2:
:2014/04/19(土)19:15:45 ID:
3:
:2014/04/19(土)19:18:10 ID:
4:
:2014/04/19(土)19:20:05 ID:
6:
:2014/04/19(土)19:24:00 ID:
そして俺はマンガを描き始めた
親には1ヶ月あればなんとかなるといって1ヶ月ニートをやる事にした
8:
:2014/04/19(土)19:26:50 ID:
最初のマンガは魔法使いのマンガだ!
盗賊団を倒す魔法使いの話を描く事にした
10:
:2014/04/19(土)19:30:01 ID:
とりあえずマンガの描き方的な本を買ってネームを描き始めた
だがこれがツラい
早く絵を描きたい
12:
:2014/04/19(土)19:34:02 ID:
20P程描いたところで耐えきれなくなった俺は原稿に入る事にした
原稿がネームにおいつく前にネームを終わらせればいいだろう
13:
:2014/04/19(土)19:34:22 ID:
15:
:2014/04/19(土)19:36:29 ID:
16:
:2014/04/19(土)19:38:03 ID:
原稿を5P程進めたがこれがまたキツい
マンガというのは色んな絵が描けなければいけないらしい
17:
:2014/04/19(土)19:43:55 ID:
ここで俺はストーリーマンガを諦めた
ギャグマンガなら絵が描けなくても大丈夫だろうと考えたのだ
ストーリーマンガは一度ギャグを連載して絵が上手くなってから描けばいいのだ
18:
:2014/04/19(土)19:52:31 ID:
そして俺はなんとか16Pのヒーローもののギャグマンガを完成させた
描けない構図も描けないなりに頑張った
19:
:2014/04/19(土)19:57:09 ID:
俺は完成したマンガを投稿した
マンガを投稿すると賞をもらえてなんやかんやあってマンガ家になれるというのを鳥山明○作劇場で知っていたからだ
投稿するのはもちろんあの雑誌だ
21:
:2014/04/19(土)20:01:47 ID:
だがここで問題が生じた
結果が出るのは2ヶ月後
約束のニート1ヶ月をすぎてしまう
っていうかもう何日かすぎていた
22:
:2014/04/19(土)20:05:39 ID:
23:
:2014/04/19(土)20:06:35 ID:
しかたなく俺はバイトをする事にした親にはブーブーいわれたが1年だけだからと強引に通した
そして2ヶ月後
運命の結果が載った号の発売日だ
24:
:2014/04/19(土)20:10:52 ID:
セブンイレブンで雑誌を広げる俺
心臓の高鳴りが半端ない
発表ページ!
……だがおかしい……
なんと俺の名前が無いのだ
28:
:2014/04/19(土)20:16:52 ID:
何度も確認したがやはりない
最終候補にもない
もうちょっとで最終候補にすらないのだ
信じられない俺はその雑誌を買って家で丹念に丹念に探した
だがやはり結果は同じだった
発表の月を間違えたかと思って翌月のまで買った
だがやはり名前はなかった
27:
:2014/04/19(土)20:15:18 ID:
それでも一月で完成させて投稿したってのはまぁ凄いじゃん
29:
:2014/04/19(土)20:18:07 ID:
30:
:2014/04/19(土)20:21:52 ID:
俺はもしかして甘かったのかもしれない……なめていたのかもしれない……
本気でやろう
本気で描きたいものを描くんだ
俺はもう1度ストーリーマンガに挑む事にした
31:
:2014/04/19(土)20:24:13 ID:
32:
:2014/04/19(土)20:27:39 ID:
題材は大好きな泥棒ものにした
しかも主人公はコンビだ!
やる気のない黒髪と女たらしの金髪!最高だろ?
34:
:2014/04/19(土)20:28:54 ID:
36:
:2014/04/19(土)20:32:59 ID:
37:
:2014/04/19(土)20:35:00 ID:
つらかったネームも1ヶ月かけてなんとか完成した
原稿にも少し慣れてきた
しかも今回は全く手を抜かなかった
タイルの数まで統一する勢いだった
39:
:2014/04/19(土)20:38:30 ID:
そしてついに原稿が完成した
なんと45Pに9ヶ月以上かかった
だが俺はこのマンガを投稿しなかった
40:
:2014/04/19(土)20:43:07 ID:
俺は前回買った雑誌の発表ページであるものを見つけていた
そうマンガは出版社に持ち込めばその場でプロの編集に見てもらえるのだ
42:
:2014/04/19(土)20:46:13 ID:
43:
:2014/04/19(土)20:48:31 ID:
俺はこの持ち込みというのをする事にした
初めての編集部への電話
緊張したがなんとか会話は出来た
早速翌日の夕方に持ち込みに行く事になった
45:
:2014/04/19(土)20:52:05 ID:
持ち込み当日
受け付けからブースに通される
今思い出しても腹の中身を胃ごと吐き出しそうになる
約束から5分程遅れてついに編集がブースにきた
48:
:2014/04/19(土)20:54:04 ID:
46:
:2014/04/19(土)20:53:49 ID:
49:
:2014/04/19(土)20:55:59 ID:
>>46
ああ雑誌かいてなかったな
今あの頃の俺が持ち込んでるのは最初に投稿したあの雑誌だ
50:
:2014/04/19(土)20:57:41 ID:
軽い挨拶のあと早速原稿を読み始める編集
この時の緊張は言葉には出来ない
軽く尿は出てた
51:
:2014/04/19(土)21:03:29 ID:
俺の魂を込めた泥棒マンガを読み終えた編集が口を開く
「今何歳?」
52:
:2014/04/19(土)21:04:17 ID:
53:
:2014/04/19(土)21:05:51 ID:
「21です……」
「キミがもし16歳だとしてもいらないな」
55:
:2014/04/19(土)21:09:12 ID:
56:
:2014/04/19(土)21:10:41 ID:
「描き始めたのは?」
「1年前です……」
「プロになる人は大体高校生の頃には描き始めてるんだよね
「たまに20歳以上って人もいるけどさ、そういうのは本当天才中の天才なんだよね」
「でもキミのは」
「絵も話も全部ダメ」
59:
:2014/04/19(土)21:13:30 ID:
その後も1時間ほど話したが何を言っていたかはほとんど覚えてない
よくあのあと電車に飛び込まなかったと思う
60:
:2014/04/19(土)21:14:18 ID:
きっついな
その漫画に対する自己評価はどうだったんだよ
62:
:2014/04/19(土)21:16:13 ID:
>>60
ルパンみたいに毎年テレビSPが放送されるレベルだと思ってたなw
当時は
61:
:2014/04/19(土)21:14:59 ID:
何社回ったんだ?
物見てないからなんともいえないが他所でコキ下ろされても別の場所じゃ絶賛されて連載ってよくある話だぞ
64:
:2014/04/19(土)21:16:21 ID:
持ち込んだのがジャンプなら、あそこはマジでボロクソ言うぞ
俺も22歳くらいの時持ち込み行って「才能ないからやめろ」くらい言われたもん
とりあえず他誌にも行ってみたら
ジャンプ以外で言われたなら乙
67:
:2014/04/19(土)21:18:03 ID:
マジレスすっと今時連載に拘るのはノーセンス
また、マンガって言う形態に拘るのもね
同人やネット畑でも一気にアニメまで行く人も居るしそれで固定客ついたら少なくとも当分食うに困らないしね
68:
:2014/04/19(土)21:18:28 ID:
ありがとうお前ら
でも9年前の俺にはそのアドバイスは届かないんだ……
70:
:2014/04/19(土)21:20:30 ID:
66:
:2014/04/19(土)21:17:49 ID:
71:
:2014/04/19(土)21:21:21 ID:
>>66
ネタバレになるから今の絵は最後にな
でもこの時の泥棒マンガも見つかんねーんだよなあ
次からは全部残ってんだけど
あとスマホからうpのやり方わからん
73:
:2014/04/19(土)21:23:42 ID:
>>71
ネタバレになるって事は最後に釣りとか書いた紙うpする気か?
77:
:2014/04/19(土)21:27:44 ID:
>>73
釣りじゃないよw
でも絵見たら先の展開予想できちゃうだろ?
じゃあ今日はここまでと思ってたけど次まで書いて当時のうpするか……
75:
:2014/04/19(土)21:25:09 ID:
78:
:2014/04/19(土)21:28:38 ID:
79:
:2014/04/19(土)21:30:58 ID:
果てしなく絶望した俺だったが何故か諦めるという選択肢はなかった
絵も話もダメなら良くすればいいじゃないか
80:
:2014/04/19(土)21:34:03 ID:
俺はとにかく絵を描いた
とにかく描いた
だがまたここで問題が生じた
親との約束の1年だ
っていうか今度は半年ぐらい過ぎていた
81:
:2014/04/19(土)21:37:50 ID:
親からの就職しろの声に耐えきれなくなった俺は家を出た
家を出ると知ると親は多少慌てたが俺の情熱は止められない
引っ越す前日までとにかく描いて引っ越し初日からまた描いた
83:
:2014/04/19(土)21:40:20 ID:
絵を描きながらネームもやった
数本のボツを経て1本のネームに辿り着いた
ここでお前らに誤らなければならない問題が1つ生じる
82:
:2014/04/19(土)21:39:09 ID:
86:
:2014/04/19(土)21:41:57 ID:
>>82
半年ぐらいかな
ここの仕事があまりにブラックだったのがマンガ家目指した理由の1つ
やりたい事やろうって
そういう意味では感謝してる
85:
:2014/04/19(土)21:41:43 ID:
87:
:2014/04/19(土)21:44:27 ID:
釣り宣言ではない
俺は今までどんなマンガを描いたかを割と詳しく書いてきたが今後はそれが出来なくなる事が多い
理由はいくつかあるが今回のは
「いつかもう1度描く」気でいるからだ
ちょっとネタバレになっちゃうがな
88:
:2014/04/19(土)21:45:32 ID:
89:
:2014/04/19(土)21:47:36 ID:
正直このネームを思いついた時は震えた
「これは天下をとれる」
そして8年後の今もこのネタは形をかえながら常に頭の中にある
差し障りない様に書くと
91:
:2014/04/19(土)21:51:07 ID:
途中で書き込んじゃったw
当時のネームを差し障りない様に話すなら
・ファンタジー
・アクション
・女の子が幼い頃にすれ違って別れた女の子の為に頑張る話
……こう書くと陳腐だなw
90:
:2014/04/19(土)21:49:01 ID:
92:
:2014/04/19(土)21:53:15 ID:
94:
:2014/04/19(土)21:56:01 ID:
175:
:2014/04/19(土)23:10:55 ID:
>>94俺はぼっちじゃねえ!
泥棒マンガ持ち込んだ頃にみんなにマンガ家目指すってカミングアウトしたなあ
95:
:2014/04/19(土)21:56:47 ID:
それは書く側の意見だな、読む側の時の意見を聞きたいな
98:
:2014/04/19(土)22:00:22 ID:
>>95
うーん
それは難しいなあw
いろんな面白さのマンガがある訳だし
それに描く奴は完全に読者の視点にはなれんのよ他人のマンガでも
まあどれだけ客観的に見れるかってのは一番重要な技術でもある訳だが
96:
:2014/04/19(土)21:56:56 ID:
初持ち込みから1年半ほどたった頃
俺はそのマンガを完成させた
今度はネーム3週間原稿3ヶ月で出来た
もちろん前回よりクオリティは上がっている
さあリベンジだ
99:
:2014/04/19(土)22:02:35 ID:
俺は持ち込みの電話をする
同じ雑誌の同じ編集にだ!
滞りなく会話を進め
また翌日に持ち込む事になった
101:
:2014/04/19(土)22:05:18 ID:
持ち込み当日
あの時と同じブースに通され
やはり5分ほど待たされる
そしてあいつがやってきた!
103:
:2014/04/19(土)22:08:02 ID:
104:
:2014/04/19(土)22:08:08 ID:
そしてやはり挨拶も早々に読み始める編集
俺の事は覚えていなかったがそんな事はどうでもいい
さあ読め!
読んで震えろ!
