂流し続けていった。 

そして良栄丸は1927年10月31日、アメリカシアトル沖で 
貨物船マーガレット・ダラー号によって発見されたが、 
良栄丸はボロボロに朽ち果てており、甲板にはミイラ、 
激しい死臭、白骨体、足の無い死体。 
船室には、頭蓋骨を砕かれた白骨があった。 

船室奥の部屋には、おびただしい血痕が染み付いており 
船尾の司厨室では、海鳥の白い羽根が、いたるところに散らばり 
コンロの上にあった石油缶の中には、人の腕らしきものが入っていた。 

船内には食物も飲料水も無く、エンジン機関部は全て破損していた。 
(おわり)



167: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 17:48:07
>>161 
「良栄丸遭難事件・後日談」 

奇妙な事実 
  
しかし、記録を調べるうちに、奇怪な事実が浮かびあがった。 
数十回に渡って他の船にであっていながら、 
救助に応答する船は一隻としてなかったことだ。 
そして、良栄丸は太平洋横断の途中、 
たった一つの島さえも発見できなかったのである。 

アメリカの貨物船「ウエスト・アイソン」号の 
リチャード・ヒーリィ船長は、次のように述べている。  

「1926年12月23日、シアトルから約1000キロの 
 太平洋上で波間に漂う木造船を発見したが、 
 救助信号を送っても返事が無いので近づきました。 
 しかし、良栄丸の船窓や甲板に立ってこっちを 
 見ていた10人ほどの船員は、誰一人として応えず、 
 馬鹿らしくなって引き上げたのです」 

だが良栄丸の記録にこのことは書かれていない。 
一体、彼らにはなにが起こっていたというのだろうか。 

おわり



196: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 20:27:56
俺の職場での話 
俺の職場の先輩は面倒見がいいし、仕事もスゲーってほどじゃないけど 
確実で取引先からも指名で仕事が来たりする。 
ただ、ちょっと困ったとこは異様に家族のことを大切にしてること。 
奥さんや娘さんのことを話し出すと止まらなくって、休日明けなんかは 
家族となにをやった、どこへ行ったってことを写真を見せびらかして話してる。 

それだけならいいお父さん、で済むんだけど問題は奥さんと娘さんが 
既に他界されてること。 
それ以外は本当に頼りになる人で、仕事にも支障がないからみんな 
触らないようにしてすごしてる。 
で、いつぞやの忘年会のこと。 
その年は割とデカイ仕事が成功したこともあって、忘年会はかなり豪勢だった。 

先輩もいつになく上機嫌で普段は絶対にしない深酒をして、終いには歩くどころか、 
いすに座ってるのもままならないことになってた。 
そんな状態だから一人で返すわけにもいかないけど、先輩は家族が待ってるからと、 
帰るといってきかない。 

しかたなく社長命令で俺ともう一人の同僚で送っていくことになった.。 
同僚は下戸で車に乗ってきていたので、その車で先輩のうちまで行くことになった。 
(本当は同僚だけが送っていけといわれたのだけど、見捨てられずついていった) 
先輩はどっから見ても酔いつぶれてるってのに、いつの間にか持ち帰りを頼んでて、 
それをしっかり抱えてたのを覚えてる。 

先輩の家につくと、当たり前なんだけど家の中は真っ暗。いくらか回復してた 
先輩は「もう寝ちゃってるなー」といって笑った。 
お茶くらい出すからというのを、とっくに日付も変わってるしと断っていると 
トタタタタタ ガチャ 玄関が開いた。 

「なんだー、起きてたのか。お土産あるぞー」と、どこか嬉しそうな先輩。 
真っ暗な家に入っていく先輩に俺らは、それじゃといって車に乗り込んだ。 
車の中でガチガチ震えてる俺ら。 
「……なあ、先輩は、なにと住んでるんだ?」 
今でも先輩は、誰も写ってない奥さんと娘さんの写真を見せてくれる。



198: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 20:49:11
「出る」と評判の廃屋で、おれたちグループの中でもいちばん気が強く、 
心霊現象完全否定派である竹田が夜に一人で肝試しをすることになった。 

他愛ない雑談から、いつのまにかそういう話になってしまったのだ。 
「やめといた方がいいって」とおれたち四人は引き留めたが、竹田は鼻で笑い、 
「じゃあ、必ず約束守れよ。おれが一人きりで朝まであそこで過ごせたら、 
おまえらはおれに二千円ずつ払う。もしおれが逃げ出したりズルをしたら、おれが 
おまえら全員に二千円ずつ払う。証拠のハンディカムはちゃんと回しとくから」 


