2: :2008/03/19(水) 18:08:16.98 ID:
「……」
「いつからジャニーズ好きなんだ?」
「…そんなに前からじゃないよ」
「最近?」
「あぁ」
「つい最近?」
「先週かな。接待でコンサートに行く用事があって…」
ごにょごにょしてるオヤジを見て、俺はもう泣きそうだった。
何故なら、オヤジが持っていたウチワをうpして、「これはいつのものですか?」と俺はすでにジャニ板で聞いていたからだ。
ジャニオタのレスは、90年代後半に発売された物だろう。という物だった。
「嘘つけよ!!大分古いウチワだって持ってんじゃん!!」
「!!!」
「10年くらい前のやつなんだろ!?」
「…お前、もしかして…お前も好きなのか?」
ちげーよ
ウワァアアアアンと泣き叫んで部屋から飛び出してやりたかったが、オヤジのちょっと焦った顔を見たら何だか変な罪悪感が生まれてしまった。
「いつから好きなんだよ」
「……」
「別に、趣味なんだから隠す事ないだろ」
「……」
「趣味くらい誰にでもあるよ」
「……」
俺は、別にオヤジが同性愛者だからジャニーズが好きなのではなくて、きっと何か他の理由があってジャニーズが好きなんだろうと思いたかった。
そう、別に趣味なら隠す事ないし、おふくろと一緒にテレビとか見ればいいじゃないかと俺は思ってたんだ。
後でうpするよ。色々あって負傷したが、まだ見れる範囲だ。
ついでに数日前にジャニ板にうpしたやつ
ここからまとめてないからちょっとスピードダウンする。スマン
だれだこれ?
だって、金受け取ったから話さないとか言われても困るし、別にオヤジに金もらう歳でもねーし。
それよりもオヤジの性癖を確かめる方が大切だったからな。
金を出したら、オヤジは「頼むからお母さんには言わないでくれよ」ともう一回言ったから「言わねーよ」と俺も返した。
いつもはしっかりしてるオヤジなんだけどな、この時はなんかオドオドしてて見てて辛かったよ。
「本当に、そんな昔からじゃないんだ…」
「いいから、いつから好きなんだよ」
「……」
「おふくろには言わないから」
「…お前が10歳くらいの頃からだ」
10年選手じゃねーかよ
まぁ・・ロリよりは・・・いいんじゃ・・・ない?
「声が大きい!!」
「殿堂入りのジャニオタじゃねーかよ!!!」
「うるさい!父さんなんかまだまだなんだよ…」
どこでヘコんでんだよこのオヤジ
俺はもう、10歳の息子がいながら、ジャニーズにはまったオヤジが、気持ち悪い人に思えて仕方なかった。
正直泣いた。
んでジャニに走ったんじゃね?
お前のせいじゃね?
オヤジの前に突っ立ったまま、俺はおふくろの泣き崩れる顔とか想像してしまって、目頭が熱くなってしまってた。
「12年ずっとジャニオタなのか?」
「…ジャニーズが好きなわけじゃない。お前は誤解している」
「ジャニーズじゃん!!オヤジが持ってたウチワ、関ジャニエイトのむらかみって人だろ?」
「……」
「ジャニーズの奴じゃん!!!オヤジ好きなんだろ?」
「父さんはジャニーズが好きなんじゃない!!!しんごを応援してるんだ!!!」
半ギレのオヤジが怖いというか、 マ ジ で 気持ち悪かった。
「ジャニーズが好きで何が悪いんだ!!」とか言っちゃってさ。
いや、悪くないです…とあまりの恐怖に思わず言っちゃったもんね、俺。
「しんごは頑張りやさんなんだ!!こーんなに小さい頃から舞台に出てたんだぞ!!」
シラネーヨ
「会社で疲れた父さんに手を振ってくれるんだ!!!」
「お前にしんごの良さが分かるのか!!!」
親の弱みを握ったと思っていい気になるなとか怒鳴られた。
俺何か悪い事したっけ状態だったさorz
>>77
シラネーヨ
俺は芸能人に疎い上にジャニーズは全員同じ顔に見えるし。
男でジャニーズ好き=同性愛者と決め付けるのはよくないと思って、ちょと反省した。
「ごめんな、オヤジ…」
「……」
「そうだよな。オヤジが好きなジャニーズ馬鹿にして悪かったよ」