106:
:2014/04/19(土)22:09:30 ID:
読んでる間は前回と同じぐらい緊張した
やはり尿も出た
そして読み終わった編集がついに口を開く
110:
:2014/04/19(土)22:12:05 ID:
111:
:2014/04/19(土)22:13:01 ID:
112:
:2014/04/19(土)22:13:05 ID:
120:
:2014/04/19(土)22:18:13 ID:
121:
:2014/04/19(土)22:19:28 ID:
122:
:2014/04/19(土)22:19:56 ID:
「いいね設定がいいしドラマもあるしこの主人公のキャラもいいよ」
「今いくつ?」
「23です……」
「そっかーもうちょっと早く来てくれりゃなあ絵とかコマ割の荒さとかもっと若い時から見たかったなー」
「あの○○さんに見てもらうの2回目で……」
「あwそう?前どんなの?ふーんw全然覚えてないwww」
124:
:2014/04/19(土)22:20:39 ID:
129:
:2014/04/19(土)22:23:19 ID:
「でもなー」
「?」
「これ主人公女の子でしょ」
「?はあ……」
「ダメなの少年誌だから」
130:
:2014/04/19(土)22:23:36 ID:
133:
:2014/04/19(土)22:24:29 ID:
134:
:2014/04/19(土)22:24:54 ID:
136:
:2014/04/19(土)22:25:22 ID:
ネウロとか?
138:
:2014/04/19(土)22:25:37 ID:
ジョジョは違うっけ?
139:
:2014/04/19(土)22:25:45 ID:
「まあアラレちゃんとかあったけどさ……アレはギャグだから」
「……」
「ダメなの女の子は」
142:
:2014/04/19(土)22:27:51 ID:
「とりあえずキミは僕が担当するからさ
次は男の子主人公で持ってきてよ」
「……わ分かりました」
149:
:2014/04/19(土)22:31:55 ID:
確かにジャンプで女主人公は冒険
ダブル主人公ならありかも
151:
:2014/04/19(土)22:34:06 ID:
こうして2度目の持ち込みは終わった
認められた嬉しさと
受け入れられなかった悔しさを抱えながら
7年前の俺は乗り慣れない電車を待っていた
つづく
152:
:2014/04/19(土)22:35:23 ID:
154:
:2014/04/19(土)22:36:36 ID:
158:
:2014/04/19(土)22:40:14 ID:
>>154
ポルタカヤツギハギ斬の頃かな
159:
:2014/04/19(土)22:41:15 ID:
マガジンとかそこら辺に持っていけば女でも問題ないのに…
180:
:2014/04/19(土)23:26:14 ID:
貼れたかな?
183:
:2014/04/19(土)23:29:23 ID:
貼れたよな?
4年ぶりぐらいに見返したけど下っ手くそだなあwww
でも正直面白かった
導入のかったるさとかコマ割ページ割は酷いけど最後ちょっと泣いちゃった
181:
:2014/04/19(土)23:27:47 ID:
見れた
ちなみにこれは話の中ではいつ頃のヤツになるの?
184:
:2014/04/19(土)23:30:29 ID:
185:
:2014/04/19(土)23:32:14 ID:
186:
:2014/04/19(土)23:33:31 ID:
187:
:2014/04/19(土)23:34:33 ID:
188:
:2014/04/19(土)23:36:49 ID:
>>187
大体7年前かな
もう10年前の俺がマンガ家目指して3年経ったんだぜ
早いもんだ
189:
:2014/04/19(土)23:40:17 ID:
190:
:2014/04/19(土)23:45:17 ID:
>>189
それはまた次回
分かるだろ10年前に20歳だった若者が10年経ったんだ
もう夜起きてらんないんだよ
っていうかネームやってる途中だったんだよ俺は
えらい時間かかるスレ建ててもうた
195:
:2014/04/20(日)02:17:11 ID:
俺は言われた通り男の子を主人公に描く事にした
だが前回の女の子のキャラも捨てがたかった
何より愛着も出来ていた
寝る前はこの子をいい子いい子しながら寝る妄想をしていた程だ
197:
:2014/04/20(日)02:22:47 ID:
そこで俺は考えた
主人公を2人にすればいいじゃないか
こうして俺は前回の設定に男の子を足したマンガを作り上げた
話の流れは2人が辿り着いた町で困ってる親子を助ける話にした
198:
:2014/04/20(日)02:24:05 ID:
199:
:2014/04/20(日)02:25:41 ID:
そして俺は例の雑誌に電話をかけた
3度目ともなれば慣れたものだ
そして持ち込み当日
例のブースで例の男と向かい合う
奴が時間を守ったかは覚えていない
201:
:2014/04/20(日)02:29:39 ID:
例によってすぐに原稿を読み始める編集
お前の注文通りに直した原稿だ
さっさとこれを連載にする為動き出せ!
202:
:2014/04/20(日)02:31:38 ID:
だが原稿を読み終えた編集が口にした言葉は俺の期待をはるかに下回った
「うーん詰め込みすぎ」
203:
:2014/04/20(日)02:35:09 ID:
「前回の話を踏まえて男の子だしてくれたんだろうけどさあ」
「薄まっちゃってんだよねキャラが」
「コマ割も詰め込みすぎ割りすぎて前回より酷くなってるし」
「これはちょっとダメだな」
204:
:2014/04/20(日)02:37:01 ID:
205:
:2014/04/20(日)02:38:04 ID:
設定や描き込みなど褒められた部分もあるが今回ので結果が出るだろうと思っていた俺はやはりショックだった
206:
:2014/04/20(日)02:43:04 ID:
そしてこの時俺はいくつか提案をされた
・別の設定のもみたい
これは魅力的だけどアイデアはたくさん出した方がいい
これは連載までとっておこう
・ペンの強弱をもっとつけて
絵がまだ弱い
・背景の描き込みはいい
アシやる気があるならカット送って
編集がまだ俺に期待してる感があるのは救いだった
207:
:2014/04/20(日)02:45:05 ID:
まだ真剣にアドバイスくれてるんだからいいじゃん
見捨てられて見限られるより100倍いい
212:
:2014/04/20(日)09:33:13 ID:
とりあえず俺は数点の背景カットを送ったがやはりまだアシとして使うレベルではないとその話はなくなった
俺はまたネームに取りかかる事にした
214:
:2014/04/20(日)09:39:54 ID:
今度の話も前回とは違う理由で詳しくは書けないが要約すると少し捻った魔法モノだった
俺はとりあえずこれで読み切りデビューして例の「いいですね」のネタで連載をとる事にした
216:
:2014/04/20(日)09:44:39 ID:
だが前回編集からされた提案で一つピンとこないモノがあった
・線の強弱をつけて
である
まだプロの原稿を生で見た事のなかった俺は
この「線の強弱」の正解が分からなかったのだ
217:
:2014/04/20(日)09:47:48 ID:
221:
:2014/04/20(日)09:56:16 ID:
>>217
そうだね
大抵「マンガ歴何年」ってのは「ペンを持ってから何年」って意味で話される事が多いね
218:
:2014/04/20(日)09:48:07 ID:
まあ強弱というんだから太くしたり細くしたり摺ればいいんだろう
そしてこの時俺は最初に買ったマンガの描き方的な本のプロのインタビューからこんな言葉を見つけた
「線の強弱をつけるためにスケッチブックを敷いて書いてます」
219:
:2014/04/20(日)09:50:44 ID:
なるほど確かに下にスケブを敷くとちょっと力を入れるだけで線が太くなる
俺はこの技法を使って仕上げた1本を例の編集に持ち込んだ
220:
:2014/04/20(日)09:53:07 ID:
原稿を読み終わる編集
やはり最初の意見は前回と大きく変わった線についてだった
「線きったねーなあ」
222:
:2014/04/20(日)10:05:35 ID:
「前回もっとキレイだったよね?どうしたの?」
「スケブ?ダメダメそんな事しちゃ」
「確かに強弱つけてとは言ったけどさーこれはなー」
「……はい」
「でもなー」
「……はい」
「うーんどうすっかなあ」
「……はい」
「話はよく出来てんだよなあコレ」
223:
:2014/04/20(日)10:13:24 ID:
「キャラもいいしさ細かいツッコミどこはあるけどラスト感動的でいいんだよなあ」
「でもなー線がなー」
「うーん……」
「……賞出してみる?」
224:
:2014/04/20(日)10:22:39 ID:
第一声から今回もダメなのかと思っていた俺は少し驚いた
が嬉しさよりも困惑の方が大きかった
……今あれだけ線を酷評されたマンガを評価されるのか?
225:
:2014/04/20(日)10:28:23 ID:
これから伝説のマンガ家になる人間のデビュー作がそんな不完全なモノでいいのか?
とりあえず俺は原稿を描き直す旨を伝えたが編集は
「あ、いいよこれはこれで。次の奴はキレイな線で持ってきて」
と軽い答えを返し4度目の持ち込みは終わった
233:
:2014/04/20(日)14:10:53 ID:
240:
:2014/04/20(日)15:47:41 ID:
244:
:2014/04/20(日)16:29:22 ID:
とりあえず賞に出す事にはなったが発表までは2ヶ月ある
俺は待ってる間にもう1本描く事にした
245:
:2014/04/20(日)16:32:39 ID:
ちょうど次の原稿が上がるのが3月頃になるだろう
3月には月例ではない半年に1回の大きなマンガ賞があるのだ
246:
:2014/04/20(日)16:34:11 ID:
偉大なマンガ家が大きな賞で大賞をとるマンガは大きなマンガでなければならない
俺はロボットマンガを描く事にした
247:
:2014/04/20(日)16:36:26 ID:
それもただのロボットマンガではない
なんと地球が変形するのだ
過去にこんな大きなロボットマンガがあっただろうか
249:
:2014/04/20(日)16:40:33 ID:
だがここでまた一つ壁にブチ当たる
今までのストーリーマンガは全て45Pで描いていたがその大きな賞は31Pでなければいけないのだ
250:
:2014/04/20(日)16:43:26 ID:
261:
:2014/04/20(日)17:02:32 ID:
>>250
10時間ぐらいかな
これは「いいですね」の頃から現在の俺まで変わってないと思う
252:
:2014/04/20(日)16:46:37 ID:
251:
:2014/04/20(日)16:46:00 ID:
この少ないページにまとめるという作業は想像以上に難しかった
例えるなら10両編成の満員電車に乗ってきた乗客が一斉に8両編成の電車に乗り換える様なものだった
254:
:2014/04/20(日)16:52:29 ID:
だが乗れないものはしょうがない
俺は不要な乗客は見捨てて発進する事にした
出発進行
こうして俺は巨大なマンガをコンパクトにまとめて完成させた
255:
:2014/04/20(日)16:55:23 ID:
このロボットマンガが完成する頃に前回の賞に出した魔法マンガの結果が出る号が発売された
256:
:2014/04/20(日)16:58:45 ID:
結果は落選
しかもまたも最終候補にももうちょっとにすら名前はなかった
正直あの不完全なマンガでのデビューには抵抗があったがカスリもしなかったのはやはり悔しかった
257:
:2014/04/20(日)16:59:21 ID:
258:
:2014/04/20(日)16:59:30 ID:
259:
:2014/04/20(日)17:00:19 ID:
だが俺にはこの巨大なマンガがあるじゃないか
これで盛大にデビューすればいいじゃないか
さあ5度目の持ち込みだ
275:
:2014/04/20(日)20:45:40 ID:
5度目の持ち込み
大きな賞に合わせで描いたロボットマンガを読んだ編集が口を開く
「よくわかんない」
279:
:2014/04/20(日)20:49:26 ID:
282:
:2014/04/20(日)20:55:34 ID:
「これ何が面白いの?」
「……地球自体が変形するのが新しいかなあと」
「うん、でも比較対象がないから読み手ポカーンなんだよね」
「……はい」
「例えば石ころ1つ動かすのでさえこれだけエネルギーがいりますとか前フリあったら地球が変形とかスゲーってなるかもしんないけど」
「……はい」
「主人公がなんで戦うかも分かんないし」
「……それはお母さんの」
「でもそれ最後でしょ?ん?一応それは先に見せてんのか……」
「でもこれはない、わかんなかった」
283:
:2014/04/20(日)21:03:44 ID:
5度目の持ち込みは惨敗だった
この作品にたいしては1つもいい事を言われなかった
大きな賞はもちろん月例賞に出してももらえなかった
1度目との違いは編集に一応こちらが折れない様にとの気を使ってもらえた事だ
この時俺は毎回30P前後の模写をしてくる事を条件にネームでの打ち合わせを許可された
284:
