一浪して大学に入ったんだけど、そこで昔やってたスポーツのサークルに入った
そこでそいつに会った
関西から来たやつだった
ちなみに大学は都内 俺は実家から通って今なお実家
そいつは関西の田舎から出てきたやつ
長身で細くて、メガネの真面目そうなやつだった
初めての練習のあとに新入生皆で食事したけど、そこでも存在感なかった
男だよ
サークルには部室(部じゃないけどそう呼んでた)みたいなのがあって
そこでよく見かけるようにはなったけど、話はしなかった
どんな奴かもよくわからんかったしな
初めて話したのは5月の新人戦の時
まあ大体試合の後は飲みますよね
で、そのころ既に飲みキャラ(あんまり飲めないクセに)が定着しちまってた俺は
ひどく潰れてしまった
目がさめたらそいつの下宿先にいた
んでちょっと胃酸くさくて
あーやっちまったな・・・と思った
しかも話したこともないよくわかんない奴の家にいるし
とりあえずマジごめん迷惑かけたとか謝ってたら
別にいいっすよーみたいに言われて朝飯とか出してもらえた
そこで色々話した、思ってたより弾んだ
関西出身とか知ったのもそこが初めて
初練習の時には自己紹介で言ってたはずなんだけど印象なくて・・・
次の月曜日から部室で顔を合わせても、普通に話せるようになった
なんかうまが合うっつーか相性がいいっつーか、他にも同期で仲のいいやつはいたんだけど
そいつらと同じくらいかそれ以上に仲が良くなった気がした
そういうタイプの友達が今までいなかったから新鮮だったのもあるかもしれんけど
そいつ現役で入ってきてたから年俺より一個下で、
最初は変に敬語使ってきてたりしたんだけど、2週間目くらいで取れた
学部も違うのによく部室で一緒になった
マジ遅筆。すまんです。
あと呼びにくいんでそいつのことイニシャル取ってSって呼びます
ちなみに俺が酔い潰れてSの部屋で目覚めた顛末は
Sと先輩の2人で俺を運んできてくれたということだそうだ
そんでゲロかかってた服を変えて体も拭いてくれたんだと
それから俺は授業終了後とかたまにSの部屋に遊びに行くようになった
Sは無口じゃないけど、口数は多くない方
だけど俺は結構しゃべる方で、なんかSが聞いてくれるのが心地よかったというか
しかもお互い沈黙しても苦じゃなかった
たまに潰れてSの部屋で目覚めるということも何度か続いたけどw
髪は短くて黒くてしかもメガネで、下ネタ系にとにかく免疫がない、
真面目な雰囲気なんだけど、どっか飄々としてるというか
いつか同期が「Sは森に住んでそう」って言ってたけどその通りだと思った
今でいう森ボーイなんだろうか
時期は一気に飛ぶけど秋
俺とSはかなり仲良くなってた 週一でSの部屋に行って泊まることもザラ
何をしてるってわけでもないが、テレビ見たりパソコン触ったり本見たり
Sは大学から始めたっていう楽器を触ってたり
そんで新しい役職の発表がきた
俺とSが同じ役職についた
そういう役職だった
俺もSも先輩について色々教えてもらったし、こいつとならうまくやれるって思った
俺は高校3年の頃から付き合ってる彼女がいたんだけどそのころ別れた
理由は何でもなく、ただお互いに醒めてきたなってなってきたから
割とスッパリ別れられた
ただ愚痴をSにこぼして発散することも多かったので、それをしなけりゃもっと早く別れてたかも
そこで俺とSが2人で行くことになったんだけど
練習で使う体育館、宴会に使う居間、部屋の感じ、周囲の施設、とか一通り見て回って
もうやること何もねぇなという段になったので、風呂に入って2人で晩酌タイムになった
適当に飲んだあと近くに海があったのでほろ酔いのまま外に出てみたりした
2月に浴衣一枚のまま外に出るのマジ寒かったけど酒のテンションって怖いよね
そしたらSが海岸にしゃがみこんで遠く見ながら「K(俺のこと)君とここに来れてよかったー」
とか何か言い出した
何だそりゃキメーって笑ったらちょっと黙りこくって
「だって俺K君のこと好きやし・・・」みたいなこと言ってきた
はい?
それとも >>1が初めて好きになった男だったのか?