「……」
「趣味の一つなんだよな。理解するし、おふくろには言わないよ」
「…分かってくれるならいいんだ」
いつもの静かでしっかりしたオヤジに戻って、俺はかなり安心した。
「コンサートとか行ってんの?」
「…たまにな」
「チケットとかどうやって取ってんの?家に届いた事ないよな」
「知り合いに頼んでるから…」
ごにょごにょしてるオヤジだけど、胸元にずっとウチワを抱いてて、もうこの姿だけで泣けと言われれば泣けた。
俺の親父にアニメージュ買って来させたら
一週間ぐらい口きいてくれなかったからな
ならねーよ
一瞬でも「女じゃん。かわいーじゃん」
って思ってしまった自分が情けない
いや、俺の心が狭いだけかもしれないけどな。俺は昔からオヤジと仲良かったから何か悲しかったんだよorz
しかし、ずっと仕事一筋だったはずのオヤジが何故ジャニーズ好きになったのか不思議だったけど、これ以上話を聞きたくなかったので特に聞かなかった。
俺はそろそろ自室に戻ろうと思ってな、オヤジの部屋を出たんだよ。
なぁ、そしたらな。オヤジの書斎の前にな、立ってんの。おふくろが。
洗濯物持ったまんま立ってて、扉開けた俺の目の前に来てかなりビックリした。
「お父さんと何話してたの?」
「いや…別に」
「そう」
一瞬話聞かれたかなと心配になったけど、おふくろに特に変わった様子はなかったので俺は自室に戻った。
リアルで男囲ってたわけじゃないならいいじゃん
あんまり親父さんを追い込むなよ
つまり>>1は親父に「ジャニーズなんかじゃなくて俺を見てくれよ!」ってことですね、分かります
俺がオヤジの書斎でウチワを見つけた経緯だけど、俺の家まもなくリフォーム予定なんだよ。
だから簡単な引越しというか、リフォームの間は貸家に住む事になってるから、荷物整理中でな。
オヤジは仕事で中々荷物整理出来ないから、書斎の本だけでも先に積もうと思ったら見つけたという感じだ。
時系列がバラバラで申し訳ないが、>>1は月曜日の出来事。そして>>2は火曜日の出来事な。
俺かなりテンパってるから会話も日時バラバラかもしれないけど、何となく察してくれ。
で、さっきだよ。
さっきつーか、夕方くらいな。今日つーか、水曜日はオヤジ休みだから朝から家にいたんだ。
俺も今日バイト休みだったから家にいて、おふくろだけがパートに出かけていなかった。
15時くらいか。おふくろが帰ってきた。
帰ってくるなり、俺の部屋をドンドンドンってノックして、「話があるから来なさい」とおふくろに呼ばれた。
おふくろの顔がかなり怖くて、俺なんかしたっけなってずっと思ってたけど、リビング行ったら、何となく事を察した。
テーブルにぶわーって並べられたウチワとかファイルとか、色々。あと、青くなったオヤジ。
やっぱ昨日の話聞かれてたんだと思って、俺はちょっと申し訳なくなった。
おふくろに。
「なんなの?これ」って言って、机の上のウチワをドンドン手で叩いてた。
おふくろの手で何度も叩かれるしんごのウチワ。
それを見てオヤジが、「あぁ…」って悲しそうな顔してるのを見て、そんなオヤジに俺まで悲しくなった。
「昨日○○(俺)と何話してたの?」
「ほら!お前の声がデカイから!お母さんにバレたじゃないか!」
「俺のせいかよ」
「お前がデカイ声出すからだ!」
「あなたの『しんご』『しんご』って声しか聞こえなかったわよ!!!」
思わず吹いた
妻にバレたのはキツイなあ。
「……」
「随分様子がおかしいと思ってたのよ。貸家に引っ越すから荷物まとめるわよって言っても、俺が自分でやるから触るなとか言って…」
「……」
「浮気でもしてるのかと思ったら、アイドルの追っかけなんかしてたの!?」
「……」
「おふくろ、追っかけはしてないと思うよ。なぁ、オヤジ」
「……」
「ファンなだけでこんなに変なグッズ揃わないでしょ」
「俺もよく分からないけどwwwなぁ、オヤジ」
「…少しだけなら、追っかけもしてた」