:2014/04/20(日)21:08:25 ID:
また来ますと告げ家に帰った俺は早速模写を始めた
実は我流でやっていた俺はマンガの1Pを丸々模写するのは初めてだった
とりあえずデスノート、ヒカルの碁、NARUTO、よつばとを模写する事にした
285:
:2014/04/20(日)21:14:07 ID:
模写しながらネームも進めた
今度の話は風使いの話だ
風と風を結んで新たな風を作り出す風結びという種族の話だ
貴重な風結びである少女が組織から逃げた村で辿り着いた少年が実は風結びで組織と戦う
ラストは村人全員が風結びでそこは風結びが導かれる村でしたというオチにした
288:
:2014/04/20(日)21:16:42 ID:
こうして模写とネームを完成させた俺は出版社に向かう
今回は持ち込みではなく打ち合わせという形になるのかもしれない
287:
:2014/04/20(日)21:16:42 ID:
289:
:2014/04/20(日)21:20:50 ID:
>>287
そう
原稿は前にも言ったが1枚10時間以上かかるからマンガを描く奴はまずみんなこのネームを作る
映画でいう絵コンテだね
という訳でまたつづく今日もしかしたらまた書くかも
明日からしばらくはまとまった時間とれないと言っておく
290:
:2014/04/20(日)21:23:18 ID:
>290
ごめんなさい。キャラから作らないのかなという質問です。
291:
:2014/04/20(日)21:26:12 ID:
>>291
ああなるほど
俺は完全に話からです
編集は(特に少年誌は)キャラから作れという方針の人が多いですが
297:
:2014/04/20(日)21:57:42 ID:
はよ 来週までなんて待ってられん
なんだこのわくわく感
298:
:2014/04/20(日)22:07:15 ID:
312:
:2014/04/21(月)01:20:07 ID:
初めての打ち合わせだ
ネームを読み終わる編集の一言に俺は戸惑った
「あのさあ……これまた女の子主人公になってるよね?」
313:
:2014/04/21(月)01:21:28 ID:
315:
:2014/04/21(月)01:23:42 ID:
俺は女の子が出会う主人公が男の子だからOKなラインだと思っていたが確かに物語は女の子の視点で進んでいた
そして編集にはもう一つ引っかかる部分があるという
316:
:2014/04/21(月)01:26:19 ID:
いかに少年誌であっても女主人公は今後流行る可能性あると思うんだがな
317:
:2014/04/21(月)01:26:21 ID:
それはラストの同じ種族が導かれる村というオチだった
これが迫害された人達が世界の隅に追いやられてひっそり生きているという風に感じてしまったらしい
319:
:2014/04/21(月)01:30:12 ID:
ちょうどその頃はあの秋葉原の事件があった後だった
編集はそれを例に出しつつもっと人と人が繋がるラストのがいいと言った
320:
:2014/04/21(月)01:33:32 ID:
結局このネームは形にはなっているが気になる点も多く「いいですね」の奴や賞に出した魔法モノのようにそれを上回るモノがある訳でもないという事でボツになった
321:
:2014/04/21(月)01:33:56 ID:
322:
:2014/04/21(月)01:35:16 ID:
模写の方はまだ下手だがやってくしかないと言われた
ただよつばとはやめろ
元がデフォルメのかかった絵だからもっとリアルな方向でという話だった
323:
:2014/04/21(月)01:37:15 ID:
一通り打ち合わせを終え
帰る事になった
いつもの様に「また来ます」と告げ帰ろうとした時
編集は噛みついた
324:
:2014/04/21(月)01:41:26 ID:
「また来ますってさあ……」
「こっちもそこまで時間ある訳じゃないんだよね」
「前言った事も守れてないし、女の子主人公にしたり」
「うんとねえ……」
325:
:2014/04/21(月)01:42:13 ID:
326:
:2014/04/21(月)01:43:20 ID:
「とにかく次でダメだったら僕はもう見ないから」
突然の最後通告だった
329:
:2014/04/21(月)01:45:12 ID:
327:
:2014/04/21(月)01:44:24 ID:
330:
:2014/04/21(月)01:45:43 ID:
出版社を出て空を見る俺
だがその胸の内は不思議と晴れやかだった
もういいや
331:
:2014/04/21(月)01:47:57 ID:
332:
:2014/04/21(月)01:50:52 ID:
恐らく最後通告をされ編集と分かれた時だろうか
俺はその雑誌で連載をとる事に特別な意味を見いだせなくなっていた
333:
:2014/04/21(月)01:53:19 ID:
負け惜しみと思われるかもしれないが片思いしてた子に冷める瞬間というのはこういう気持ちなのではないだろうか
童貞の俺には分からなかったが
いやこの例えは童貞関係ないが
334:
:2014/04/21(月)01:57:41 ID:
俺は新天地を探す事にした
幸い模写というのは本当に画力が上がるのだという事を実感していた
しかも俺は1年間、泥棒マンガから数えれば3年間持ち込みでプロの編集に意見してもらっていたんだ
新しい編集部は俺のマンガに驚くぞ
335:
:2014/04/21(月)02:00:43 ID:
そう思うと駅までの道も自然と早足になっていった
マンガ家を目指してから4年が経とうとしている
俺はまだこの世界になんの爪あとも残せていない
つづく
337:
:2014/04/21(月)02:02:50 ID:
キリがいいからここまで!
明日からはマジで時間とれん!ごめんな!
338:
:2014/04/21(月)02:03:40 ID:
336:
:2014/04/21(月)02:02:13 ID:
340:
:2014/04/21(月)02:09:54 ID:
>>336
ありがとうw
いくつか適当にスレ建ててて勢いで>>4書き込んで初めちゃったスレだがなんかの役に立ったなら嬉しいぞw
語ってると当時の事思い出すなぁ
初持ち込みの事書いてる時は本当にまた胃が痛くなった
頭が真っ白ってああいう事いうんだよ船場吉兆
339:
:2014/04/21(月)02:09:42 ID:
真面目な話、片手間ならともかくこんだけ毎日レス書くぐらいならちゃんと漫画のほうに取り組んでもらいたい
本末転倒だよ
341:
:2014/04/21(月)02:12:49 ID:
>>339
初日はちょっとのめり込んじゃったが今は片手間だから大丈夫w
ちゃんと今のマンガも変わらぬペースで進んでるよ
ただスカイリムやる時間なくなったがw
347:
:2014/04/21(月)15:35:43 ID:
いやぁ面白い。
今女の子が主人公ってなかなかないのかな?
逆に男が女になるのはあるけどさ
358:
:2014/04/22(火)07:33:41 ID:
俺はまずもう少し模写をしてから原稿に取りかかる事にした
編集はデフォルメ云々でよつばとはやめろと言っていたがよつばとが特にデフォルメの強い絵だと思わなかったのとやはりあずまきよひこの魅力的なタッチに惹かれていた俺は前回と同じ作品を模写する事にした
何よりいくらアドバイスをくれていたとはいえあの雑誌とはもうなんの関係もないのだ
自分の感性より優先させる事はないだろう
360:
:2014/04/22(火)07:42:55 ID:
そしてネームだ
ここで俺は過去に実績のあるネームを引っ張り出す事にした
賞に出した魔法モノだ
これから持ち込む所とは別の雑誌だが一応1人のプロの編集が認めたネームだ
これなら大スベリする事はないだろう
俺は持ち込んだ時に言われた事を踏まえて手直ししたネームをもう1度原稿にする事にした
361:
:2014/04/22(火)07:46:21 ID:
模写は前回30枚やったのでキリよく計50枚になるまでやって原稿に入った
やはり画力は上がっている
そして12月の半ば
再出発をかけた原稿が完成した
362:
:2014/04/22(火)07:51:55 ID:
俺は早速この間に目をつけていた雑誌に持ち込みの電話をかけた
だが年末進行で忙しいのらしいその雑誌の編集ではなく同じ系列の別の雑誌の編集がその雑誌の編集として持ち込みを見る事になった
これはその雑誌に持ち込んだ事になるのだろうか?
俺はキツネにつままれた様な気分で電話を切った
ややこしい話ですまない
364:
:2014/04/22(火)08:51:15 ID:
363:
:2014/04/22(火)07:57:45 ID:
そして持ち込み当日
俺は新たに挑もうとしている雑誌の編集として俺の原稿を読んでいる別の雑誌の編集と向かい合っていた
原稿を読んでいた別の雑誌の編集が口を開く
365:
:2014/04/22(火)08:55:03 ID:
「まあまあだね」
「お話と設定はいいけどキャラが弱いね
絵も描けてはいるけどキャラ絵に華がない」
どうやら手直しした際に説明過多になってキャラが薄まってしまったようだ
絵の方は以前言われた線の強弱をまだ掴めてないのが大きな原因だった
366:
:2014/04/22(火)09:09:22 ID:
とりあえずその原稿は賞に出してもらう事になり持ち込みは終わった
本来その雑誌の編集ではないためか随分あっさりしたものだった
こうして俺は帰りの電車の中までキツネにつままれながら気分を引きづりながら新たなスタートを切る事になった
371:
:2014/04/22(火)13:21:01 ID:
継続させる1もエラいけど
その間支えてくれた親も偉大だね
377:
:2014/04/22(火)17:24:09 ID:
どの分野にせよ一生懸命がんばっている人の姿はカッコイイし素敵だよ。
378:
:2014/04/22(火)19:04:24 ID:
380:
:2014/04/22(火)19:46:23 ID:
音楽で食べようと思って仕事を辞めた俺も応援しています
391:
:2014/04/23(水)07:59:15 ID:
不完全燃焼な持ち込みを終えた俺
これが新たなスタートでいいのだろうか?
俺はもう1度同じ出版社に持ち込む為に新たなネームを切っていた
考えてみれば新たなスタートを切ろうとしているのに以前のネタの焼き直しで挑むのはおかしいじゃないか
392:
:2014/04/23(水)08:08:10 ID:
新たな話は近未来アクションにした
設定も悪くない
「いいですね」のネタには及ばないが視覚的な華も十分あった
何よりその視覚的な華がドラマにばっちり結びついている
これは「いいですね」にもなかった長所だ
キャラもいい
特に3人小隊のビックマウスな隊長がお気に入りだった
393:
:2014/04/23(水)08:13:13 ID:
ネームをあげた俺は早速原稿に取りかかった
だがこれは時間がかかる
「視覚的な華」の部分がそのまま作画時間の増大に繋がっていた
だが思いついてしまったモノはしょうがない
描かなければ完成しないのだ
394:
:2014/04/23(水)08:21:54 ID:
こうして俺は新たなスタートをやり直す為の原稿を進める
20P程描いた所で前回の不完全燃焼な持ち込みで賞に出したマンガの結果が出た
新たなスタートをやり直そうとしている男が前回の新たなスタートの結果を見に行く未練がましい話だ
未練がましい上にややこしい
395:
:2014/04/23(水)08:24:16 ID:
いつもの様にコンビニで結果を確認する俺
いつもと違うのは今回はあの雑誌ではないという事だ
そしていつもと違うのはもう一つ
396:
:2014/04/23(水)08:24:34 ID:
397:
:2014/04/23(水)08:25:00 ID:
398:
:2014/04/23(水)08:25:22 ID:
399:
:2014/04/23(水)08:26:11 ID:
ある
発表ページには24年間見慣れた自分の名前
そして何より見慣れた自分の絵が載っていた
400:
:2014/04/23(水)08:29:59 ID:
401:
:2014/04/23(水)08:31:04 ID:
403:
:2014/04/23(水)08:33:43 ID:
416:
:2014/04/24(木)07:47:15 ID:
思わせぶりな引きで終わったが
結果は1番下の賞
ほとんど名前が載るだけだった
だが悔しさもあったがやはり嬉しかった
ようやくこの世界に認められたようで少しホッとしてもいた
417:
:2014/04/24(木)07:59:36 ID:
ちなみに講評では話作りと作画の丁寧さが誉められキャラにダメを出されていた
持ち込みの時にうけた指摘とほぼ同じようにだ
だが次の作品はキャラもいいぜ?ぬかりなし
発表が載った雑誌を買ってニヤニヤしながら家に帰った俺はノリノリで近未来アクションのつづきに取りかかる
待っていろ全国の読者共
もうすぐお前達を阿鼻叫喚させるデビュー作を届けてやるぞ
418:
:2014/04/24(木)08:02:14 ID:
こうしてさらに原稿を進める俺
発表から2週間ほど経った頃1本の電話を受ける
編集部だ!
419:
:2014/04/24(木)08:06:41 ID:
420:
:2014/04/24(木)08:08:39 ID:
賞をもらった雑誌の編集からの電話
内容は「これから私が担当します」というものだった
そして「今ネームとかやってます?」の問い
ネーム?
とっくに原稿に入ってるわ!