『……っと、位置はこのへんでいいか。映ってるよな? 
つーわけで、一人肝試しのはじまりはじまり。拍手〜。 
ハァ、朝までヒマだねしかしこれ。携帯もノートパソコンも駄目とは、自分で 
言いだしたもののチト厳しい縛りだったかな。まあいいや。 
さて、と。 
このままボーッとしてるのもなんだからさ、ひとつおれが、そう霊なんか一切 
信じてないこのおれが、とっておきの「怖い話」をしてやるよ。 
おまえらのこと。おまえたち「四人」の話。 
……おまえたち、まだ気づいていないのか? 
違うだろ、本当はとっくに気づいてて、なのに知らないふりをしてるだけなんだよな。 
……なあ、正直に言うよ。おれはいま、怖くてたまらない。 
この廃屋がじゃない。おまえたちが、だ。おまえたちの視線が。 
いま、こうして、おまえたち「四人」におれを見られていることが。 
怖くて怖くて死にそうだ。ずっと前から。 
………… 
どうやら賭けはおれの負けだな。ちゃんと払うよ、六千円は』 


結局、竹田はおれたちに金を払うことはなかった。ハンディカムの映像だけを 
残し、あの夜に廃屋から出たあと、突然失踪したから。行方はいまだに知れない。 
いまでもたまに、おれたち四人は竹田の残した映像を見る。そのたびに不可解な 
気分にとらわれる。 
いったい竹田は、おれたちの何がそんなに怖いのだろう。



200: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 20:52:55
>>198 
6000円ってことは…



259: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/06(土) 10:41:10
>>198 
すみません、誰か解説をお願いします! 
これだけちょっとわからなくて。



260: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/06(土) 10:51:28
>>259 
お前たち4人と言ってるけど6000円最後に払わないで(3人分)と書いてあるので、4人で行ったはずなのに1人増えてるから? 



269: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/06(土) 11:44:24
>>261 
なるほど〜 
教えてくださり、ありがとうございました!



201: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 20:56:48
585 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 16:48:39 ID:PKRMIdDv0 
自分の身に起こった、今でも信じられない実話です。 

まだ僕が中学3年だった頃。 
僕の家は、父親と母親と弟(まだ小学校低学年)の4人家族でした。 
紅白歌合戦を見終わって、いい初夢でも見るかな…ってな具合で寝たのはよかったんですが、 
真夜中に悪夢(見た夢の内容は思い出せない)を見て、突然真夜中に起きました。 

心臓は音が聞こえるほど激しく脈打っていて、脂汗を全身にじんわりかき、 
まるで冷や水を背中から流されたかのように、布団からがばっと起きた体勢のまま硬直してました。 
「新年早々に悪夢かよ…最悪」とか思いながら、また寝れるわけもなく、 
カラカラに渇いたのどを潤すために、冷蔵庫のあるリビングに行くと、 
真夜中なのに(時計は見てないけど、たぶん深夜2時頃)家族全員が抱き合った格好でテレビの前に座っていました。 
テレビは付けっぱなしで、深夜なので番組がやっていないのにもかかわらず、 
ニュース番組(これも記憶が曖昧)の画面が映っていました。しかも無声で…。 
それに窓という窓が全部開けっ放しになっていて、外と変わらないほど寒いんです。 
明らかに様子が変でした。ぞっとする寒気を感じました。 
「何やってんだよ!!おかしいんじゃねぇの??」と震えながらだが、半ばキレたように怒鳴ると、 
弟は「だって…ぁ…(声が小さくて聞き取れない)」と言うと泣き出してしまい、 
それを見た両親は、終始無言&無表情で窓を全部閉めて、テレビを消し、 
うずくまって泣いている弟に「もう寝なさい」ってな感じで、寝室に連れて行きました。 

新年早々、気味が悪すぎる出来事に遭遇しまくって寝る気が起きないので、 
その日は自分の部屋で、漫画を読みながら朝を迎えました。 

朝になって、両親に「昨日、真夜中に何やってたんだよ??」と聞くと、両親は「はぁ?」ってな具合。 
昨日の喜怒哀楽のない顔と、今の怪訝そうに俺を疑う表情のギャップで、 
俺は「幽霊ってやつか??」とかなりパニくった。 


589 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 17:15:27 ID:PKRMIdDv0 
まあ、そんな話を友達にしても疑われるだけだし、12月に彼女に振られたのもあって、 
きっと精神的な疲れから幻覚を見たんだろう…ってな感じに処理しました。 

それからしばらくして、また真夜中に悪夢で目が覚めました。 
今度は微妙に内容を覚えていて、見知らぬ人に後頭部を殴られる夢です。 
なぜか起きても、ジンジンとつむじ辺りが痛いんです。 
そして、なぜか「コンビニなら安全…」とか意味不明なことを考えてました。 
頭の中は「幽霊に襲われた」って考えが支配してて、パニクってリビングに逃げました。 
しかし誰もいないし、なんか夕食の焼肉のせいか、焦げたにおいが浮遊している。 
しかも、新年早々にリビングであった奇怪な出来事を思い出し、またもや眠れぬ夜を過ごしました。 