してたんですって。
追っかけしてたのかよwwwwwwwwwwwww
コンサートくらい行かせてあげたらいいのに
>>184
むしろ俺は昨日の今日で村上信吾という人を知ったから、どういう人なのかは分からん。
ただ、ジャニーズ好きでウチワとか持ってたのが厳しかった。心狭いのかもしれんけど。
おふくろが言うには、ずっと預金の額がおかしかったから、多分浮気でもして女に貢いでいるんだろうと思ってた、と。
生活費に手付けたら駄目だろ、オヤジ…
「いくら使ったのよ、このアイドルに」
「……」
「出張出張って全部嘘だったんでしょ」
「…拠点が大阪なんだ、この子は」(俺たち家族は関東住まい)
「大阪まで行ってたの!?」
「ぶ、舞台が大阪とか京都でしかやってなかったんだ!」
「仕事はどうしてたのよ!」
「してたよ!ちゃんと休みにしか行ってない!」
話しながらオヤジはウチワを綺麗に揃えて、テーブルの端に置いてた。
やっと謎が解けたと言って、もの凄い呆れた顔してた。
母「いつからなの?」
父「……」
母「○○(俺)、お父さんがいつから好きなのか知ってた?」
俺「知らない」(咄嗟に嘘吐いてしまったwww)
母「いくら使ったの。いつから追っかけなんかしてるの。言いなさいよ」
父「…じゅ…6年くらいかな…」
嘘吐くなよ、オヤジwwwww
信じられない!とか言って怒ってるおふくろ見て、6年じゃねーよwwww12年だよwwwwwと面白くなってしまった俺。
何考えてんのよ!!って怒鳴られてるオヤジの横で、俺ぷるぷる震えて笑い堪えてたwww
笑っちゃいけない所なんだけど、何て言うか、オヤジの人間臭い所見たwwwみたいな。変に興奮状態だったからな。こんな家族会議なんか初めてだったし。
「いくら使ったの!?うちの貯金からいくら抜いてたのよ!!」
おふくろの怒りが凄くて、何でこんなに怒ってんのか俺ですらよく分からなくなってた。
おふくろを宥めようとしたら、おふくろに「○○(俺)には黙ってたけど、お父さん借金してた事もあったんだから!」っておふくろに言われた。
俺「いつ?それ…」
母「アンタが中学校上がるくらいの時よ。お母さんの貯金から返したんだから!」
俺「……」
母「時期的に違うけど、その時のお金も女か別のアイドルに使ってたんじゃないの!?」
父「すまん」
いくら借金があったのか知らないけど、間違いなくしんご君に貢いだのだと思われます。
母「結婚前はジャニーズアイドルが好きだなんて言ってなかったじゃない」
父「……」
母「6年前に何があったの?」
父「…いや、最初は、京都に出張してた時あっただろ。あの時の取引先に誘われて行ったんだよ」
俺「何に?」
父「その…しんご君がやっている舞台をね。取引先の方が関係者だったから、誘われたというか。仕事で見に行ったんだよ」
俺「それがきっかけなんだ」
父「あんまり出て来なかったけど、女の子と勘違いしてたんだよ。後から聞いたら男の子しかいませんよって言われて」
俺「……」
父「可愛いなぁ…というか、頑張ってるなぁと思って」
母「でも、あなた京都に出張してのってもっと前じゃない」
父「!!!」
俺「wwwww」
母「10年以上前よね?」
父「…いや、6年じゃないか?」
オヤジ声が裏返ってるしwwwwwwww
母「おかしいじゃない!」
父「とにかく!とにかくですだ!」
とにかくですだ!ってなんだよwwwwww
父「随分小さいのに頑張ってるなと思って…」
母「それがきっかけなのね」
父「…手を振ってくれたんだよ、俺に」
母「そんなの観客たくさんいるんだから、あなたに振った訳じゃないでsy」
父「いいや!父さんに振ってくれてたよ。分かるんだ」
何が分かるのかよく分からないけど、またウチワのしんごを見てニヤニヤしてるオヤジ。
おふくろも、もう呆れて何も言えないようだった。
父「お前達家族の事は一番に愛してる」
母「……」
父「趣味は趣味だ。お前達が一番に決まってる」