421:
:2014/04/24(木)08:12:58 ID:
もう原稿に入ってると伝えると「じゃあとりあえず見せて下さい」の返事
俺は早速FAXを送る
するとその日のウチにもう1度電話があった
422:
:2014/04/24(木)08:20:07 ID:
「明日来れますか?」
急な誘い
だが幸い翌日はバイトが休みだった
そしてこの打ち合わせは
俺のマンガ人生において大きな転機となった
424:
:2014/04/24(木)08:20:47 ID:
426:
:2014/04/24(木)08:24:41 ID:
やべぇ
面白いわぁ…
ゆっくりでいいよと言う反面早く早くと急かしてしまう自分がいる
すまん
436:
:2014/04/24(木)22:46:40 ID:
珍しくマンガ以外の話から入る
少しだけだが
前述の通り編集にネームを送れと言われたが貧乏な一人暮らしだ
当然FAXなど持っていない
俺は実家からFAXを送る事にした
437:
:2014/04/24(木)22:50:26 ID:
実家からFAXを送ろうとする俺
だが知っているだろうか?
一般的な家庭用のFAXではB4は送れないのだ
これはどうしようもない
結構金のかかるコンビニからFAXを送る事にする
439:
:2014/04/24(木)22:52:14 ID:
この時いきなり帰ってきてガチャガチャFAXを送る俺に当然尋問が入る
俺は仕方なく事情を説明した
440:
:2014/04/24(木)22:52:16 ID:
442:
:2014/04/24(木)22:58:25 ID:
すると後日母親が受賞の記念にB4の複合機を買ってくれた
俺が家を出てから離婚した母
家を出る前はヒス気味だったが久々に会うと随分落ち着いていた
それを見て少しホッとする
複合機を買ってもらった時に言ったありがとうは反抗的を経てから初めてのありがとうだったかもしれない
443:
:2014/04/24(木)22:59:52 ID:
>>442
まさか母ちゃん離婚したのは>>1のせいじゃないよな…?
450:
:2014/04/24(木)23:03:36 ID:
>>443
違うw
詳しくは話さないが父親がクズだった
離婚すると聞いた時はホッとした
444:
:2014/04/24(木)23:00:01 ID:
445:
:2014/04/24(木)23:00:04 ID:
もう一つ関係ない話だ
家を帰る途中でマンガを始める時にやめた会社の前を通った
447:
:2014/04/24(木)23:01:58 ID:
看板がない
会社は潰れていた
まあ24時間労働させる超絶ブラックだ
当然といえば当然かもしれない
448:
:2014/04/24(木)23:02:55 ID:
451:
:2014/04/24(木)23:08:53 ID:
さあ
どうでもいい話はここまでだ
編集部で新たな担当と顔を合わせる俺
挨拶も早々にマンガの話に入る
電話では作品の感想を一切言わなかった編集
この編集から直接自分のマンガの話を聞くのは初めてになる
453:
:2014/04/24(木)23:13:52 ID:
「FAXの、面白かったです」
「受賞したのはキャラ弱かったけどこれはいいね3人いるのに全員キャラ立ってる、かっこいい」
「設定も話もいいね、直してもらいたいトコはあるけどこの設定もかっこいいよ」
「でもねー……」
455:
:2014/04/24(木)23:18:33 ID:
「絵がなー……」
「受賞したのもそうなんだけどやっぱり絵が弱いよねー」
「FAXしてもらった原稿もそうなんだけどさ、あ、今生原稿あるの?」
「やっぱりまだプロの原稿じゃないんだよね」
「これちょっと見てみて」
渡されたのはプロの原稿だった
456:
:2014/04/24(木)23:20:14 ID:
それは俺の原稿とは明らかに違った
華がある
1本1本の線が生きているのだ
俺は目を奪われた
457:
:2014/04/24(木)23:25:29 ID:
「だからさ、絵をもっと頑張ってほしいんだよね」
言われるまでもなく俺は絵が描きたくてしょうがなくなっていた
早く帰らせろこの編集!
だが俺の意に反しこの後打ち合わせは5時間ほど続く事になる
それは俺がこの後編集がする一つの提案の為だった
458:
:2014/04/24(木)23:28:14 ID:
「まあ絵はやってもらうとしてさ、今日急に来てもらったのは1個お願いがあるんだよね」
「あのさ……、原作でやってみない?」
459:
:2014/04/24(木)23:33:55 ID:
全く予想していなかった提案に俺は戸惑った
だがやはり抵抗がある
自分で絵を描きたい
それを告げると編集は
「うん、でも原作ならやりながら絵の勉強も出来るでしょ?」
461:
:2014/04/24(木)23:34:50 ID:
464:
:2014/04/24(木)23:46:42 ID:
確かにそれは可能かもしれない
それで学べる事もあるだろう
迷った末俺はこの提案に乗ってみることにした
468:
:2014/04/24(木)23:56:11 ID:
すげえじゃん
原作で使われるとかよほど内容良くないと無いんじゃね?知らんけど
481:
:2014/04/25(金)08:16:51 ID:
5時間に及ぶ打ち合わせを終え帰りの電車に揺られる俺は、一番最初の持ち込みを思い出していた
「絵も話も全部ダメ」
あれから3年
俺にも一つは武器になるものが出来たのかもしれない
482:
:2014/04/25(金)08:20:23 ID:
483:
:2014/04/25(金)08:22:38 ID:
だが原作で誘われるという事は画力が圧倒的に足を引っ張っているという事だ
絵の方が費やした時間は大きかったのに
そう思うと悔しかった
俺は絵を1から勉強し直す事にした
まずは毎日デッサンだ
484:
:2014/04/25(金)08:23:52 ID:
ちなみにそれぞれの作品に掛かった制作月日はどれくらいなんだ
496:
:2014/04/25(金)09:23:05 ID:
>>484
「いいですね」以降のは大体2〜3ヶ月だな
ネームだけなら2〜3週間か
485:
:2014/04/25(金)08:32:11 ID:
と同時に話もだ
誰かと組んでやるという事を考えると自然とプレッシャーもかかってくる
思えば今まではなんとなくネームを切っていたがキチンとした技術が必要なのではないか
そして俺は今まで話作りをちゃんと勉強していなかった
起承転結程度の知識しかない
俺は話作りは0から勉強し直す事にした
まずは脚本関連の本を何冊か買った
486:
:2014/04/25(金)08:37:10 ID:
だが世界は動き続けている
俺が勉強を終えるまでなど待ってくれないのだ
俺は絵と話の勉強を進めながら他人に作画してもらうネームを作り始めた
487:
:2014/04/25(金)08:39:03 ID:
488:
:2014/04/25(金)08:45:55 ID:
前回の5時間に渡る打ち合わせの中で大まかなイメージは出来上がっていた
舞台は珍しく現代
ある日常的な娯楽から発現する能力を奪い合うバトル漫画だ
まずはこれで原作から天下をとってやる事にする
489:
:2014/04/25(金)08:51:15 ID:
ネームも中盤にさしかかった頃
担当から連絡が入る
コンビを組む作画さんの描いた絵を送るとの事
早速入手したばかりの複合機から出てくる絵を見る俺
なるほど確かに上手い
490:
:2014/04/25(金)08:55:43 ID:
この時同時に作画さんの連絡先も聞いた俺はネームを進めながらいくつか他愛もないやり取りをした
相手も新人さん
マンガの話は素直に楽しかった
491:
:2014/04/25(金)09:00:01 ID:
そうこうしているウチにネームが完成し俺は担当と作画さんにFAXをする
すると作画さんはすぐに主人公を絵におこしてくれた
だがそれを見た俺は一つひっかかった
493:
:2014/04/25(金)09:05:00 ID:
絵柄だ
確かに上手いのだがデフォルメがキツい
かわいすぎる
正直この絵だと現代もの、それもイメージしていたスタイリッシュな雰囲気とはかけ離れている様な気がした
そこで俺は一つの打開策を考えた
494:
:2014/04/25(金)09:10:50 ID:
受賞した直後に描いていた近未来アクションを作画してもらうのだ
あれなら現代ものではないし作画のかわいさもプラスになるだろう
すぐに担当にその旨を伝える俺
495:
:2014/04/25(金)09:18:07 ID:
担当もすぐにこの策に乗ってくれた
元々担当はこの近未来アクションを見て俺に原作の話を持ってきたのだ
むしろこっちの方がいいという雰囲気だった
善は急げ、すぐに近未来アクションのネームを作画さんに送る
だがそれに対する作画さんの反応は全く予想外のものだった
このネームを送った直後から
彼とは連絡がとれなくなったのだ
503:
:2014/04/25(金)21:00:09 ID:
504:
:2014/04/25(金)22:17:02 ID:
■2004年頃?
俺天才じゃねwww絶対マンガ家になれるだろwww会社やめ1ヶ月ニート
★「魔法使いのマンガ」(盗賊団を倒す魔法使いの話)を描き始めるも挫折>>8-17
★「ヒーローもののギャグマンガ(16p)」を投稿するが落選>>18-29
★「泥棒もの」のストーリー漫画を描く(45pに9ヶ月かかった)>>32
持ち込み評価:「絵も話も全部ダメ」(この時>>1は21歳)
持ち込んだ漫画を酷評され絵の練習をする
■2005年頃?
この時点で一年半ほど経過、家を出る
絵の練習と平行して幾つかネームも作る
■2006年頃?
★「ファンタジーアクション漫画」(女の子が女の子の為に頑張る話)>>91
初持ち込みから1年半ほどたった頃完成(ネーム3週間原稿3ヶ月)
評価:「いいですね」(この時>>1は23歳)
次は男の子主人公で持って来いとの指示
★「前回の設定に男の子を足したマンガ」(2人が辿り着いた町で親子を助ける話)>>198
評価:詰め込みすぎ、キャラが薄くなってる、線に強弱つけろ
505:
:2014/04/25(金)22:17:19 ID:
■2007年頃?
★「スケブを下に敷く技法で仕上げたマンガ」持込>>220
評価:線きったねーなあ、話はよく出来てんだよなあ
この漫画を賞に出すことになる→落選
★「地球が変形するロボットマンガ」(31p)持込(3月頃)>>247-284
評価:よくわかんない
★「風結びという種族の話」>>286
評価:あのさあ……これまた女の子主人公になってるよね?人と人が繋がるラストのがいい
「とにかく次でダメだったら僕はもう見ないから」突然の最後通告
→その雑誌で連載をとる事に特別な意味を見いだせなくなっていた
★「賞に出した魔法モノを手直したマンガ」完成12月半ば>>361 持込
評価:まぁまぁだがキャラ弱い
賞に出す→受賞(1番下の賞)
■2008年頃?