「何それ、どういう意味だよ」って最初に言った
そこからはどんな言葉を使ったのかは詳しくは覚えてないが
それは恋愛対象なのかってことを俺は聞き、
Sはその通りであること、なんとなくお兄ちゃんのように思っていたけど
いつの間にか好きになってたことを小さい声で言葉少なに伝えたあと
しゃがみ込んだままぐすぐす泣き始めた
俺は告白されたことよりSが泣いたことにビビってうわあどうしようって思った
ただ、男が泣いてるのに何こいつキモイとは思わなかった
Sってこうあんまり「男!」って感じしないやつだったから
別にナヨってたり女の子っぽいってわけでもないが
とりあえず旅館に戻ろうぜ、な、って頭撫でたり手を引っ張ったりして戻った
正直この時点で男に対してやることではないよね・・・
元々同性愛者ではなかった
俺が初めてだと言ってた
自分らの泊まる部屋に着いて、何とかSも落ち着いたんだけど
あんなこと言ってごめん、忘れられないと思うけど気にしないでくれ、
これから二人で頑張らなきゃいけないのにほんとゴメン、とか謝りどおしだった
謝らなくていいよ、ってこっちもなんとかなだめすかしたんだけど
翌日、バスの中で帰りが気まずかったので、ダメかな、傷つくかな、と思いながらも
なんで昨日あんなこと言ったのか思いきって聞いてみた
そしたら俺と2人きりで旅行ができて嬉しくて、夜の海岸とか、そういうのがすごく幸せに思えたから
抑えきれなかった、軽率だった、ほんとすいませんってまた泣きそうになってた
いや泣かなくていいからね、大丈夫だからねってまたちょっと大変だった
やっぱ男同士だし断るのが既定路線だったわけですよ
スパッと断れば良いのかなって思ったけどこいつ相当心もろそうだし
何より以前みたいな友達関係に戻りたかったから、後が悪くなる断り方じゃダメだって思ったんだ
それで時間は過ぎていって、顔も合わせづらいから俺4日間くらい部室に行かなかった
そしたら木曜だか金曜だかの夜くらいにメール来て、
同期からのメールで俺が全然部室に来てないことを知りました、きっと俺のせいですよねすみません
みたいなことを書いてあった
また謝るのかよ、しかもなんで新入当初以来の敬語なんだよコイツ何距離置こうとしてんだよ、
みたいな感じで無性に腹が立ったのを覚えている
しかもそのメールの続きに、俺にこのサークルにいてほしいから自分はやめようと思っている、と書いてあった
これはまずいと思って即返信した
翌日Sの下宿近くで会って話しようって
会ってない期間は一週間にすら満たないのにすごい久しぶりに思えた
そんなSは明らかに痩せていた 元々細かったのに
そこでSの今までの恋愛の話とか色々、談笑しながら聞いた
高校の時に2回女の子に片思いしたけど告白することもなく失恋したとか
そういえばSのこういう話は聞いたことなかったなって思った
俺のことも改めて話したりした
で、今まで自分はそういう失恋の痛みしか知らなかったけど、
俺と一緒の時間を過ごす中ですごく気持ちが満たされてくのを感じた、
本当に最初はお兄ちゃんのように慕っていたんだけど、いつの間にか好きに変わっていった、
っていうのを話し始めた
なんかその時俺は下向いて縮こまってたまにぶるぶる震えて、小さい声を上ずらせながら話すSのことを
妙に愛おしく思ってしまったんだ
見せらんないけど筋肉も脂肪もそこそこあった感じ
今は脂肪しか残ってねーwww
そこで、とうとうSが「K君の迷惑だと思うからもう会うのやめよう、
今日が最後になるけど誘ってくれて嬉しかった」みたいなことを言いだした
俺は衝動的に「ちょっと待って」って遮って、その話はSの部屋で聞きたいって言った
Sは「え、でも」みたいに渋ったけど俺はそこは強く念を押した
店を出て、Sの下宿先に向かった
なぜか俺が先導切ってて、後ろをチラチラ見るとSがうつ向きながらついて来てた
で、何故かそん時に、俺はこいつにこんな顔させちゃいけないんだ、みたいなことを強く思った
いや別に強迫観念みたいなのとは違くて
そんで部屋に着いた。ここもすごい久しぶりに思えた
今まで気にしてなかったけど、もう状況して1年になろうかというのに結構殺風景な部屋だなと
まるでSそのものみたいだって思った
吐き出したいがために書いてるので・・・
言葉が足りなかったかも
Sってあんまり飾り気がなくて、そこがSの部屋の殺風景さと何となくリンクしたということです
部屋に入って、了承も得ずにSのベッドにどっかと座った
Sがどうして良いかわからないみたいに立ち尽くしてるんで、隣に来いって指で指した
いやここSの部屋だし持ち物ほぼすべてSのものなんですけどねwww
まあ、俺が「あのさ、あのさ・・・」みたいに煮え切らないこと言ってて
そのたんびにSが「うん」とか相槌打ってくんの
俺も何言っていいかわからなかった
「ビールあるよな?」って聞いたw
S宅には俺が泊まりに来た時のためのビールが冷蔵庫に常備してあったので

【異常行動】ニートの友達が毎週6時間かけて徒歩で会いに来るんだが・・・
前いた位置に戻らなかった、また最初みたいに立ち尽くしてる
それが無性に気に入らなかった お前今まで俺の隣にいただろうがよ!みたいな理不尽な怒り
ん!って強めに声出して睨みつけて指さして、また隣まで来させた