母「……」
父「だから、しんごを二番目に愛する事を許して欲しい」
母「…あ、愛する…」
俺「wwwww」
父「いや、だから、しんごを応援する事を許して欲しい」
母「お父さん、正直に言って。お父さんは…その…アッチじゃないわよね?」
父「アッチ?」
母「男の人しか好きになれないとか…」
父「いやいや。いやいや。 い や い や 。私は女の人がだぁーいすきですぞぉ」
オヤジのキャラがどんどん変わっていってる。
やっぱりオヤジは同性愛者なんだろうな、と俺が勝手に確信したのはここだ。
だから俺は、「オヤジ、無理すんなよ」と言った。
おふくろもちょっと泣きそうだったけど、「あなたの為なら乗り越えるわ」とか言ってて、オヤジは一人でテンパってた。
母「いいのよ、大丈夫」
俺「みんなで支えるよ…俺、一人っ子だけど」
父「いや、違うんだ」
母「大丈夫。無理させていたらごめんなさい」←おふくろ泣きそう
父「待て、誤解だ。父さんは男の人が好きな趣味はない。本当だ」
母「でも…」
父「本当だ。例えタッキーが目の前にいても何とも思わないぞ」
母「……」
父「山下くんがいてもだ。父さんはお母さんを愛してるからな」
俺「むらかみしんごでも?」
父「そ……しんご…」
俺「……」
父「……」
俺「……」
父「…いや、大丈夫だ。落ち着いてくれ」
お前が落ち着けよ、と。思わずツッコミたかった。
手ぇ振った!!!見た?見た??!ねえ今手ぇ振ってくれたあああああああ!」
やめろwwww
ついでにオヤジのスペック
54歳 会社員
ひょろひょろハゲ眼鏡
八神の父さんというよりは、うすたのジャガーさんのピヨひこの父さんの駄目バージョン(長)だ。
分かる人だけ分かってくれ。
それからオヤジは自分がいかに同性愛者じゃないかを必死に弁解していた。
長澤まさみに興奮するとか、コンビニではついグラビアを覗いてしまうよね☆とか。
痛々しいくらいのオヤジに、おふくろはついに泣いてしまった。
母「もういいから!責めたりしてごめんなさい」
父「いや、ちが…」
母「受け止めるから本当の事を言って」
父「違う。本当に違うんだ」
母「…言い難いなら、待つから」
父「だから違う!!」
母「だって、この子と付き合えるなら付き合ってみたいんでしょ!?」
俺「そうだよ!オヤジ、しんごと付き合ってみたいなって思わないのか!?」
父「思う、思わない!」
どっちだよwwww
父「付き合うとかじゃない!!しんごは俺のアイドルなんだ!!!どうして分かってくれないんだ!!」
ウチワを胸に抱いて熱く叫ばれても、何の説得力もないんだよ、と。俺は言いたかった。
父「ジャニーズが好きなわけでもないし、ジャニーズなら誰でも好きというわけでもない!!」
父「父さんは、しんごが好きなんだ!!しんごしか好きじゃない!!分かってくれ!!!」
オヤジは言った。
最近のしんごは、男性客に優しい、と。
父「男の人、もっと声出して下さいって言うんだ」
父「きっと、父さんみたいなファンを大事にしてくれているんだよ」
俺「…オヤジは、しんごのライブで叫んだりするの?」
父「ライブじゃなくてコンサートな」
どっちでもいいよwwww
父「しんごの名前を呼ぶよ。応援してるから。振り返ってくれたりもする」
母「あなたに振り返ったわけじゃないでしょ」
父「いや!!俺を見てくれていた。間違いない」
だけど、オヤジを見ているとジャニオタってこうなんだろうな、と思ったよ。
いついつのコンサートwでは、自分を見て笑ってくれたとか、手を振ってくれたとか。
父「しんごと同じグループの横山くん(?)も、父さんによく声をかけてくれるよ」
父「『お父さん、何してるんですかーwww』って言って、お父さんにサインをくれた事もある」
俺「サインなんか凄いじゃん」
父「だろ?wwww」
HAHAHAと笑うオヤジは、俺の知ってるオヤジじゃない。
もはやただのジャニオタだ。
いや、しんごオタか?