★「近未来アクション」(視覚的な華がドラマに結びついている)>>394-457
評価:キャラが立ってる、設定も話もいい、絵が弱い
→原作担当になることを提案される
★「ある日常的な娯楽から発現する能力を奪い合うバトル漫画(原作)」>>490
作画の絵がかわいすぎる為お蔵入り
→前述の近未来ものを原作にする事に
→しかし作画と連絡がとれなくなってしまう>>497
508:
:2014/04/25(金)23:26:29 ID:
俺の人生が年表になってるwww
歴史上の人物みてえwww
510:
:2014/04/25(金)23:34:13 ID:
とりあえず担当に連絡してみる俺
だが原因は分からなかった
しかしもしかしたら集中して作画をしているのかもしれない……
その可能性も考えた俺は作画さんにお渡しした近未来アクションの原稿は中断して、現代ものの能力バトルの方を自分で原稿にする事にした
511:
:2014/04/25(金)23:40:08 ID:
絵と話の勉強と同時進行で3ヶ月ほどで現代ものの能力バトルを完成させた俺
3ヶ月ぶりに担当に連絡をとり持っていく旨を伝えたが「郵送して下さい」との事
忙しいのだろうか?まあネームはチェックしてるんだ、大した問題ではないだろう
512:
:2014/04/25(金)23:46:03 ID:
また結果が出るまでは時間がかかる
いい機会だ、俺はじっくり絵と話の勉強を続ける事にした
それと同時にネームも進める
今度は天国の話にしよう
513:
:2014/04/25(金)23:47:37 ID:
話しても特に支障はないネタなのでたまにはどんなマンガだったかを詳しく話そう
514:
:2014/04/25(金)23:48:14 ID:
515:
:2014/04/25(金)23:52:05 ID:
主人公は進級したばかりの中学3年生
そろそろ受験する高校を決めなければいけない時期だ
周りがどんどん進路を決める中、主人公はいつまでもうだうだ結論を先延ばしにしていた
516:
:2014/04/25(金)23:54:14 ID:
だが主人公は高校を決める必要はなくなった
交通事故であっさり死んでしまったのだ
517:
:2014/04/25(金)23:58:36 ID:
519:
:2014/04/26(土)00:01:19 ID:
思えば何もない人生だった
何かに打ち込む訳でもなくダラダラした時間がすぎていくだけ
いや、何かを成し遂げないだけじゃない
面倒事があればその場しのぎその場しのぎの言い訳で先延ばし先延ばし、
結局最後まで自分の行く高校すら決められなかった
520:
:2014/04/26(土)00:07:49 ID:
目を覚ます主人公
あたりは一面の草原
そばには幼女
彼女いわくここは天国らしい
どうやら主人公は本当に死んでしまったようだ
521:
:2014/04/26(土)00:10:37 ID:
すると背後から唸り声
振り返ると怪物
怪物達は本能の赴くままに襲いかかってきた
522:
:2014/04/26(土)00:14:17 ID:
これを見た幼女が1冊の本を取り出す
本を開くとそこからビームが
本を使って怪物に応戦する幼女
ただただ腰を抜かすだけの主人公
523:
:2014/04/26(土)00:24:20 ID:
幼女の力は下界での人生経験が能力となったものだった
下界での一生とは天国で生き抜く術を得る為のものだったのだ
524:
:2014/04/26(土)00:28:09 ID:
だが徐々に追い詰められる主人公と幼女
幼女は主人公に問いかける
「私の力は下界での本への思いが発現したもの、あなたにも自分だけの力があるはず」
だが主人公は自分の一生にそんな大層なものは思い当たらなかった
525:
:2014/04/26(土)00:30:52 ID:
そうこうしているウチに更に状況は悪くなっていく
絶対絶命のピンチ
だが幼女の本のビームを推進力に二人は間一髪怪物の攻撃をかわす
527:
:2014/04/26(土)00:34:47 ID:
しかし幼女はそのビームで右足を失ってしまう
「熱線で助かりました……、止血の心配がありません」
強がる幼女を見て自分に絶望する主人公
これは自分が下界で下らない人生を送ってきたせいだ
528:
:2014/04/26(土)00:39:15 ID:
「その通り」
怪物にまでそれを指摘される主人公
「お前なんか無視してガキ一人なら逃げられただろうに」
「下界だけじゃなく天国でも最低の人生だったなwお前は」
529:
:2014/04/26(土)00:40:56 ID:
「違います」
これに幼女はブチ切れた
だが怒りの矛先は怪物ではなく主人公だ
「下らない人生なんてない」
532:
:2014/04/26(土)00:44:55 ID:
533:
:2014/04/26(土)00:45:57 ID:
「何の為か分からない今の先にも必ず未来は待っている」
「全ての人には自分を愛する義務がある」
「自信がもてなくたって構わない、他人に何を言われたって気にしなければいい」
這いつくばりながら主人公の胸ぐらを掴む幼女
「でも」
534:
:2014/04/26(土)00:47:45 ID:
「取り消しなさい
自分で自分の人生をけなすのは許さない」
「あなたが愛さなければ
その人生は本当に意味のないものになってしまう」
535:
:2014/04/26(土)00:49:51 ID:
536:
:2014/04/26(土)00:52:51 ID:
愛せるのか?あんな人生を
努力しなくてすむように
面倒な事はさけて
楽な道を選んで
決めなきゃいけない事しなきゃいけない事を全部先送りにして
嫌な事から逃げて逃げて逃げて
ずっと
その場しのぎで生きてきたんだぞ?
……それでも
愛してもいいのか?
537:
:2014/04/26(土)00:54:45 ID:
主人公を光が包む
主人公の背中には羽
幼女を抱えて逃げる
だがすぐに追いつかれてしまう
538:
:2014/04/26(土)00:59:02 ID:
だがそれも全て計算の内
旋回して幼女の本のビーム
この位置なら全ての敵が射線上に入る
だが敵の親玉の金属の体はビームをはじいてしまう
539:
:2014/04/26(土)01:02:56 ID:
だがそれも計算のウチだ
射線上にいた巨大な怪物がビームの衝撃で親玉もろとも湖に倒れこむ
本のビームは熱線
親玉は巨大な怪物が着ていた鎧に溶接されてしまう
540:
:2014/04/26(土)01:04:22 ID:
そう主人公の力は“その場しのぎ”
現状だけでも切り抜ける道を探し出す能力だった
541:
:2014/04/26(土)01:05:38 ID:
542:
:2014/04/26(土)01:06:53 ID:
543:
:2014/04/26(土)01:08:58 ID:
危機を乗り越え
改めて自己紹介をする2人
主人公は幼女とともに彼女の足を直せる能力者を探す旅に出る事にした
おしまい
544:
:2014/04/26(土)01:09:39 ID:
546:
:2014/04/26(土)01:10:38 ID:
548:
:2014/04/26(土)01:11:54 ID:
長えよw
勢いで書き始めたから途中から内容完全に忘れてたし直したいとこ死ぬほどあったし晒すんじゃなかったw
550:
:2014/04/26(土)01:16:36 ID:
とまあこんなネームが完成する頃
前回賞にだした現代ものの能力バトルの結果が載る号が発売された
俺もついにデビューだぜ
そう思って雑誌を開く俺
553:
:2014/04/26(土)01:22:02 ID:
受賞
だが一つ上の賞なだけだった
デビューするにはもう一つ上の賞をとらなければならない
まだデビューできないのか……
今回は嬉しさより悔しさの方が大きかった
554:
:2014/04/26(土)01:25:01 ID:
そして発表から少しして
また編集部から電話がかかってくる
だがどういう事なのか
担当ではない別の編集なのだ
555:
:2014/04/26(土)01:29:19 ID:
しかもこれからはその別の編集が担当するという
困惑する俺
当然その事を質問する
それに対する答えに俺は更に困惑する事になる
「ああ、アイツ会社やめたから」
558:
:2014/04/26(土)01:38:58 ID:
今日はここまで!
晒した話に言い訳はしない
あの頃は真剣に描いたネームなのだ
まあこれに対する今後の展開がいくらかは物差しにもなるだろう
年表は調べたら初めて受賞したのが2009年の頭だった
俺も日記つけてた訳じゃないから時間経過はホントなんとなくの記憶で書いてる
ただ秋葉原の事件の話したのはハッキリ覚えてるからそのあたりと当時の雑誌が残ってる受賞した作品の周辺は正確なはず
561:
:2014/04/26(土)01:50:39 ID:
570:
:2014/04/26(土)09:19:47 ID:
571:
:2014/04/26(土)09:23:24 ID:
572:
:2014/04/26(土)09:28:51 ID:
新たな担当と初顔合わせの打ち合わせの約束をして電話を切った俺
どうやら現代ものの能力バトルが出来た際に連絡した時には既に前の担当は会社をやめていたようだ
これで原作の話は完全になくなった事になる
573:
:2014/04/26(土)09:33:51 ID:
まあ気にする事はない
一人でも世界を制す事が出来るのがマンガじゃないか
ひれ伏せ人類
俺は打ち合わせのまでの間もまた勉強を続けた
575:
:2014/04/26(土)09:39:15 ID:
ところで読んでくれている人は覚えているだろうか?
前の担当との打ち合わせに向かう頃の事を書いた時、俺が「この打ち合わせが俺のマンガ人生において大きな転機となる」という風呂敷を広げた事を
576:
:2014/04/26(土)09:44:01 ID:
作画とも編集とも別れ原作の話が完全に消滅したのに何が転機なのか
それはこの原作の話をもらった時に始めた脚本の勉強だ
577:
:2014/04/26(土)09:51:04 ID:
俺はこの時に出会った1冊の本の中である話作りの練習法を見つける
なんかステマっぽい語り口になってきたので本のタイトルは書かないwまあ確か絶版だったから書いても関係ないんだが
とにかくその話作りの練習こそ俺のマンガ人生の大きな転機だったのだ
これは10年後、現在の俺がマンガ人生でもっとも役にたったと思う練習となる
578:
:2014/04/26(土)09:56:10 ID:
この頃の俺はその練習の1本目に取りかかろうとしていた
俺は最終的にこの誰に見せるでもない、ただ上手くなる為のネームをキッカリ50本書く事になるのだが
それが終わるのはまだ少し先の話だ
579:
:2014/04/26(土)09:59:03 ID:
だが何度も言うがこっちが勉強を終えるまでなど世界は待ってくれないのだ
新担当との打ち合わせ当日
前回晒した話にジャッジが下される事になる
582:
:2014/04/26(土)10:31:30 ID:
描いたマンガが全て
まさにその通りだと思うぞ
超個人的な考えだが俺は作品毎にペンネームも変えるべきだと思ってる
その作者の他のマンガなんかそのマンガとは関係ないだろう
過去作がどんだけ売れたってまた1から読者が自然に手にとるまでの力のある作品を作れよ!と
まあ作者がそうしたくても売れたあとはそうはさせてくんないんだろうけどねー
世の中って難しい
583:
:2014/04/26(土)10:32:26 ID:
PNは一緒でいいでしょ
ちな1さんはすでにプロなの?
585:
:2014/04/26(土)10:41:55 ID:
うん
まあこれは極論だって分かってるw俺が常々そうありたいって思ってるからつい書いちゃったw
俺も読者としては冨樫先生や島本先生がどっかでペンネーム変えて連載初めてたら見つけるの苦労するから困る、超困る
現在の俺がどうなってるかは最後な
593:
:2014/04/26(土)12:09:35 ID:
603:
:2014/04/27(日)08:58:11 ID:
新担当との打ち合わせ
早速前回のネームを見せる
「うーん、パッとしないなあ」
604:
:2014/04/27(日)09:00:52 ID:
「受賞したのはキャラ生き生きしてたけどこれはつまんない」
「設定も話も別に惹かれる所ないし」
「これはダメだね」
606:
:2014/04/27(日)09:05:33 ID:
あっさりネームをボツにされた俺
まあ次のネーム作って送って、あと絵は重点的にやる様にと言われる
新担当は早稲田だか慶応だかの出なのが売りらしくその辺の雑談をしてその日はお開きになった
607:
:2014/04/27(日)09:12:12 ID:
前担当には原作の話まで持ってきてもらった男のネームがこの評価は情けない
家に帰った俺は天下をとれるネームを考え始めた
608:
:2014/04/27(日)09:17:43 ID:
真っ先に頭をよぎるのは「いいですね」のネタだ
だが何故か今はこのネタに手をつける気にはならなかった
当時の担当に言われた「連載まで取っておこう」が頭に残っていたのかもしれない
確かに連載までこのネタは晒さずに読者を驚かせたいという気持ちはあった
609:
:2014/04/27(日)09:19:26 ID:
ここでふと考える
「いいですね」のネタはどこが良かったのか?
610:
:2014/04/27(日)09:25:11 ID:
読者を驚かせたいからネタを温存する。
固定のファンがいないのに、そうしてしまう気持ちわかるな
611:
:2014/04/27(日)09:25:45 ID:
思いついたのは
視覚的な華爽快感、美しい画面作りが容易な世界感
そして小難しい説明がなくても画面を見れば伝わる不自由さ、ジレンマだった
「いいですね」のネタは晒してないから伝わりづらいだろうがここはど
うしようもない
すまん
612:
:2014/04/27(日)09:28:25 ID:
そして近未来アクションは視覚的な華はあったのに何故「いいですね」程魅力を感じなかったのか
これは「不自由さ、ジレンマ」が足りなかったのだという事に辿り着く
613:
:2014/04/27(日)09:38:11 ID:
ならばそこも意識して作ればいいのだ
この「不自由さ、ジレンマ」から考えて真っ先に思いついたもの、それを視覚的な華が出来る様にするにはSFな世界感がよさそうだ
打倒スターウォーズ!
しかもここまで表面的に違うものになれば「いいですね」と同じ理屈で作られてるとは言われなければ気付かないだろう
七人の侍からスターウォーズが出来たようなものだ
打倒黒澤明!
614:
:2014/04/27(日)09:43:15 ID:
こうして俺は打倒スターウォーズのネームを完成させジャバ・ザ・ハット似の新担当にFAXをした
すぐにジャバから電話が来る
「このネタでデビューしよう」
615:
:2014/04/27(日)09:44:09 ID:
616:
:2014/04/27(日)09:44:41 ID:
617:
:2014/04/27(日)09:45:32 ID:
662:
:2014/04/29(火)08:33:46 ID:
早速打倒スターウォーズのネームを詰める為打ち合わせに挑む俺
だがジャバ編集はドラマの甘さが気になっているようだった
663:
:2014/04/29(火)08:52:31 ID:
いくつか指摘を受けそれを直しまた打ち合わせ
これを何度か繰り返すがジャバはなかなかOKを出さなかった
というのもジャバの指摘は設定の見せ方やコマ割などに終始していて
肝心のジャバ自体が引っかかっているドラマについてのものが皆無だったのだ
しかし会議の日が迫っているにも関わらずジャバには余裕があった
俺は何度目かの打ち合わせでのジャバの言葉でその驚くべき理由に気付く事になる
664:
:2014/04/29(火)08:54:20 ID:
「まあ設定はいいんだからさ、話はどっかから持ってきちゃえばいいから」
……は?
