両津「なにぃ！？原発作業で日給10万だと！？」

りょ、両さんなら核廃棄物を埋めにいきました

本田「ぼ、僕は帰りますからねぇ〜…？」

両津「おう。帰っていいぞ」

本田「頑張れよ両津の旦那ァァァァア！！！」

両津「おう！帰ったら焼肉食い放題だ！」


両津「さて…あれが原発か…」

作業員「キミか…新しい作業員は…」

両津「はい。そうですけど」

作業員「これを着てくれ。作業内容を説明する」

両津「あの〜…ほんとに日給10万円なんですかねぇ〜？」

作業員「もちろんだ。現ナマだよ」

両津「ウッヒョーーー！！僕ちゃん頑張っちゃいます！！！！！」

期待

両津なら放射線浴びても生きそう

両津「放射線とやらは見えんから実感が湧かんな…」

両津「とにかく放射線を抑えればいいんだ。プラモみたいなもんだろう」

両津「……ふう。なかなか進んだぞ。臨時ボーナスとかないのかな。あとで聞いてみよ」

両津「あっ、おい！」

両津「おいお前！チンタラするな！それはこっちだ！」

両津「おい！もっと上だろそれは！！」

両津「その部品はあっちだ！」

両津「おい！作業服を脱ぐな！死ぬぞ！」

作業員「ふむ…素晴らしい人材だ…」

部長「なに！？両津が原発作業に行った！？」

中川「はい。日給10万円と聞いて飛んで行きました」

麗子「まあ両ちゃんなら大丈夫よ」

寺井「パパッと修理して戻ってくるよ、きっと」

中川「そうですね！そしたら日本の救世主ですよ！」

部長「…」

部長「両津…」

両津「一号機はこれで大丈夫だ。次は二号機だな」

偉い人「両津くん、ちょっと話がある」

両津「ん？臨時ボーナスか？」

偉い人「それも検討させてもらおう」

両津「ウッヒョーーー$」


偉い人「東電の正社員になってくれないか」

両津「いやー…それはちょっと」

偉い人「そうか…年収1500万以上なんだがな…」

両津「なります！なります！今すぐなります！」

偉い人「うむ。助かるよ」

偉い人「それと、三号機と五号機の作業なんだが…」

現実は多重下請けで末端に入るのは1万円くらいだよな

実際には仲介に9割以上引かれてコジキみたいな生活させられるんだけど一食カップ麺とオニギリ一個で布団は保温シートその分も引かれて1日数千円

両津「なるほど。その二つが一番ヤバいんですね」

偉い人「ああ。やってくれるか？」

両津「……アレのほうは？」

偉い人「もちろん用意させてもらったよ。これだ」

両津「ウッヒョーーー$ 私、両津勘吉！只今より三号機の作業に行ってまいります！」

偉い人「ああ、頼むよ。日本の未来が掛かっているんだ」

偉い人（こいつには日本の為に犠牲になってもらうしかない…）

偉い人（この金だって無事に帰ってこなければ渡せないのだ！はっはっは！）


両津「うおおおおおお！！！！！！！！おりゃおりゃおりゃおりゃああああああ！！！！！！！！！」

地獄かよ

実際こんな奴いたら現代の英雄として報道してやってほしいわ
仮に死んだとしても日本史に名を刻めるように

両津「三号機、完全に冷温停止しました！」

偉い人「う、うむ。よくやってくれた」

両津「では、次は四号機と五号機に…」

偉い人「ちょ、ちょっと両津くん」

両津「…？なんでしょう？」

偉い人「か、体は何ともないのかね？」

両津「はい。この通りピンピンしております！」

偉い人「！？」

両津「では、行ってまいります！」

偉い人「う、うむ。頼んだよ。」

両津「おりゃあああああああああ！！！！！！！！！」


偉い人（ば、化け物か…？普通の人間なら作業員服を着ていても死ぬ数値だぞ…）

両津「全機冷温停止しました！」

偉い人「よくやってくれた。君は英雄だ！」

両津「い、いやあ…」