とりあえずビールを一気に半分くらいまで開けた
一瞬で酔いが回ったような気がした
お前も飲めよって隣に缶さし出して、一口飲ませた
その後はテレビも何もつけてないし、俺のフーッ、フーッって獣みたいな息が聴こえるだけの異様な空間
もうやるしかないって思って、「S、あのさ」って声かけて、
こっちに体を向いたとこを、ゆっくり体に腕を回して抱きしめていった
すっごい戸惑ってた
俺の声はフーフーいってて獣じみてたし、Sもハッ、ハッ、ってすごい息荒げてた
んでそのままベッドの上に押し倒して抱きしめたったおw
どのくらい時間がたったのかわからんけど時間がたって、
Sが「気持ち悪い・・・吐きそう・・・」って言いだした
おいてめぇどういう了見だコラと思ったが事態はそうではなくて、ハッハッ浅い呼吸し過ぎて
過呼吸気味になったぽかった 慌ててその辺の袋をかぶせて背中を撫でたり看病した
いつもは酔い潰れた俺をSが看病してくれるんですけどねw
この時は立場が逆になったっていう妙な制服感に満たされて超手厚く看病したったw
んでSの容体(?)も収まった頃、もう一度抱きしめた
今度はSも幾分か落ち着いてて、おそるおそる俺の体に腕回してきた
「なんでいきなりこんなことすんの・・・」って聞かれたので
「いやそもそもお前が最初にやったこともいきなりだっただろ」って返した
そのあとはちょっとだけ距離をとって、Sのベッドで一緒に寝た
それ以外は何もなかった
それから数ヶ月、俺らも2年生になって新入生も入ってきて、
そんなこと、Sの部屋で抱き合ってそのあと眠るってのを月1回くらいは続けた
振り返ればSには悪いことをしてたと思う
そんななあなあな感じが変わったのが5月で
俺らの同期には2人の女子がいて、で、この女子Aは俺と仲がよくて、BはSと仲が良かった
SとBはほんわか同士で仲良かった 2人とも音楽が好きでその点でも色々話したりしてた
ちなみにAとBの当人も仲良し同士だった
でも俺は正直SとBが仲良いの見ててギリギリしてた
お前最近俺といる時そんな自然体の笑顔見せねーよな、ふーんって思ってた
まあ俺のしてること考えれば当たり前なんですが・・・
そんでこれは俺の勘だが多分BはSのことちょっと好きだったと思う
どうでも良いが特にBは俺らのサークルのアイドル的存在で、かなり可愛くて、でもめちゃくちゃガードが堅くて、
今まで彼氏がいたことなく、卒業までに8人斬りの伝説を残すことになる。
とにかくそんなBがSとどんどん親しくなっていくのが俺は嫌だった
すっげー悲しそうな目で見てくるのもそのうち分かってきた。
しかも最低なことにSにそういう目で見られることに嬉しさを感じてる自分もいた。
そしたら俺らの代の代表に最近俺とSが喧嘩でもしたか?って聞かれてな
何でそんなこと思うんだって聞くと、いやそりゃ分かるわって言われた
この代表がすっげー人間関係の変化に聡い奴
さすが俺よりひとつ年上なだけなことはある・・・(代表は二浪)
まあ二人一緒部屋にいてやってることは喧嘩とは正反対なんですが
でもその時の俺はいや特に何もないけど何だろうな?ってごまかした
2週間後くらいから代表がまた話しかけてきた 俺とAが付き合ってんのかって
何じゃそりゃ!?って感じだったんで全否定した
Aとは男友達に近い感じなので・・・
でも人間関係に敏感な代表がそんな的外れなことを聞くなんて妙だなと俺は思って
多少問うたら、Sがそういう風に疑ってるということを代表から聞いた
何でもSからそういう相談があったそうだ
で、これが俺が知る限り代表唯一の勘違いで、SはAを好きなのだと代表は思ってしまった
まあ普通は俺を好きだなんて思いませんよね・・・
多少突っ込んで聞かなきゃと思ったらしい マジ代表の鑑
俺は俺で、Sがそう言う風に勘違いしてるってことを考えてた
自分が好きだと言った相手が、自分の目の前で別の女子に取られようとしている
それはダメだな、これは良くないなって思った
で、結果、その場で代表に全部話しちゃった。
どうせ隠してもこの先いずれはこいつには全部バレちまうと思ったので。
告白されたこと、その後抱き合ったりしてること、多分お互いに嫉妬してること。
言葉で書きにくいんだけどめちゃめちゃ葛藤しました。代表にブチまけてる間俺も涙ぐんで話した。
全部離したあと、それは間違いなくお前が自分の心を決めて腹を決めて、Sに言うべきだと。
はい、ごもっともです。1日かけて自分の中で結論を出して、Sの家に行きました。
(いつもこの時だけ酔いが早かった、飲んだ瞬間)、腕をがっしり掴んで、
「ごめん、俺らのこと代表に言っちゃった」と。
Sは「え、ちょ、何で言うの!?」みたいなめちゃくちゃ焦った返事してた。
それには答えずに、「Aとは何にもない。お前だけ好き」って言った。
本当いつ好きになったのかなんて分からないけどね、でもそのころにははっきり好きになってたんだ。
それ聞いたSは「へ、へー・・・」みたいにしばらく呆然としてたので、また抱きしめて押し倒してやった。
そしたらしばらくして、Sが「そうかー・・・K君は俺のこと好きなんかー・・・」ってボヤッとほざきやがったので
「調子に乗んなよ」っつって初めてのキスをした。唇だけの。
その日は夜通し唇ちゅっちゅしながら過ごした。俺も男同士だしどうして良いかわからなかったんだよ!