665:
:2014/04/29(火)08:57:15 ID:
「だからさ、面白い話なんか考えて思いつくもんじゃないんだから
よそから持ってきちゃえばいいんだよ」
666:
:2014/04/29(火)09:00:40 ID:
667:
:2014/04/29(火)09:06:44 ID:
俺は悔しくてたまらなくなった
今まで話作りに取り組んできた時間全てを否定されたような気持ちになったのだ
先人たちが物語に費やしてきた時間全てまで否定されたような気持ちになったのだ
俺は悔しくてたまらなかった
668:
:2014/04/29(火)09:09:51 ID:
ごめん少ないけど時間
当時の事思いだすと上手く文章が組み立てられなかった
669:
:2014/04/29(火)09:14:56 ID:
670:
:2014/04/29(火)09:26:00 ID:
671:
:2014/04/29(火)09:40:34 ID:
728:
:2014/05/03(土)12:59:22 ID:
頭にきた俺はジャバの言葉は無視して自分一人でこのネームを完成させる事にした
感情移入を阻害しているものは?ーンとシーンの繋がり、噛み合い
まだまだ勉強の途中ではあったが脚本の勉強で学んでいる事をなんとか生かそうとしてみた
730:
:2014/05/03(土)13:10:10 ID:
そして更に何度目かの打ち合わせで
ジャバ「ふーん、上手くまとめたねー」
黙れ
お前は話作りに意見する資格はない
俺は急いでこのネームを会議に出せる様に清書した
ジャバに清書を送ったのは会議まで1週間を切ってからだった
731:
:2014/05/03(土)13:11:22 ID:
しかしこの清書を見たジャバからの電話でとうとう俺はブチ切れた
732:
:2014/05/03(土)13:14:13 ID:
「思ったんだけどこのマンガって○○に似てるよねー?これ構図とかキャラ絵も○○みたいにしてくんない?……言ってる意味分かるよね?」
733:
:2014/05/03(土)13:16:42 ID:
本当にこんな言い方したなら阿呆だな
パクらせるにしても作家のモチベ下げるような言い方するのは無能
745:
:2014/05/03(土)14:10:47 ID:
>>733
前にも言ったけどこの頃の事思いだすと今でも胸くそ悪くなってただ感情吐きちらかすだけになっちゃいそうだからなんとか読めるように抜き出してまとめたけど正直こんなもんじゃなかった
734:
:2014/05/03(土)13:24:36 ID:
俺はとうとうブチ切れた
こいつの姿勢は真面目にもの作りをしている全ての人間をバカにしている
俺はもう1秒たりともこいつと関わりたくない
そう思うと次の行動を起こすのになんの迷いも感じなかった
735:
:2014/05/03(土)13:26:54 ID:
736:
:2014/05/03(土)13:34:56 ID:
俺は会議を目前にして完成していたネームを捨て、この出版社を去る事にした
今思い返してもよく出来たネームだったが
今思い返してみてもこの行動は間違っていなかったと思う
2度の受賞歴を捨てる事にもなるがやはりなんの未練もなかった
737:
:2014/05/03(土)13:39:38 ID:
740:
:2014/05/03(土)13:56:49 ID:
会議当日までジャバからは嵐の様に着信やメールが来たが当然全て無視して俺は次のマンガに取り組んだ
辿り着いたのはファンタジー、打倒スターウォーズのネタには少し劣るが悪くない出来だ
前回の反省も踏まえて今回はいろんな出版社を回ろう
そんな事を考えながら原稿は仕上がった
同時進行の模写は計150枚ほど、話の練習のネームは20本ほど進んだ頃だった
もう俺もデビューしていい頃だろう
この頃ちょうど進撃の1巻が発売された
自分より若い作家だが俺の闘志は純粋に燃えた
ジャバに対するドス黒い怒りの炎とは真逆の心の高ぶりだ
この人と勝負出来るマンガ家になりたい!
741:
:2014/05/03(土)14:02:14 ID:
待っていろ諫山創!
こうして俺の持ち込み回りが始まった
夏の日差しは俺の心を映すように燃え上がっていた
743:
:2014/05/03(土)14:05:09 ID:
742:
:2014/05/03(土)14:04:55 ID:
>>1はその担当に不満がある事は伝えたのか?
急に切って意図が伝わらないってのも。
750:
:2014/05/03(土)14:31:19 ID:
>>742
俺がこいつとの打ち合わせは詳しくかかなかったからアレなんだけど
「ここを直して欲しい」ってレベルじゃないんだ
もの作りにおける全ての考え方の根っこが「ウケてるのをなんかテキトーに持ってくる」の奴だったんだ
死ななきゃ治らないってああいう奴の事言うんだと思う
751:
:2014/05/03(土)14:32:53 ID:
なるほど
それじゃあ>>1の方で「そういうのやめて下さい」って言う気も起きなかった感じなのかな?
752:
:2014/05/03(土)14:44:24 ID:
759:
:2014/05/03(土)22:29:15 ID:
760:
:2014/05/03(土)22:59:54 ID:
771:
:2014/05/06(火)00:13:58 ID:
漫画家だってある意味職人だもんな
自分の仕事に誇りを持ってる>>1はかっこいいと思うぜ
778:
:2014/05/06(火)08:14:58 ID:
持ち込み回り1社目、当時本命にしていた雑誌
ここでは2人の編集に対応された
「いい感じですね」
先に口を開いたのはベテランと思われる方だ
「話は形になってるし絵も描けてる、何より世界観がいい」
新人の方もほぼ同じ意見のようだった
それから数十分、細かい部分を誉められ続けた
特に悪い事は言われなかった気がするが原稿は渡さずに帰ってきた
まず1社目だ
779:
:2014/05/06(火)08:29:42 ID:
2社目
「形になってるけど絵がなあ」
ここでは逆に改善点の指摘を受け続けた
「話と世界観はいいけど絵がね」
「特にウチはそういう雑誌だから」
「キャラの配置もね、この子にツッコミさせるならこの配置だと弱いんだよね」
「まあでも特に絵だよ絵、多分これ賞に出したら下の賞はとれるだろうけど、その先行くには絵を頑張んないと、ウチでは」
「絵だね」
やはりまだまだ絵は弱いようだ
原稿を預ける気がないと伝えるとコピーさせてと言われ2社目の持ち込みは終わった
781:
:2014/05/06(火)08:44:03 ID:
3社目
「いいです」
「ページ数聞いてちょっと嫌な予感してたけど(48P)全然よかった」
「話もまとまってるし、絵も描けてる、キャラもかわいいし。世界観が特にいいかな」
「ただ敵にもっとインパクトあった方がいいね、これだと女々しく見えちゃう」
「アシ経験は?ないの?あると思った……。え!?専門も行ってないの!?全部自己流!?」
「でもよかったです。ページ数はもっと少ない方がよかったけどw」
割と誉められ、話もあった。
余談だがこの編集も進撃には衝撃を受けていた
782:
:2014/05/06(火)08:45:46 ID:
これで予定していた雑誌は全て回った
この中から1社を選ばなければならない
784:
:2014/05/06(火)08:51:37 ID:
785:
:2014/05/06(火)08:59:20 ID:
進撃はとにかく世界観が全てで、それをあの絵のまま連載させたマガジンに素人ながらびっくりした。
786:
:2014/05/06(火)09:04:15 ID:
>>785
1巻のラストがあそこなのが売り方としてクソ上手かったと思う
801:
:2014/05/08(木)07:35:24 ID:
正直どの出版社も一長一短に感じた俺は結局当時本命だった1社目に行く事にした
そして同時にこの頃
俺の作風に変化が訪れていた
それまでベタなアクション漫画ばかり描いていた俺だが全く別のあるジャンルを描きたくなったのだ
802:
:2014/05/08(木)07:39:59 ID:
803:
:2014/05/08(木)07:41:09 ID:
俺はその全くアクションのないマンガのネームを完成させ持ち込みを見た編集に連絡をとる
「設定もキャラもいいですし、大筋もいいです」
804:
:2014/05/08(木)07:47:27 ID:
「ただラスト、これ演出はいいんですけど今までの設定と矛盾してますよね?」
1人で作っていた時は気付かなかった部分だがそれは作品の根っこに絡む致命的な矛盾だった
俺は1ヶ月ほど編集とこの矛盾と格闘するが、この矛盾は解消出来ず結局このネームはボツになった
805:
:2014/05/08(木)07:51:15 ID:
その時編集に提案される
「やっぱりアクションやりませんか?」
新たなジャンルに苦戦していた俺は心変わりも甚だしくあっさりその提案に乗った
806:
:2014/05/08(木)08:01:27 ID:
早速アクションのネタを考えるがなかなかピンとくるモノが浮かばなかった俺は前の出版社で原作として出した近未来アクションを引っ張り出して再構築する事にした
が、設定だけは同じだがキャラも話も全く別物、何よりキャラの立ち位置を真逆にしてみる
悪人が主人公だ
これは1番最初に持ち込みをした泥棒マンガ以来の事だった
しかも今度はあの時の何百倍も根っから悪い奴が主人公だ
807:
:2014/05/08(木)08:06:02 ID:
悪人マンガのネームを完成させ編集にみせる俺
「うん、直して会議出しましょう」
今回のネームは特に大きな指摘もされなかった
そして数回の直しを経てこのネームを完成させた俺はそのネームを編集に渡し、掲載会議の結果を待つ事になる
808:
:2014/05/08(木)08:08:08 ID:
つづく
正直このあたりはなんか記憶が薄いw
10年前の方がハッキリ覚えてる、おかしなもんだな
812:
:2014/05/08(木)08:09:59 ID:
これまたいい所で引きやがってwww
でも忙しい中乙!
次回も待ってるぞ!
820:
:2014/05/08(木)22:48:29 ID:
会議に出したネームは上から直しを食らった
一番の問題点はドラマとしてのピークとアクションのピークが別れてしまっている事
俺と編集は1月ほどかけ指摘された部分を直し再度会議に回す
だがこの直したネームは意外な理由でボツになる
822:
:2014/05/08(木)22:52:26 ID:
この1ヶ月の間に編集長が変わったのだ
そして雑誌の方向性も変わる
いわゆる萌え雑誌である
大幅な雑誌のテコ入れの時期
当然悪人マンガなど通る訳もない
823:
:2014/05/08(木)22:55:11 ID:
俺は担当に説得されいくつかの萌えマンガのネームを描いた
別に嫌いなジャンルではない
だがなかなか担当のお眼鏡にかなうものは出来なかった
824:
:2014/05/08(木)23:01:55 ID:
だが意外にも俺はこの萌えマンガ製作の中で一つの強烈なネタに辿り着く
あざとい
あざとすぎる
だがしかしよく出来ている
よく出来ているのだ
ここまで心踊らされるネタは「いいですね」以来だ
俺はノリノリでこのネームに取りかかった
しかしこの頃かかってきた1本の電話が
またも俺の運命を大きく揺さぶる事になる
825:
:2014/05/08(木)23:06:42 ID:
「今何してるの?」
それは持ち込み回りで3番目に行った雑誌の編集からだった
半年振りの会話
一通り近況を聞いた後
編集が口を開く
「俺とマンガ作りませんか」
827:
:2014/05/08(木)23:09:51 ID:
急な編集長の変更で萌えマンガ縛りになった今の雑誌
別に電話が来た雑誌でも萌えマンガは描けるのだ
俺はそう迷わなかった
828:
:2014/05/08(木)23:20:23 ID:
この頃何度か話に出てきた話作りの練習の為のネームは50本に達していた
つまり一通りのプログラムを完了したのだ
俺は新たな雑誌に会心の萌えマンガの他にもう1本ネームを持っていく事にする
1度は挫折した新ジャンルにもう1度挑むのだ
829:
:2014/05/08(木)23:21:42 ID:
今の俺なら凄いものが描ける気がする
俺は新ジャンルのネームを1から作り直す
830:
:2014/05/08(木)23:27:06 ID:
やはり話作りの練習はしっかり身になっていた
完了する前から薄々感じていたが
これを始める前の自分とは明らかにストーリーテリングのレベルがちがう
例えるなら以前の俺は泥水から手探りで拾いあげた石をなんとか積み重ねて家を作っていた
だがこの頃から必要なパーツを的確に加工してはめ込める様になっていたのだ
831:
:2014/05/08(木)23:33:46 ID:
832:
:2014/05/08(木)23:34:56 ID:
そして出来上がった新ジャンルのネーム
恥ずかしげもなく言おう
俺はその物語をとても美しいと思った
833:
:2014/05/08(木)23:35:21 ID:
834:
:2014/05/08(木)23:37:15 ID:
こうして俺は2本の自信作を引っさげ
新たな雑誌での打ち合わせに向かう
10年前の物語ももうすぐ現代に追いつこうとしている
836:
:2014/05/08(木)23:41:13 ID:
この一度挫折した新ジャンルってのは全くアクションのないマンガってのと同じジャンルか?