完全に侮蔑してるwwwwwwww
父「…書斎にあるよ」
俺「へー見たいn」
父「駄目だ。手垢がつく」
家族が受け入れモードに入ると、オヤジはひたすら語り始めた。
今まで誰も話す相手がいなかったんだろうな。
12年分の、むらかみしんご君への愛だ。それはもう、熱く熱く語ってたよ。
父「しんごは可愛さもあり、かっこよさもあり、そして何より頑張りやさんなんだ」
父「知ってるか?レコメン(?)。しんごはもう何年もラジオをやってるんだぞ」
父「大阪でもラジオをやってるから、父さんはいつも大阪の友達に録音してもらって送ってもらうんだ」
父「もちろんテレビ出演も時間がある限りチェックしてるよ」
父「大分体つきも男らしくなってきたんだ。あんなに小さかったのに…」
父「お前が女の子なら、婿にもらえるのになぁ…」
父「父さんは、しんごを息子にする夢を年に一回は見るよ」
俺は泣いた。
キモオタの妄想と大差無さすぎて吹いたwwwwww
おふくろは、金の事とか、オヤジの性癖とか、まだまだ突っ込んで聞きたい事はたくさんあった様だけど、その時は黙ってオヤジの話を聞いてた。
俺もオヤジがこんなにイキイキしてるのは初めて見たからな。何だか驚いてしまって、相槌だけはちゃんと打ってたと思う。
しんご
し ん ご
し ん ご
俺は今日、何回その単語を聞いただろうか。
やがて、引いてる家族にやっと気付いたのか、ヒートアップしてたオヤジが「すまん…」と謝った。
俺「別にいいよ…それだけ好きなんだって事が分かったから…」
母「……」
父「あ、あぁ…」
テーブルの端で何も知らず、ウチワの中でににっこにこ笑ってるしんごが憎らしくなるほどだ。
オヤジの気持ちも、分かろうと思えば分かる。(同性愛者という訳じゃなくて、アイドルしんごが好きという気持ち)
俺の家は、まもなくリフォームして、綺麗な大きい家になってな。ずっと一人暮らしだったばーちゃんと一緒に住むんだ。
元はといえば、俺が話しを大きくした責任がある。
この空気を変えるのは俺しかいない!!!
と思った俺は、必死で考えて、オヤジにある提案をした。
俺「だったら、みんなでコンサート行こうぜ!」
母「!!」
ダメ家族wwwwwwwwww
母「いやよ、いい歳してアイドルのコンサートなんて…」
父「○○(俺)、しんご、じゃなくて、しんご君と呼びなさい」
俺「(どこに突っ込むんだよ、このオヤジwwww)いいじゃん。みんなで行けば」
母「疲れちゃうもの。ずっと立ってるんでしょ?ああいう所って」
俺「なぁ、オヤジ。みんなで行くのいい案だよな?」
父「……」
俺「理解するには一番それがいいよ。オヤジだっていつも一人で行ってたんだろ?(多分)」
父「でもなぁ…」
なんだよ、何がいけないんだよwwww渋ってんじゃねーよオヤジwwww頼むよwwww
空気最悪なのにもう耐えられなくて、何とか和やかムードに持っていこうと奮闘する俺。
父「…しんごに、こんな大きな息子がいるのかと思われたら…」
何処で見得張ろうとしてんだよwwwwww
そんなの気にしねーよwwwww
だけどな、これでついにおふくろが切れちゃったんだよ。
「いい加減にしてよ!!!」って怒鳴って、「いい歳して何考えてんのよ!!」って大声でオヤジを怒鳴ってた。
おふくろがこんなに怒る姿を初めて見た俺、かなりビビる。
和やかムードに戻そうと思ったのに、火に油注いだ?と思って、何だか情けなくなった。
母「趣味なんでしょ!?趣味でこの子が好きなんでしょ!?」
父「違う!そうだ!」
だからどっちだよwwww