後日改めて2人で代表に会いに行った。俺ら、こうなりました。
代表も最初は「お、おう・・・」みたいな戸惑ったリアクションだったが。
そりゃそうだよな、二人とも男で、一人は割とガチムチ、もう一人は細いけど身長180センチ近くある奴だもんな。
でも最後には「頑張れよ」って言ってくれた。
それからまた数ヶ月は泊まって抱きしめてキスするだけだった。
お互いにそれ以上に行く勇気は2人ともなかったんだな
そんで今度は夏合宿の季節がやってきた。
今度も下見はあって、また俺とSの2人で行ったよ。
この時特に劇的な進展ってのはなくて、夜のちゅータイムが長く激しくなったり、あと、初めてSに舌入れた。
雰囲気に任せて色々やってしまいたい気持ちはあったんだけど、ここでサークルの皆が過ごすわけだしね・・・
色々あったのはその後、実際の合宿の手配になってからだった。
すべての準備を完了させるには同期の力が必要だった。
メインは俺ら2人とは言え、夏休みに入って夜まで残って話しあったり、酒の買い出しに行ったり。
時には話してる皆の夕飯買いに行ったりとかさ。
俺とSが飯買いに行ったり書類提出しに行ってたんだけど、帰り際にSにあっち行こうって言われて、
ちょっとうらぶれた通りの、駐車場に引きづり込まれた
んでお前一体どうしたのってくらいキスをねだられて、それに応じた
何でも、皆と過ごす今が一番毎日が楽しくて、俺とも今までの触れ合いじゃ全然物足りないんだと。
正直ちょっと支離滅裂じゃないかと思ったが、その時のSはめちゃくちゃ発情してたらしく、
やたら俺のアレををスリスリしながらとハァハァしたり。
誰だよてめぇ!
まあさせちゃったわけですが
溜まってたのもあるしぎこちなく俺のを舐めるSははっきり言って死ぬほどかわいかった
これ以降Sは見た目からは思ってもみなかった性を俺にちょくちょく露にすることになる
そんなこんなもあり、夏合宿は大成功を収めた
俺らの代は試合自体は良い線はいけなかったが、運営の面で上からも下からもすごい評判があがり、
もう少し後になって黄金世代とか呼ばれたりした
この頃になると一年生の次の役職への適性の見定めとかもあって、個人的には一番楽しかった時期
万一明日の昼ごろスレ残ってたらまた書き続ける
やっぱり全部書きたいのは書きたいんで
ちなみに結果としては卒業してから別れる
とりあえず乙&お休みー
残すのは難しいんでは…続き気になるしまた立ててな!
是非つづき見たい
自分も話したいし続き書くことにします
すんげー遅筆です
夏合宿が終わって、それから楽しみにしてたイベントがひとつあった
Sの実家に行くっていうもの
青春18きっぷ買って、道中色々寄りながら最終的に関西のSの実家目指した
温泉自体も良かったが、近くに海岸があったので寄った
夕方ぐらいでもうあんまり人いなくて、なんとなく二人で海見ながら話してたんだ
そしたらSが回りキョロキョロ見始めたあとにキスしたいって言い初めてきた
いくらなんでも・・・少ないとはいえまだ人通ったりしてるし・・・
って思って確認してるうちにすげーねだるみたいにキスされた
夕陽の差す海でちゅーとかロマンティックに思うかもしれないけどSは明らかにハァハァしてたw
そんで俺もそんなSをかわいいいいいいとか思ってしまって結構深いやつをかましたったwww
終わってSの目がとろんとしてて、完全に発情期の目でした
後ろ振り返ると男女のカップルに見られてた\(^o^)/
ひょっとして見られるかもしれないスリルが好きとかそういうタイプなんだろうかと思った
結果的には当たってたけど
これが俺の見たSの助平性 その一
確か俺がSをいかせたのはこの時が最初
3日目くらいにSの家に着いたんだけど最寄駅から結構遠くて
迎えに来てくれたSのお母さんの車でさらに30分くらいかかった
その日は花火大会もあるそうなんで(ていうかそれが目的のひとつ)、
荷物置いてから花火大会見に出かけた
こう言っちゃあれだけど、結構な田舎なんだけど会場は人がすごいごった返してて
花火自体もなかなか見ごたえあった
東京とかみなとみらいでやる花火大会と比べてもあんまり遜色ない感じ
思い出補正入ってるかな
そんで、Sの家から歩いて20秒ほどの、Sの祖父母の家で遅めの晩御飯をいただいた
Sのおばさんからイトコの子から親戚が15人ほど集まってて、すごいにぎやかだった
聞けば休みの日とかはいつもこんな感じで集まっているそう
Sはずっとおじいちゃんの隣にいて、ご飯やおかずをよそったりしていた
そう言えば前に自分はジジババっ子なんだって自ら言っていた
これなんてサマーウォーズの一家・・・
俺もSやおじさんに教えてもらって、Sと対等に勝負が出来る程度にはなった
ていうかSが強くなかった
もう今となっては俺もルール忘れちゃったけどね
そんなリアル陣内家を後にした後、また途中で寄り道しつつ、東京に戻った
なんとなく寂しいから、帰ったその日はSの部屋に泊まって
夜から次の日の正午くらいまで寝そべりながら裸でキスしまくったり色々した
秋が来て、役職にも後輩を迎えて、俺ら2人の仕事もひと段落する時がきた