838:
:2014/05/08(木)23:43:24 ID:
>>836
うん
同じなのはジャンルだけで全然別のネタだったけどね
839:
:2014/05/08(木)23:44:32 ID:
この時点で現在に追いつこうとしているって事は>>1はデビューしたてって事か?
846:
:2014/05/08(木)23:55:52 ID:
853:
:2014/05/10(土)07:16:36 ID:
856:
:2014/05/10(土)09:25:56 ID:
誘ってくれた編集との1回目の打ち合わせ
まずは改心の萌えマンガを見せる
「あざといねーwww」
「男の心掴むわこりゃ、展開も上手いしいいと思う」
狙い通りやはりこのネタは上手く機能したようだ
858:
:2014/05/10(土)09:31:39 ID:
そして新ジャンルの美しいネームだ
「……面白かったです、ちょっともう1回読みます」
「……!ここのシーンってコレの事か」
「……よく出来てんな」
「うん、やっぱりよく出来てる」
859:
:2014/05/10(土)09:35:01 ID:
編集もこのネームの完成度を認めてくれた
やはり話作りの練習は身になっていたのだ
さて問題は
どちらを描くかだ
860:
:2014/05/10(土)09:39:47 ID:
「こっちをやろう」
編集は新ジャンルのネームを推した
「正直萌えマンガは絵が上手くないと売れない、それにこのネタは連載までとっておいた方がいいと思う」
「まずこっちで賞とろう」
861:
:2014/05/10(土)09:43:49 ID:
この時俺は本格的に新ジャンルにシフトする決意を固めた
軽い直しを終え帰宅
早速原稿にとりかかる
862:
:2014/05/10(土)09:48:36 ID:
正直俺は自分で描くようになるまでは受け手としてこのジャンルが苦手だった
だが結果として苦手だった事が描く側になった時にプラスに働いていた
ジャンル書いてないから分かりにくいだろうが
そして俺は完成した原稿を担当に渡し、結果を待った
911:
:2014/05/14(水)08:33:26 ID:
賞に出した新ジャンルの結果を待つ俺に担当からち電話が来る
受賞
だがまたもデビュー出来る賞の一つしたの賞だった
912:
:2014/05/14(水)08:36:26 ID:
これには正直落ち込んだ
あれだけ自信があった話だ、その出来は担当も認めていた
それでもまだデビュー出来ない
そしてその原因はやはり絵だった
913:
:2014/05/14(水)08:41:41 ID:
会議でも話は高い評価をもらった様だがやはり絵が足を引っ張った
だが落ち込んでばかりもいられない
だったらやる事は一つだ
俺は更に絵を勉強した
解剖学に手を出し始めたのもこの頃かもしれない
914:
:2014/05/14(水)08:44:53 ID:
そして俺はもう一度新ジャンルの別のマンガを賞に出した
前回ほどの手応えはなかったがネームの出来も悪くない
しかも絵のレベルも上がっている
915:
:2014/05/14(水)08:48:06 ID:
だが結果はやはりデビュー出来る賞の一つ下の賞
受賞したというのに担当の第一声も
「言いにくいんですが……」だった
916:
:2014/05/14(水)08:53:50 ID:
正直この時はもう
やっぱりか……
という感じだった
やはり絵は短期間でレベルが何段階も上がるものではない
しかし上手くなっているのも確かだ
まだまだ天井は見えてない
やればやるだけ効果はある筈だ
917:
:2014/05/14(水)08:58:16 ID:
そうして絵を鍛えている頃
またも俺は一つの大きなネタに出会う
それは新ジャンルの視点を変えたものだった
そしてそれは今まで描いてきたものが大きなプラスになっている
918:
:2014/05/14(水)09:00:59 ID:
何より感じたのはそのネタの圧倒的な凄みだった
俺は震えた
これは売れる
そのネタの勢いは俺を更にマンガに駆り立てた
919:
:2014/05/14(水)09:03:12 ID:
完成したネームを担当に見せる
「凄い」
絶賛
そして担当もこのマンガの勢いに呑まれていた
920:
:2014/05/14(水)09:06:30 ID:
俺は担当にそのマンガを大きな賞に出す事を進められ原稿にする
そして断言する
この原稿はそれまでの俺のマンガ人生で一番魂のこもった原稿となった
921:
:2014/05/14(水)09:06:38 ID:
どんなジャンルなのか気になるな。
学園、恋愛、探偵とかどの組み合わせか大まかでいいから教えて欲しい
922:
:2014/05/14(水)09:09:05 ID:
担当もこの原稿にあ驚いていた
「これなら絵にも文句は言わせない」
「単純な画力はまだ足りないかもしれないが迫力で負ける頃はないと思う」
923:
:2014/05/14(水)09:12:14 ID:
そうして俺はその賞の結果を待った
その頃の俺の頭の中には
そのネタの連載の
最終回までの構成まで出来上がっていた
924:
:2014/05/14(水)09:12:57 ID:
925:
:2014/05/14(水)09:35:00 ID:
乙!
続き気になるけどとりあえず仕事頑張れ!
続き
1:
:2014/05/15(木)00:15:18 ID:
2:
:2014/05/15(木)00:17:15 ID:
7:
:2014/05/15(木)02:14:01 ID:
8:
:2014/05/15(木)03:54:15 ID:
ネーム書き
書きまくって入賞し
あと一歩で漫画家デビュー
13:
:2014/05/15(木)22:55:26 ID:
担当から大きな賞の結果の電話が来る
あれだけ自信のあったマンガ
時代をとれると思ったマンガ
担当も絶賛したマンガ
だが結果は最終候補止まりだった
14:
:2014/05/15(木)22:58:13 ID:
聞いた瞬間頭が真っ白になった
だがすぐあとに担当の謝罪が続く
「ごめんなさい……雑誌の方向性が変わる事になって……」
16:
:2014/05/15(木)23:00:00 ID:
17:
:2014/05/15(木)23:01:37 ID:
またか……
そして今回は前回の件よりももっと悪い事態だった
やはり萌え雑誌へのシフトなのだが例え萌えマンガでも作家の好きなものを描く事は出来ない方向性へのシフト
いわゆるコミカライズ雑誌になるという事だった
18:
:2014/05/15(木)23:06:27 ID:
その雑誌の担当とはマンガに関しての意見も合い、気もあったがさすがにその雑誌に残るという選択肢はなくなった
俺は結果を待っている間に用意していたネームでまた新たな雑誌を探す事にする
ちなみにこの雑誌の担当だった編集とは未だにたまに連絡をとっている
いつかまたこの人とマンガを作りたいとも思う
19:
:2014/05/15(木)23:08:22 ID:
いい巡り会いがあったんだな
人と人との巡り会いってホント大事だもんな
20:
:2014/05/15(木)23:13:57 ID:
もう新ジャンルとは呼べない程度には描いた新ジャンルの新たなネームも我ながら素晴らしい出来だった
画力も確かに上がっている
問題は雑誌選びだ
2回連続で同じ目にあった俺はブレる事の少なそうな大きめの雑誌を選ぶ事にした
まあこの時代方向転換の可能性はどこの雑誌にも付きまとうだろうが
22:
:2014/05/15(木)23:20:57 ID:
雑誌の規模で言えば俺が今まで行った中では最初の雑誌の次に大きな規模の雑誌になる
原稿を完成させ持ち込みの電話をかける俺
始めてかける編集部だがもはや緊張は1mmもなかった
23:
:2014/05/15(木)23:25:03 ID:
だが電話に出た編集に早速明日伺いたいと伝えると
「明日w急ですねえ」
と返された
そんな事を言われたのは始めてだ
その返答自体に悪い印象は持たなかったが俺の頭に一瞬ジャバがよぎる
やはり老舗の雑誌とは言っても1社に絞るのは危険かもしれない……
24:
:2014/05/15(木)23:28:09 ID:
電話を切ってからも今後の行動に迷う俺
だがその時点で深く考えても仕方あるまい
普通にいい編集の可能性だってあるのだ
俺は今後の事は明日の持ち込みのあとに考える事にした
そして持ち込み当日
25:
:2014/05/15(木)23:36:35 ID:
電話の編集と向かい合う俺
だがなかなか編集は原稿に手をつけない
これも初めての経験だった
いくつかマンガについての雑談を交わしたあとようやく
「じゃあ読ませてもらいます」
26:
:2014/05/15(木)23:38:23 ID:
原稿をめくる俺
だがやはり俺は大した緊張はしなかった
読み終えた編集が口を開く
「……もう1回読ませて下さい」
27:
:2014/05/15(木)23:41:00 ID:
再度原稿に戻る編集
周辺の観察にもすっかり飽きた頃
「……ありがとうございます」
「とても面白かったです」
28:
:2014/05/15(木)23:44:52 ID:
「正直言いますけど俺この手のマンガ嫌いなんですよ」
「読み始めた時“うわー”と思っちゃった」
「でもさ最後まで読んだらこれでしょ」
「いや本当、素晴らしかっ」
29:
:2014/05/15(木)23:49:59 ID:
その後も1時間ほどひたすら誉められ続け、後半は既に連載へ向けての打ち合わせになっていた
来るまではどうするか迷っていた俺だが結局その原稿はその雑誌の賞に出す事になり編集に預けてその日は帰宅した
30:
:2014/05/15(木)23:52:04 ID:
今度こそイケるだろう
結果を待つ俺は思っていた
だが同時に不安もあった
こう思うのは何度目だ?
31:
:2014/05/15(木)23:55:26 ID:
結果を待つ間に担当となったその編集と打ち合わせを重ねる俺
担当は通って当然といった感じだったが俺はやはりその不安を拭えずにいた
担当が絶賛したって通らないことだっていくらでもあるのだ
そして俺はそれを嫌というほど経験していた
32:
:2014/05/15(木)23:57:54 ID:
だがそんな俺の不安も担当の自信も関係なく時は来た
会議当日
担当からの結果の電話を受ける俺
33:
:2014/05/15(木)23:58:32 ID:
34:
:2014/05/15(木)23:59:48 ID:
受賞
それも今まで壁になっていた
「デビュー出来る賞」よりも
何段階も上の賞だった
40:
:2014/05/16(金)00:06:32 ID:
36:
:2014/05/16(金)00:02:03 ID:
35:
:2014/05/16(金)00:00:43 ID:
37:
:2014/05/16(金)00:02:04 ID:
39:
:2014/05/16(金)00:04:29 ID:
会議はほぼ満場一致の結果だった
やはり俺がやってきた事は間違っていなかったのかもしれない
自信を持っていた担当もここまでとは思っていなかったらしく驚いていた
41:
:2014/05/16(金)00:09:15 ID:
そして受賞の発表、受賞式を経ていよいよデビュー作の載った雑誌が発売された
友達もみんな喜んでいた
最初は「マンガ?就職しろ」と言っていた母親も喜んでいた
酷い奴にもたくさん会ったが俺の周りにはそれ以上にいい奴がたくさんいた
42:
:2014/05/16(金)00:15:54 ID:
ケロロ軍曹が見るなと言っていたネットの感想も見てしまった
だが新人だからかもしれないが批判的な意見は少なく、あってもジャンル自体への批判で批判しながらも俺自身の技術は認めてくれているものがほとんどだった
誉めているものは素直に嬉しかった
特にそのジャンルのトップの作品をあげて
「俺の大好きな○○より面白い、悔しい」というのにはさすがにニヤけた
43:
:2014/05/16(金)00:17:07 ID:
おおおおおおお!
おめでとううううううう!