偉い人「これを受け取ってくれ！」

両津「ん？小切手ですか？私は現ナマが欲しいんですが…」

両津「えーと？1、10、100、1000…い、い、一億円！？！？！？」

偉い人「君には感謝してもしきれない。遠慮なく受かってくれたまえ」

両津「ウッヒョーーー$」

偉い人（生きているのは想定外だったが全機冷温停止させるとは…）

偉い人（彼は英雄だ…！ マスコミも押し寄せている…）

偉い人「両津くん、会見を行うぞ！」

両津「は、はい！」

一億とかいくらなんでも安すぎる

なぜ\じゃなく$なのか

両津の借金全部返済してくれないとな

テレビ「原発を全機冷温停止させた作業員、両津勘吉氏！まさに英雄です！」パシャパシャパシャ

両津「い、いやあ…照れるなぁ〜」

中川「先輩！？」

麗子「全機冷温停止させた作業員ってやっぱり両ちゃんだったのね！？」

寺井「すごいや両さん！」

テレビ「両津さん、体の具合は…？」

両津「もうこの通り。ピンピンしております。はい。」

テレビ「どのように修理を行ったのですか？すべて一人でやったと聞いたのですが」

両津「はい。私一人でやりました」

テレビ「おお〜！」ざわざわざわざわ

両津「プラモを作る感覚で、すべて冷温停止させることができたんです」

テレビ「まさしく日本の英雄だと言われています。この後も総理との面会があるそうですが？」

両津「いやあ、まあ、良かったです。はい。」

中川「すごい！まさに英雄ですよ！」

麗子「体も大丈夫みたいね。良かったわ〜」

寺井「両さんだもん。平気に決まってるよ」

中川「それもそうですね！」

すごいBADEND臭

両津「久しぶりだな〜！」

中川「無事で良かったです！」

麗子「すごいわ両ちゃん！」

部長「両津！！！！！！！」

両津「やっべ！！！部長！！！」ダッ

部長「体は大丈夫なのか！？ 何ともないんだな！？」

両津「え…？はい…」

部長「そうか…そうかそうか…」うるうる

両津「お、怒らないんですか…？部長…」

部長「心配かけおって！ このバカモン…」

両津「ぶ、部長ぉ〜…！」

部長「お前は日本の英雄だ。よくやってくれた」

両津「あはは。参ったなぁ〜…」ツー…

ポタッ

両津「ん？鼻血が」

部長「りょ、両津！？」

両津「うっ…頭も…」

バタンッ

部長「りょ、両津ーーーー！！！！！」

ピーポーピーポーピーポーピーポー

あーあ

ていうか両津の周りのやつらもやばいだろ

アナウンサー「日本の英雄・両津氏が緊急入院したということですが」

専門家「ええ。まあ直ちに体に影響はないと思います」

アナウンサー「心配ですね。では、次のニュースです」



医者「残念ですが…」

部長「うう…両津ぅ！！！！！！」

中川「先輩…」

麗子「そんな…嘘よ…両ちゃんが…」

寺井「両さぁぁぁぁん！！！！！」

本田「せんぱぁ〜い………」

両津父「このバカ息子が…」

両津母「親不孝よ！ほんとに！」


両津「 」

追い出されて生き返るから大丈夫だな

ーー
ーーー

両津「ん…ここは…？」

両津「そうだ…ワシは鼻血を出して倒れて…」

両津「ワシは死んだのか？」

花山「フン！やっと起きたか！」

両津「は、花山のジジイ！ ってことはワシは…」

花山「死んでおる。その輪っかが証拠だ」

両津「ゲッ！ まじかよ！ ワシの一億円が…」ガクッ


花山「……エンマ大王と話し合った結果、貴様を生き返らせることになった」

両津「…えっ！？」

花山「て、天界にいても迷惑なだけだからな！ べ、べつにエンマ大王に頼み込んだわけじゃないぞ！？」

両津「花山……」

花山「フン。さっさと帰れ！邪魔だ邪魔だ！」

花山「ひとつ山越えホンダラッタプイプイ♪」

ボンッ