まあ後輩に教えることはいっぱいあったからそこまで暇でもなかったけど
後輩が結構俺に懐いてくれて、場合によってはSが間に入れないくらいの時もあった
そういう時ってなんか手に取るようにSの嫉妬が分かっちゃって、それがぶっちゃけ言うと楽しかった
進歩してない俺www
SはSで、俺らのサークルとは別に軽音楽のサークルにたまに出入りしてた
最初は助っ人として呼ばれただけなんだが、普通にライブに出てたりしてた
俺も何度か見たことがある
そこのサークルでSが特に仲の良かった1つ上の男の先輩が、こう言うのもあれだけどすごい美人?で、
俺も最初はちょっとボーイッシュな女の人だと思ったくらい
で、たまに俺とSとその先輩とで話したりしてたんだけどSと先輩がすごい雰囲気よくて
俺は俺でそれはすっごいギリギリ嫉妬したwS取られるんじゃないかってwww
お互い大丈夫?離れていかない?みたいなこと確かめあったりしてさ
Sもすっげえ甘えて求めてきたりして、俺もそれに応じるし、
あーお前のこんな一面サークルの奴らに見せたらビビるだろうなーみたいな
そんな感じで大学2年目は過ぎる
Sはゼミ決めで多少悩んだみたい、俺も相談に乗った
でも2人とも、AもBも代表も他のサークルの同期も、何事もなく3年に(数人は留年・・・)
3年の中ごろにもなると何となく就活で皆ソワソワし始める時期
俺もSも何度かセミナー受けに行ったり
Sはやりたいことがあったみたいで、その方面について色々調べていたりした
俺はそういうのは特に決まってなくて、手当たり次第に説明会受けたりしてた
で、年も明けて1月頃に事件があった
Sのおばあちゃんが病気で倒れて、その数日後におじいちゃんも病気で倒れたのだと
でもその時は母から「こっちは大丈夫だからあんたは東京でちゃんと就職とか頑張りなさい」と言われたらしく
それでもやっぱり不安は消せないらしく、俺とSはその数日はお互いの用事がすんだら毎晩会ってた
ちょうど2人一緒にいる時にSの電話に「今度はおじいちゃんが倒れた」って電話がきて
Sの動揺っぷりったら半端じゃなかった
とりあえずその場は一晩かけて落ち着かせて、Sは翌日一番の新幹線で帰った
俺もなんか信じられんかったな、一回会ったことある人だし
あんな人の良さそうな田舎のおじいちゃんおばあちゃんがなんで・・・って
Sは小さい頃に父親が死んでて、母親が出かけてる間は家に近い祖父母の家で
ずっと面倒見てもらってたらしい
成長してからは一人で自分の家にいても大丈夫になったけど、
それでもやっぱり自分の育ての親の半分はじいちゃんばあちゃんなんだって言ってた
あの時はごめん、俺がいてくれてよかった、ありがとうみたいな電話
お前今さら何言ってんだと恥ずかしくなった
でもこの件があってから俺はなんか胸がザワザワし始めた
今回みたいに家族に何かがあった時とか、それでなくても今就活してるし
2人とも当たり前のように東京で働くと思ってるけど、それが叶わなくなった時、
俺らどうなってしまうんだろう、みたいな
あえて今まで目を伏せてたのが一気に湧きあがってきた感じ
それからSが帰ってきて、3月くらいまではまたそれまでのように過ごした
でもSはいつものような感じじゃなかった
元気がないというか、いや今までも元気キャラではなかったんだけど
飯食ってる途中に俺の顔をぼーっと見つめてきたり、その他にも色々、
説明しにくいけどそういう、なんかよくわからない行動をするようになった
そういうことがあったから
俺もなんつーか、今まで以上にSを労るっていうか、愛おしむように行為をするようになった
それから3月の終わり頃の休日にSから呼び出しがあったので
今度は俺んちの近くにあるカフェで話した
ここにはよくSと二人で来た
俺はなんとなく話を切り出されるのが怖かったので当たり障りない話を続けた
Sはうん、うん、そーやなー、みたいなこっちも当たり障りのない返答してた
不意に沈黙があった頃、Sが、ほんまごめん、と前置きがあって
別れたいって言いだしてきた
実際に言われるとやっぱショックだった
やや呆然自失の体になりながらどういうことだよって小声でちょっと詰め寄った
Sが言うには、今すぐ別れるとかそういうことじゃなく、卒業をもってそれを別れとしたいということだった
何だそりゃって思ったけどな
Sの夢はサービス業で、東京でそれをやりたかったんだけど
祖父母の命は別状は今回はなかったけど、恐らくはもうそんなに長くなくて、
その時どうしても祖父母の死に目に側にいたいから、地元で働くことにしたんだそうだ
それにあたって夢は一度諦める、東京は離れなきゃいけない、っていうのが理由のひとつだった。
やっぱりその中で、少し先の未来の話がちょろっと出た
例えばこの祖父母の家がどうなるか、イトコの子の大学進学の話、Sの結婚の話。
曲がりなりにも?Sは俺と付き合っているわけだし、結婚願望なんか全くなかったんだが
祖父母が倒れた状況でそれを言われて、少し考えるようになったそうだ
俺もSも男を好きになったのはお互いが初めてだし、卒業してから後になるけど、