ってリアルタイムじゃないからおかしな話だがww
44:
:2014/05/16(金)00:17:24 ID:
45:
:2014/05/16(金)00:18:59 ID:
だがニヤけてばかりもいられない
俺は本当の意味でその作品を超えなければならないのだ
そしてその頃
俺は結果を聞いてから、そしてデビューしてもなお、の自分の不思議な心境に気づいていた
46:
:2014/05/16(金)00:19:58 ID:
47:
:2014/05/16(金)00:25:22 ID:
俺はその結果を聞いても、デビューした雑誌を読んでも、大して嬉しいと思っていなかったのだ
確かにデビュー出来た事へのホッとした気持ちはあった
だがそれだけなのだ
しかしそれは考えれば当たり前の事だった
だって俺はまだ何も成し遂げていないのだから
48:
:2014/05/16(金)00:29:31 ID:
連載した訳でもヒットした訳でもアニメ化した訳でも
思うような形で連載を完結させられた訳でもない
相変わらず自分のマンガ以外の仕事をしなければ生活できない
デビューする前も後も別に何が変わった訳でもないのだから
49:
:2014/05/16(金)00:31:09 ID:
そう考えた俺はまた新たなマンガに取りかかった
いや、取りかかっていると言おう
50:
:2014/05/16(金)00:31:10 ID:
52:
:2014/05/16(金)00:32:40 ID:
53:
:2014/05/16(金)00:33:06 ID:
そう、ようやく現代だ
10年前にマンガ家を目指し始めた俺は10年後の今も同じようにマンガ家を目指してマンガを描いている
54:
:2014/05/16(金)00:33:29 ID:
デビュー嬉しい。
良かったね。
見守ってきた甲斐があったわ。ひと月だけど。
55:
:2014/05/16(金)00:33:53 ID:
58:
:2014/05/16(金)00:39:53 ID:
今後の予定はまず連載をとる事だ
1作目の今取り組んでいるネタはこのスレでも話したネタだ
まあアニメ化は確実だな
2作目はあのネタを描こう
これはアニメ化だけじゃなくドラマ化の線もあるかもしれない
いやハリウッドで映画化だって全然有り得るぞ
そして3作目は「いいですね」のネタだ
これは構成に時間がかかりそうだからじっくり準備しておこう
それだけじゃない、他にも描きたいものはたくさんある
このスレで触れてないのでも凄いのがあるんだぜ
60:
:2014/05/16(金)00:41:48 ID:
まとめにかかってる……
終わってしまうんだなって感じる
61:
:2014/05/16(金)00:42:42 ID:
いやまあ今後も思い通りにいかないことだってあるだろう
そのほうが多いのだろう
そんな事は分かっている
もう10年揉まれてきたんだ
だがそれがなんだっていうんだ
64:
:2014/05/16(金)00:51:04 ID:
思い通りに行かなければ行くようにすればいい
出来ない事があれば出来る様になればいいのだ
今出来なくたってずっと出来ないままの事なんか何もない
不可能な事なんか何もないのだ
マンガ家
アニメ化
ドラマ化
映画化
メガヒット
不朽の名作
なんだって出来るだろwww
だって俺はwww
天才だからなwww
65:
:2014/05/16(金)00:51:39 ID:
67:
:2014/05/16(金)00:52:22 ID:
68:
:2014/05/16(金)00:52:44 ID:
69:
:2014/05/16(金)00:52:54 ID:
70:
:2014/05/16(金)00:53:02 ID:
読んでくれてありがとう!
ここで語るのはここまでだ!
72:
:2014/05/16(金)00:53:51 ID:
73:
:2014/05/16(金)00:56:19 ID:
>>72
それ言うと絶対バレる気がするから秘密
まあ超最近って訳じゃないよwww
76:
:2014/05/16(金)00:58:34 ID:
前スレで話題になってた脚本術の本はやっぱ教えられない?
79:
:2014/05/16(金)01:01:00 ID:
83:
:2014/05/16(金)01:08:29 ID:
脚本の本は「大がかりなステマ」言われてその人に迷惑かかったらイヤなんだよ……
脚本のはまあ有名ドコ攻めてきゃ5冊以内に必ず当たる本
あと上からアドバイスみたいでイヤなんだが個人的な意見
勉強法は自分で暗中模索、思考錯誤しながら見つけたものが一番役に立つ
そうしてる時間も大事なのかもね
いろんなやり方を試そうと自分に言い切れてます
うpってどうやんだっけ?
80:
:2014/05/16(金)01:02:59 ID:
82:
:2014/05/16(金)01:03:45 ID:
やっぱ漫画家だけあって語りがうまいよな
この手のスレは途中で読みつかれてだれちゃうんだけど一気に読んでしまったわ
前スレでは突然会社やめて漫画家目指し始めた感じだったけど
突然漫画描こうって思ったの?それとも昔からの夢だったとか?
>>80
>>82
小学校の時は描いてたよ
中学からは全く描いてなかった
ペン持ったのは20歳から
会社クソ過ぎたのが原因www
好きな事やろうと思った
81:
:2014/05/16(金)01:03:44 ID:
受賞した漫画のジャンルは?
あと、連絡の取れなくなった作画の人とは結局それっきり?
89:
:2014/05/16(金)01:15:39 ID:
>>81
ごめんジャンルは秘密
作画はそれっきり
ケータイ変えて連絡先消えて
このスレで書いたあと、その作画がどうかなってる検索してみようとして凄い事に気づいた
俺その人の名前覚えてねえ!
84:
:2014/05/16(金)01:08:53 ID:
デビューしてから連載するまでって出版社とどんなやり取りするの?
連載用のネタを持ってきてとか、何話分用意しろとか?
>>84
まあ読み切りと同じ
ネーム持ってって打ち合わせして直し
これを会議に出す話数分繰り返す
86:
:2014/05/16(金)01:13:49 ID:
スケッチブックで練習したとかあったけど今でもアナログなのかな?
>>86
半分アナログ
多分ペン入れまでは一生アナログかな
88:
:2014/05/16(金)01:14:56 ID:
持ち回りって嫌がられない?
持ち回りの時に原稿預かりたいって言われたりしたら?
92:
:2014/05/16(金)01:23:52 ID:
>>88
大手だと嫌がられる事もあるみたい
大きくないと「どうせ他も回りますよね」って感じであんまガツガツしてない
原稿を預けるかどうかはその時の自分の判断力しかないね
90:
:2014/05/16(金)01:15:58 ID:
Ifだけど、最初からほんのちょっと絵がうまくて担当に恵まれてれば
もう2,3回デビューできてるな
もしも今よりも売れて作家特集本とかだせるようになったら、
このスレ自伝の下書きに使えるねw
>>90
でもマジな話
最初にボコボコにされといて良かったと思うんよ
最初から上手くいってたら勘違いして下地になるものがないまま
その上手くいった時の実力のまま表面だけこねくり回す描き手になってかもしれない怖さっていうか
まあifだから分からんが
91:
:2014/05/16(金)01:17:08 ID:
悪いがまさかデビューしてるとは思わなかったwwww
アニメ化待ってる頑張れ
95:
:2014/05/16(金)01:30:13 ID:
93:
:2014/05/16(金)01:26:50 ID:
しかし凄いのは底なしのポジティブさと行動力なんだよな
脚本が弱いなら勉強する。画が下手ならすぐ練習する。
全然へこたれず、ひたすら突き進んでいくって凄いわ
その原動力は一体何なの?
>>93
分からんwwwマジでwww
なんか10年前から同じトーンで「いやまあイケんだろ」って思ってんだよwww何これwww
94:
:2014/05/16(金)01:29:57 ID:
出版不況についてはどう思ってる?
今の担当との関係はどう?アドバイスとかこうして欲しいとかってのは言われるの?
デビューしたらあとはずっと連載会議にかけ続ける事が出来るみたいな感じなの?
97:
:2014/05/16(金)01:40:03 ID:
>>94
それは不安だね
でも進撃みたいに数字出すマンガはある訳だから業界にいる人間は言い訳にしちゃダメだと思う
今の担当は前の担当と違って俺とは真逆の作り方のタイプ
でもそれはそれで刺激になるよ
マンガに対しても真摯だし、まあいい関係
会議は面白かったらかけてくれるし面白くなかったら受賞した直後でもダメだよ
でもまあ受賞した直後にちょっとゲタ履かせてくれるのは確かにある
96:
:2014/05/16(金)01:36:54 ID:
今の自分に足りないものは何だと思ってる?
好きな実写映画は?
今期のアニメで見てるのは?最近の完結アニメで面白かったのは?
漫画描くとき「これが人生に大切な事なんだよ」みたいなテーマ性とか意識してる?
漫画以外に趣味とかある?そしてそれは何?
100:
:2014/05/16(金)01:51:41 ID:
>>96
多いよwww
一番はやっぱり画力
まあやるしかないよね
一番好きな映画は周りの人に言いまくってるから秘密
昔アカデミー賞とったエンターテイメントの為だけの映画
今期何って言われると自分が何見てるか思いだせないよねwww
シュタゲは最近……?
ガルパンなら最近だよな!?
マンガに俺の主張を入れる事はないけどテーマは必ず決めるよ、作品の質が上がるから
っていうか話作りの基本だよね
いつもこれ描いたらゲームしようって思ってる
けど描き終わってメシ食うと全てがどうでもよくなるぐらい眠くなって2週間ぐらいスカイリムしてない
99:
:2014/05/16(金)01:51:14 ID:
普通は「会社クソだわー」→「漫画家なるずww」ってならないよな…
特に中学以降全く描いていなかったんなら最初の一本書く時とか相当苦労したと
思うけど、何かきっかけになった作品とか、目標の作品とかあるの?
「○○みたいな漫画が描きたい!」みたいな。
101:
:2014/05/16(金)01:54:40 ID:
>>99
好きなマンガはたくさんあるけど「これみたいな」はないかなあ
休まない冨樫先生みたいにはなりたい
102:
:2014/05/16(金)01:58:22 ID:
一般にデビューしてからも結構かかるもん?>>1の進捗状況はどう?
今とりかかってるネタについて担当はどう言ってる?
104:
:2014/05/16(金)02:04:44 ID:
>>102
10年かかる人もいるし半年で連載する人もいる
担当「いいじゃない」って感じ
担当のOKはもう何話かもらってる
まだ質問あればあとでもいいなら書いといてくれれば答えるよ
うpは暇な時にでも前回の英語だらけのトコからでもあげるわ
103:
:2014/05/16(金)02:02:56 ID:
その画力をしりたいんだが
特定されるような物でなくて身体だけとか小物、背景だけでいいから
116:
:2014/05/16(金)08:10:01 ID:
貼れたかな?
126:
:2014/05/16(金)09:20:49 ID:
>>116
偉そうに言うけど十分上手いと思うけどな
ワンピースとか最近見かけた押切なんとかって人ももっと下手っぽいし
それか、ああいう個性が無いって事か
でも荒木飛呂彦なんかでもこの十年でまだ上手くなってる感じするしね
148:
:2014/05/16(金)21:54:56 ID:
>>126
ありがとう
でもワンピとか押切先生のが上手いと思うw
その3人は本当に個性があってうらやましい
118:
:2014/05/16(金)08:17:00 ID:
貼れたな
まあ絵柄変えたから大丈夫だろ
最初に持ち込んだ泥棒マンガの主人公描いた
8年振りぐらいに
119:
:2014/05/16(金)08:32:11 ID:
かっこいいな
>>119
ありがとう
このマンガはもう描く事ないだろうけどwww
123:
:2014/05/16(金)09:08:55 ID:
こういう作家性の強い職業は
「うはwwww俺天才wwwwwww」って気持ちと
「皆様(読者)の望むお話を書かせて頂きます」って顧客目線の
両方を持ってないとダメだから、心を安定させるのが大変だよね
上手くやってる人はやっぱり
「天才の俺様が、凡人のお前らを喜ばせてやるよwww」
ぐらいの人が多かったなぁ…と元編集の俺が言ってみる
>>1も>>121も頑張ってね
>>1の受賞した作品読みたいなぁ…… |д゚)チラッ
146:
:2014/05/16(金)21:49:08 ID:
>>123
「凡人共」とは思わないけど「俺のマンガにひれ伏せ人類共」とは思うね
読み切り教えるのは無理だw
そのうちあんたが自然に手に取るような連載やるからそれで我慢してくれ
156:
:2014/05/17(土)01:27:55 ID:
1乙
こりゃ結構個性的な絵だから、連載始まったら特定余裕だなw
121:
:2014/05/16(金)08:37:54 ID:
俺お前と似たような売れない作家でさ、でもなんか頑張ろうって気になったよ
1も頑張ってくれ
122:
:2014/05/16(金)08:46:13 ID:
コメントの投稿