母「だったら、入れ込み方を考えてよ!!!若くないし、もう定年前なんだから!!」
父「……」
母「家族とこの子どっちが大事なの!?」
父「それは家族に決まってるだろ」
母「だったら、限度を考えてよ!!!」
いかん、俺記憶が曖昧になってる。さっきまでしっかり覚えてたんだけどな。脳内補足が増えたらスマン。
母「いくらなの!?このウチワ」
父「ご、500円」
母「一枚?」
父「…あぁ」
母「この下敷きみたいなのは?」
父「クリアファイルだ」
母「どっちでもいいわよ、これはいくら!?」
父「…覚えてない」
じゃあこれは!?これは!?とおふくろがテーブルに散乱したグッズを取り上げて、オヤジに値段聞いてた。
俺もよく覚えてないけど、高ぇえええ!!!って思ったのだけは間違いない。
そして俺は見逃さなかった。
正座してるオヤジのケツに、恐らく大事なのであろうウチワを数枚隠している事を。
これだけは見つからないようにとばかりに、座布団で必死にウチワを隠すオヤジ。
俺は、本日何度目かの涙を流したかった。
ウチワだけで数十枚あったし、オヤジも「歴代のウチワは全部揃っているんだ」とか言って自慢げにしてたからさ。
母「コンサート代はいくらなの!?」
父「一回6000円(?)くらい」
母「一番行った時で、一年で何回くらい行ったの」
父「一年?一ヶ月ではなく?」
母「!!!一ヶ月に何回も行ってるの!?」
オヤジの墓穴の掘り方は、神レベルだと思った。
「今はちょくちょくやるけど、昔は一年に何回かしかやらなかったから、やっている時に見なければいけないと思ってた」
「最近は売れてきたから関東でよくやるので、遠くまで通ったりはしてない」
「去年なんか、コンサートの最後を沖縄でやったんだぞ。父さんも最後の沖縄に行きたかったけど我慢したんだ」
おふくろに「沖縄行くの我慢したなんて当たり前でしょ!家庭があるんだから!!」と怒られたオヤジ。
俺も、それこそ家族に話してくれれば家族旅行も兼ねて行ったのに、と思わず言ってしまった。
ちょうど夏休みシーズンだったみたいだし。
そしたら、
父「そう思って申し込みしたんだけどな、ハズレてしまったんだよ」
申し込みしたのかよwwwwしたのかよwwwwww
何回も深呼吸をして、オヤジに「もう分かった。もう怒らない」と何度も言ってた。
母「いくらくらい使ったのかだけ、どうしても知りたいの」
父「…そうだな。それは言わないとケジメにならないな」
母「細かい金額はいいわ。大体でいいから」
父「……」
頭で計算してるのか、しばらく指を折ったりしてたけど、「本当に大体しか分からないぞ」と言ってた。
まぁ、そうは言ったものの、中々言い難いらしいオヤジ。
ごにょごにょしてるオヤジに、おふくろは例えで聞き始めた。
母「バイクが一台買えるくらい?」
父「…もう少し大きいかな」
母「中古車?」
父「…もう少し」
母「じゃあ新車?」
父「国産車か?」
母「は?」
父「…いや、国産か外車かで…」
母「外車なの?」
父「……」
俺「ベンツ?」
父「…の、良いやつが買えるな」
ライブのチケットは知り合いに取ってもらってたらしいよ。
ファンクラブなんかに入ってたら、自宅に色々郵送されてしまうだろ?
届いてたらさすがに分かるよwwww
おふくろは、なーんだ、というか。
「車なら、趣味で買ってる男の人もいるからね」と呆れてたけど、でも仕方ないといった感じでため息吐いてた。
ただ、オヤジが汗ダラダラでさ。オヤジ嘘吐けないんだからこれ以上無理すんなよwwwwってのがバレバレ。
怒った女は最強…いや、怒ったカーチャンは最強だよな?な?