それからでも遅くないかも、引き返せるかも、可能性は低いけど女の人と付き合って結婚して
孫は無理かもしれないけど奥さんを祖父母(と母)に見せて、喜ばせてあげることができるかもしれないと。
そういうことだった。
ああ、別に結婚の話って言っても具体的なお見合いとかそういうのではなくて、
お前も早く結婚せなあかんな、って一言軽く言われた程度のことだそうです
でも俺は今Kが大好きだから、卒業までは一緒にいてほしい、って
いつかみたいに縮こまって肩震わせながら何度も何度も色んな事を謝ってた。
俺は、ああやっぱりSにとっては家族>俺なんだなって割と冷静に受け止めてて、
それでもうまい言葉をかけることができなかった。
最終的に卒業=別れとすることを了承した。何言ったか覚えてねーけど。
席を立つときに、Sが残したコーヒーのカップを見て、
ああこいつコーヒー飲むときはブラックか砂糖ミルク両方入れるかのどっちかなんだよな、変な奴だな、
みたいな癖をその時不意に思い出して、何故か泣きそうになった
外に出てどうしようかって言って、俺の部屋に来る?っていうから向かった
道中ずっと無言で、Sはずっと下向いてた
部屋に入るなり今までで一番激しいキスをした
Sの涙が時折口に入ってしょっぱかった
卒業で別れようっつってそのあとSの部屋に行ってキスしたとこまでだよね
そんなことしながら、俺は正直別れる必要あんのかなって思ってた
俺はSが好きだし、Sも俺のことこんなに好きでいてくれてる
だけどそれだけじゃやっぱダメなんだよなあって考えてた
それで良かったらSがこんなに考えて泣くわけがないんだよ、きっと
で、その後は部屋のベッドに座りなおして、でまたキスした 今度は優しいやつ
お前らそればっかだなって思われるかもしれんけど好きだったんだよ
俺はテクニックにはちょっと自信あったし、Sもキスとか舐めるのとか好きだった
もう夕方近かった
時間にして一時間近くちゅっちゅしてたことになる 恐ろしいねw
俺はSが作るご飯ではお好み焼きが好きだったのでリクエストしたら今はキャベツ切らしてたらしい
なんで代わりに塩焼きそば作ってくれた Sはソースより塩焼きそばが好きだった
作ってるSの後ろに回って、後ろから抱きしめてみたりした
こんなの今までもやったことなかった、まるで新婚みたいw
でも実際はこんなこと卒業までなんだよなあって妙な気分だった
こんな体たらくで本当に俺達別れられるのかね、とも思ったけど・・・
電話なんかは結構してたけど会う頻度はグッと少なくなった、まあ就活なめてはいけませんからね
それにSに関しては面接のたびに実家に帰らなきゃならなかったし
その甲斐もあって二人とも6月頃には内定が決まった
最初に決まったのは俺なんだけどSに連絡するのは控えた、焦らせるといけないと思ったし
んでSが決まったーって連絡してきた時にうん、俺も決まったーってネタバラシした
何で言ってくれんかったんって最初は詰め寄られたが、いや焦らせたらダメだと思ってなって言ったら
じゃあ俺にはその配慮足りんかったな、ごめんこんな奴でって謝ってきた
そこ謝る必要あるか・・・?とにかくSの俺に対しての謝り癖は直らなかったな
受かってからは、最後の2人の時間を楽しんだ
富士急ハイランド、ディズニーシーとか まだまだいっぱいある
Sは実家からデジカメを持ってきてた
で、目的の場所に着くと、入口の部分とか、全体の外観の写真を一枚と、そこに俺が入った写真を一枚とった
それ以外は何も撮らなかった
何でそんなことしてんの、もっと撮ればいいのにって言ったら
ううん、入口の写真とその時のKの写真だけで良いんだって
その2枚だけでその時の出来事全部思いだせるようにしてる、
写真にとったらその場面だけ思い出してしまいそうだからって言ってた
女子かお前はと思ったw
Sが好きだったイベントは花火大会
特に今回は最後の花火大会だし、お互い浴衣来て楽しもうってなって、安物だったけど俺は生まれて初めて浴衣を買った
俺は家族にはサークルの皆で行くんだって嘘ついて(さすがに男2人で浴衣で出かけるとは言えない・・・)
人ごみも凄かったけど屋台で色々飲み食いしたり、ホテル取ってあったから泊まって、
最上階のバーでちょっとそれなりな大人気分味わってみたりした
Sが夜景見ながら、俺とこんなとこに来るなんて、付き合い始めた頃は思ってもみなかったっていってたのが印象的だった
そもそも最後っていうか初めて来たとこが半分以上だったけどw
4年生だし、お互いゼミの卒論とか本格的に忙しくなってきた時期は会う機会はそんなに多くないままだったけど、
それでも時間を作って会いに行った
一緒に出かけたり、そこらへんで恥ずかしいことしたり、前より濃厚に過ごす時間が増えた
それでも楽しい時って過ぎるのがやっぱり早いもんで、あっという間に冬になった
俺としては同期パーティでも良かったんだけどさw
でも別にクリスマスって言ってもどうしていいかわからないから、とりあえず雰囲気を味わおうってことで
晩飯の予約だけして、昼あたりからひたすら街を歩きとおすことにした
銀座とか六本木とかみなとみらいとか色々