そして2月の初め頃になると、体が異常に痒くなってきました。 
最初は単なる乾燥肌と思ってましたが、 
背中と頭が特に焼けるような感覚を覚え、ボリボリ掻きむしっていました。 

痒みは一向に良くならず、皮膚科に行って塗り薬をもらい、 
風呂上りに薬を塗ろうとすると、弟が「塗らせて」と懇願するので背中を突き出してやると、 
何を思ったかバチーンと背中に張り手をくらわしたので、 
痛さのあまり「ふざけんな!!」ってな感じで怒りました。 
俺の怒鳴り声で必ず泣く弟なので、見る見るうちに目に涙をためて、 
あぁ…泣くぞ泣くぞと思ってると、声も立てずに涙をポロポロ流します。 
変なことに、どんどん顔は色味を失ったような感じになって、 
ついには、無表情で涙を流すだけ、といった感じでした…。 


597 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 17:36:00 ID:PKRMIdDv0 
めっちゃ気持ち悪くて、両親のほうを見たら、これまた両親も無表情で涙を流してます。



205: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 21:06:34
>>201続きです 

もう完全に放心状態…。 
よく見ると口元が微妙に動いているのですが、何を言っているのか分かりません。 
「ぁ……ぃ」 
聞き取れてこの程度でした。 

その瞬間、自分の周りの景色が真っ赤になり、徐々に色あせてセピア色になって、 
意識が…なくなる…と思ったら、いきなり周りの景色が一変してました。 
どっかで見覚えあるような…と思ったら、従兄弟の家でした。 
深刻そうに叔父が俺の顔を見ています。 
「え…何でここにいんの??」 
全然事態が飲み込めません。 

そのうちぞろぞろと、周りの人たちが集まってきました。 
最初は「今までのは全部夢だったのか??」と自分で推測してましたが、 
叔父の家にいる経緯が全く分からないし、なぜか祖父母もいるし、あちこち包帯だらけで、完全にパニック…。 
「記憶がないなら、ないほうがいいんじゃないか?」とか祖父が言ってたのですが、叔父は、 
「こいつには、何があったか話しておかんとならん。 
 まだ犯人も捕まってないし、1週間後にまた警察の人が来るだろう」 
ってな具合で、叔父から全貌を聞いた。 

僕の家は、1月1日に何者かの放火にあって全焼したようです。 
僕はたまたまコンビニに行っていたので、助かったみたいなんですが、 
犯人と思われる人を見たために、後頭部を殴られ、全身をバットかなんかでめったうちにされて、 
記憶を失ってしまったそうです。 
搬送先の病院でずっと生死をさまよった後、回復してから叔父の家に引き取られたそうです。 
そして今は3月…2ヶ月も記憶を失ったままリハビリを続け、たった今、記憶が戻ったとのことでした。 


600 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 17:49:58 ID:PKRMIdDv0 
僕は号泣しました…。 
いっぺんに大切なものを失ったのを、2ヶ月も過ぎてから分かり、 
ただただ泣きじゃくる顔を、祖父母と叔父に見られていました。 
叔父は黙って目を反らしていましたが、祖父母たちももらい泣きして、わんわん泣き続けていました。 
体中には青あざが無数にあり、包帯がミイラのごとく巻いてあり、 
節々が曲げるためにチリリとした痛みが走りました。 

なぜか真冬の真夜中に、全部の窓が開いてあったこと、 
無表情で固まりあう家族、 
見知らぬ男に殴られる悪夢、 
突然真っ赤になった景色… 
まるでジグソーパズルのように、謎がピシピシとはまっていきました…。 
結局、犯人は未だに捕まっていません。 
そして、背中の包帯を取ったときに、僕の青あざが残る背中には、弟の手のひら状に無傷だった跡がありました。 
事件から5年経ち、あざが消えるのと共に、その手のひらの跡も消えてしまいした…。 

長々と下手な長文すみません。僕にとっては忘れられない事件です。 
話自体は怖くないと思いますが、犯人が未だに捕まっていないことを考えると、僕はそっちのほうが恐ろしいです。 
読んでくれた方、ありがとうございました。 


602 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 17:56:01 ID:/lGF9D3p0 
ニュースには出なかったのか? 


603 :本当にあった怖い名無し:2005/12/07(水) 18:05:29 ID:PKRMIdDv0



207: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2017/05/05(金) 21:15:17
>>201 
すごい切ない怖い話。



  


この記事へのコメント

1.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2018年11月04日 00:30

怖いとか不気味とか以前に、何故殴り倒さないのかとイライラする

2.  Posted by  名無し   投稿日:2018年11月04日 09:14

サザエさんとかドラえもんとか裏設定付けたがるの好きだねほんと

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