オヤジの様子を見てたおふくろは、「で?」ってオヤジに聞いた。
母「で?ベンツが何台買えるの?」
父「……」
母「何台?」
父「いや、だかr」
母「 何 台 ? 」
父「に、2台はいかないくらい…」
母「!!!!!」
いくらだ?誰か教えてくれ。実は俺外車の値段分かってねぇwwwww
いや、さすがに3000万とかはねーだろ
たぶんオヤジも外車の値段分かってないだろうから、1000万くらいだと思う。
12年で割るとそんくらいだろ。
多分
ねぇそうだよなorz
スレ立て始めは興奮状態だったんだけどな、1000万かよ…せいぜい200〜300万だと思ってた…
俺は罪のないしんごが嫌いになりそうだorz
すまん、ちょっとオヤジに呼ばれたから言ってくる。
おふくろは出版のパートだよ。
チケットとかどう取ってんだ?とかあとでちゃんと書くから待ってて。
おれなきたい
いってくる
なんかやだな
もう許してやれよw
きっと親父は治らんw
オヤジの発言におふくろブチ切れ。
「ベンツが二台ぃいいいいい!?!?」と言って、訳分からない奇声を上げてた。
母「どうしてそこまで入れ込む前に言ってくれなかったのよ!!」
父「いや…」
母「信じられない!!!まだ車二台買ってくれた方がマシよ!!!手元に残るんだから!!」
父「……」
母「アイドルに貢いだって何も残らないでしょ!!!」
父「…思い出が…」
母「何よ!?」
父「いや、なんでもない…」
おふくろがキレるとこうなるんだな、と。
鬼みたいな顔になるって本当なんだな、と。
物静かなおふくろをここまで怒らせるしんごはすげぇ、と。
思い出とかwww
親父はほんと自爆しすぎw
オヤジの、「ぁあ…あぁあ…」という悲痛な声が今でも耳から離れない。
母「捨てる!!全部捨てるから!!!」
父「……」
母「文句ないわね!?」
父「…仕方ないな…」
母「○○(俺)!ハサミ持ってきて!!!!」
俺「切らなくてもいいんじゃ…」
母「じゃあどうすればいいのよ!?」
シラネーヨwwww
俺「とにかく落ち着こうぜ、オヤジも…いいのかよ、ウチワ…」
父「…仕方ないよ。父さんの、男としてのケジメだ…」
とか言ってるけど、俺はしっかり覚えてるんだぜ、オヤジ。
オヤジのケツの下に、大事なウチワだけはしっかり避難させている事を。
全く罪がないのに、おふくろに「チクショウめ!!!!」と言われているしんご。
俺は今日からむらかみしんごを見かけたら、ちゃんとその番組を見ようと思う。
ゴミ袋に詰められていくしんごグッズ。
おふくろがゴミ袋を外に出しに行った時、オヤジは俺に言った。
「○○(俺)…」
「なんだよ」
「…お前の部屋に…」
オヤジは、ケツに批難させていたウチワを出すと、俺に素早く渡した。
やべーよ、おふくろにバレたら…と言った俺に、オヤジはポケットから何かを取り出して俺に握らせた。
「父さんとお前の仲じゃないか」
な?頼むよ。といった顔のオヤジ。
手に握らされた恐らく1万円札の感触が、また俺の涙を誘った。
ここまできて息子買収しようとすんなよwwww
わざわざ切らなくても、ヤフオクに出せばそこそこの値段つくんじゃないの?
そう言って母親説得して父親の窮地を救ってあげたらよかったのに。
おふくろが戻ってくるまで時間の問題だ。
ここまで話が大きくなってしまった責任も感じてたし、俺に手渡された数枚のウチワは、オヤジにとったら何よりも大切なものなのだろう。
「分かった」
任せておいて、と。力強くオヤジに告げた俺は、ウチワを持ってそのままリビングから離れた。
そして、おふくろにそのウチワを渡した。
俺は間違ってなかった。
ちょwwwww鬼畜wwwwww
鬼!悪魔!!ドルゲ!!!!
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