イルミネーションやらツリーやらがキラキラしてて、否応なく2人ともテンションあがった
んでちょっとお高い晩飯食って帰った
お互いマジで疲れてたんでこの夜は何もしなかった、
けど裸で抱き合って寝ながら、Sが「あー、そろそろ終わっちゃうね」って言ってきた
何も言えなかった
Sが俺の名前呼びながら好き、好きって何度も顔とか首とかにキスを落としてきた、
俺はつよく抱きしめたり髪や背中を撫でてた
泣きそうになってたけどいつの間にか寝てた
代表は「そうか、よく頑張ったな、長かったな」って言った
代表は代表で4年間で色々あって、その夜は俺と代表で色々過去を振り返りつつ飲み耽った
結局友達という意味では俺が最も仲が良かったのはこいつ
今度結婚しますおめでとう
いよいよあと数日で卒業ってことになって、Sの部屋も引き払わなきゃいけないことになった
俺は引っ越し作業を手伝った
ほぼ必要最低限の物しかないけど、思い出のいっぱい詰まったこの部屋
最後の夜にはシーツ一枚しかなくなってた 一緒にくるまって寝た
ティッシュもないから何もできなかったけど、やっぱりいっぱいキスはした
Sと一緒に寝たのはこれが最後
目が覚めて、Sは一度実家に帰らなきゃいけなかった
部屋がないんだからそりゃそうですよね
部屋を出て、新幹線乗り場まで見送っていった
あとはもう、卒業式でしか会えない
待ち合わせは開会のたっぷり30分前だったんだけど俺が行ったのはそのさらに15分前
そしたらもう既に俺以外のやつらは揃っていたというw
やっぱ皆、別れがさびしいんだなって 俺はなんかもうこの時点で泣きそうだった
俺らの代は本当に仲が良かったんだ
その中には当然Sもいて、よっ、みたいに声かけたら向こうもおう、って返してきた
卒業式自体は何てことなかった
その間俺らは横一、二列に椅子に座って、メーリスで思い出話を回してた
写真つけたりしてこの時こんなんあったよな、みたいな感じで
当然ばれないようにやってましたよw
外に出たら、各々行動した
他のグループの仲間のとこに向かいたい奴もいたし、このままここにいたい奴もいた
そんな中でSは保護者に会いに行った、俺もそこに付いていった
Sのお母さんとおじいさん、付添いでおじさんが来てた
おじいさん、一回倒れてる身だし、相当身体こたえたはずだと思うんだけど
自慢の孫の晴れ舞台を見たいってわざわざ来たらしい
別に孫は式典に立ったりしたわけじゃなかったですがwむしろメーリスとかで遊んでましたがw
それでもおじいさんは満足してたみたいだった
Sはこのおじいさんとおばあさんとお母さんの為に、実家に戻って頑張るんだよなあって思って
なんかSがすごく立派な人間に見えた
それから夜の卒コンまでは俺は他の奴と一緒にいた
その日事故かなんかでダイヤが狂ったらしく、Sが会場に到着したのは結構遅れてだった
会場に入るなり拍手とビール瓶一本で手厚い歓迎を受けるS まあ運動系のサークルですからね・・・
そんで俺の元にもSの元にも後輩がいっぱい来たり写真撮ったり酒注いだり注がれたり騒いだ
飲み会場の後はサークル全体で朝までカラオケオール
まあ今考えれば元気だったねーwそんなに前のことじゃないけどさw
なんかスーツ着てたSが妙に新鮮に思えたな
んで短めに今までありがとうなって、言い合ったりして、最後は短めに唇にちゅってやった
このやかましい繁華街の中で俺らに注目してる人なんかいないだろうと思ったけど、
誰が見てようが別に良かった
そんで部屋に戻った
2人でそこに入った
俺があれ歌ってくれよあれ、って、Sが好きでよく聞かせてくれた歌をリクエストした
Sはえーって言いながらも歌ってくれた
1番が終わったら消してはい次、ってメドレー形式でw
今でもこれらの曲聞くとSのことを思い出す
まあ途中でそこにも人が入ってきて、それから朝までは2人きりになることはなかった
寝てる奴らは叩き起こして、ぞろぞろ駅前に向かった
そこで最後になる奴らもいたから、少し話して、見送った
俺とSは同じ方向の電車だった
同じ方向の電車に乗ってるやつはいっぱいいるんだけど、
一人一人降りて行く度に、Sがまたな、また会おうなって泣くんだ
はっきり言ってそんなキャラじゃなかったら俺も皆もビビッた
それで降りなきゃいけないやつももらい泣きするし、降りるタイミング逃したやつもいて、
車内のそこだけ涙声とか降り損ねた叫びとかでちょっとカオスなことになってたw
よく考えたら俺らの代で、東京に残らないやつってほとんどいなくて、
だからSが泣き出すのもまあ分からんでもなかった
でも言葉や顔にはあんまり出さなかったけど、Sは俺ら同期の事が大好きだったんだなって思って
俺ももらい泣きしてたw
最後の仲間の一人が降りてドアが閉まるなり、Sは鼻声で
「K、さびしいな」ってポツリと漏らした。
うん、としか返せなかった。
俺が降りなきゃいけない駅になったんだけど降りなかった。
Sも何も聞いてこなかったから、「お前が降りる駅までは一緒にいてやる」って言った。
そしたらSが降りなきゃいけない駅になってもSが席を立たない。
結局そのまま言葉も交わさず終点まで言った。
終点になって降りて、ベンチに座りながら「あー・・・どうしよ?」ってSが聞いてきた。
このままじゃ埒があかんなと思ったので、「お前次の電車に乗れ、俺はその次の次くらいのやつに乗って帰る」って提案した。
すみません降りる駅までは一緒にいられませんでした。
次の電車が来たので、俺はSの頭を撫でてまたなって言って、Sもうん、って。
Sは電車に乗って行った。俺はなんかベンチから立つことができなくて、それでも最後までSのことは見てた。
Sも俺のこと見てた。
電車が過ぎ去って、俺はしばらくぼーっとベンチに座って、はぁーーーーっ、みたいなでっかい呼吸を何度もした。
アホかと思うほど空が晴れてた。
これで俺とSは終わり。
とりあえず乙。どうだろう、これを書いたのは何らかの衝動があったわけだとおもうんだが
どうかな?少しはスッキリしたかな。
Sとは週に一回くらいSkypeで話すようになった。
新しい生活や、久々の実家暮らしはどうかとか、毎週そんなに時間は長くないけど話すようになった。
もう好きとか言い合うことはないし、触れあえないのが寂しくも思ったりした。
でも別れたってことなんだし、最初はそれで良いと思ってた。
気付くのは早くて、もう6月の初め頃には思い始めてたことがあった、
このままじゃお互い依存しきってしまう、Sはもしかしたら女の人と付き合えるかもという可能性も模索してるのに
これじゃダメだ、と。
うわあ
せつない
同性愛者スレ。すまんな。
それから俺はSのいない生活
それはいいんだけど、なんていうかやっぱりもう「普通」ではいられなくなったと思う
女の子にあまりやらしい気持ちが起こらない
かといって男にも起こらない
大人のビデオは前と同じようには見るし、それでかきたてられるんだけど、前ほどじゃない
何に一番興かっていうと、同性愛者ビデオ
ただし、Sと同じような体型の奴限定
他のは見たくもないっつーか見てて嫌悪感催すほど
そういうビデオ見てて、その中の人間にSの顔を重ねて、それにかきたてられることに気づいた
気付いた時は愕然とした
Sも同じようなことを思ってたとのことだった。
どうしようか、ってお互い沈黙したんだけどもうやれることって一つしかなかった
お互い、依存するような心がなくなるまで、繋がりを全部切ること
何年単位になるかもわからないけど、もうそれしかないと思う、って俺が言って
Sがうん、うん、そうやな、って
で、Skypeはこれで終わりにすること、IDも消すこと、マイミクも消すこと、
電話番号もメールアドレスも消すこと、を2人で決めた。
最後の通話でSはバイバイって言ってた
またな、じゃないのが悲しかったけど、しょうがないってムリヤリ言い聞かせた
俺はその後、陳腐だけど世の中ってうまくいかねーんだなって思った
なんでこんな風に2度の別れを経験しなきゃいけねーんだと
結局Sの声を聞いたのはそれが最後
2年ちょっと前の話
俺もSもお互いを求め続ける気持ちがあって、向こうは明確な理由でそれを断ち切らなきゃいけなかったけど
よく考えたら俺にはその必要がなかった
だから行き場のない感情がこういう形になったのかな、って思った
まあ時が過ぎるにつれそういうのも少なくなってきましたけどね
やっぱり時間って良薬
治さなくて良いものもあるとは思うけど
で、俺が昨日今日としつこくしつこくしつこーーーく何度もスレ立てして
こんなことを吐きだそうと思った理由
今度Sに会います
ほう…なぜに
そうこなくっちゃ!
理由は何度か話にも出ているけど
代表が結婚する
その式と二次会に呼ばれた
出席連絡した後でん?って思って代表に連絡したら、Sも来るそうで
あちゃーやっちゃったなーと思った
別にそれから出席取り消しても良かったんだけどね
でも考えてみたら、あくまで俺は、だけど、普通にSに接することができると思った
会いたいとは思うけど、あくまで昔の友人的な何か、の一人として会いたいと思える
Sの事は分からないけど、2年あったのだから、女の人を好きになれたとしても無理だったとしても
恐らく何らかの態度は決められていると思う
できていなくても、それはそれでまた何かを始められると思った
昔の恋が再燃して遠距離恋愛でもいいし、過去のことは過去として新たな関係を築いてもいい
というかそもそもSが同性愛者だったのかすら俺はよく分かってないけどさ
そんな感じで今度Sに会ってくるんだ
もし何か面白いことがあったらひっそりスレ立てて報告するかもしれないwww
結局、代表にしか俺らのことはバラさずにやってきたけど、
例えば他にも仲の良い奴に言ってたらどうなっただろうな、とかそういうことを思ったりする
最初の時点でちゃんと好きって言ってれば幸せな時間はトータルでもう少し長くなったのかも、とか
まあ俺のそんな思い出話でした!終わり!
何か質問とかあったら受け付けるよ!
なければ解散!
せめて二人ともにとって最良の結果となることを祈っていよう
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