DQN「いきなりステーキの店員なら、今ここでいきなりステーキ焼いてみろよ！」いきなりステーキ店員「・・・」

神に布教するのか

いきなりスピーチを！？

神父「今日も熱心に祈っているね。神の御加護があらんことを」

店員「神父様こそ、何か困ったことはありませんか？」

神父「実は、先日イタズラで教会のガラスを割られてしまってね……」

店員「でしたら、新しいのをどうぞ」ｻｯ

神父「おおっ、ありがとう！」



DQN「いきなりステンドグラス！」

股の緩い女「どこから出したの！？」

無理がありすぎるだろ

逆にありだな

DQN「教会を出て……次はどこ行くんだ？」


ｷｬｧｧｧ…　ｲﾔｧｧｧ…


DQN「な、なんだ？」

股の緩い女「やだ、いきなりの悲鳴〜！　物騒なことが起こってる予感〜！」

ここまでステーキ焼いてなくてワロタ

ヒグマ「ガァァァァァッ！！！」



股の緩い女「ヒグマじゃん！」

DQN「マ、マジかよ……なんでこんな街中に！？」

股の緩い女「きっと餌を求めて山から下りてきたのよ！」

DQN「ちっ、こうなったら、被害者を出さないためにも戦うしかねえ！」

店員「いや……人間ではヒグマには太刀打ちできない」

DQN「んなこと分かってる！　だけど……！」

店員「俺に任せてくれ。人間が勝てないのなら、人間以外に戦わせればいいんだ」

股の緩い女「どーいうこと？」

焼いてステーキにしろよ

？！どういうことだ

店員「行けっ、ステゴサウルス！」

ステゴサウルス「ギャォォォォォン！！！」ｽﾞｼﾝｯ


ヒグマ「ヒッ！？」



股の緩い女「ステゴサウルスを召喚したわ！」

DQN「すっげーっ！　いきなりステゴサウルス！」

ヒグマ「くぅぅぅん……」

ステゴサウルス「ガウ」ﾆｺｯ

店員「よしよし」ﾅﾃﾞﾅﾃﾞ…



股の緩い女「あの凶悪そうなヒグマが、あっという間に戦意喪失しちゃった……」

DQN「そりゃ恐竜には勝てんわな……」

ﾊﾞｼｬﾊﾞｼｬ…

子供「助けて〜！」ﾌﾞｸﾌﾞｸ…



股の緩い女「今度は子供が川で溺れてる！」

DQN「ちっ、泳ぎは苦手だが、俺が――」ﾇｷﾞｯ

店員「いや、二次災害になるおそれがある。俺に任せてくれ」

DQN普通にいいヤツじゃねーか

店員「行けっ、ステラーカイギュウ！」

ステラーカイギュウ「キュウッ！」ｻﾞﾌﾞｻﾞﾌﾞ…

店員「あの子を助けるんだ！」

ステラーカイギュウ「キュウン！」ｻﾞﾌﾞｻﾞﾌﾞ…

ｻﾞﾌﾞｻﾞﾌﾞ…



DQN「いきなりステラーカイギュウかよ！」

股の緩い女「一説によると、肉や毛皮目当ての乱獲で1768年に絶滅したはずなのに！」

DQN「いきなりステーキの店員って只者じゃねえ！」

子供「あ、ありがとう……」

店員「どういたしまして」

ステラーカイギュウ「キューッ！」

ステゴサウルス「フゴォォッ！」

DQN「ステゴサウルスとステラーカイギュウを見事に飼いならしてやがる……」

股の緩い女「どうなってんの！？」

店員「≪いきなりステーキ≫の“いきなり”は“生き物は友達なり”の略でもある」

店員「だから、絶滅してしまった動物を復活・召喚させることもできるんだ」

DQN「へぇ〜」

ｷｨｨｨｨﾝ…



DQN「今度はなんだ！？」

股の緩い女「戦闘機の音だよ！」

店員「これはまさか……！」

へぇ〜で済ますなｗ

死んでるものを生き物とは

ｳｰｳｰ…　ｳｰｳｰ…

自衛隊員「某国の空軍が攻めてきたぞぉぉぉぉぉ！！！」


DQN「マ、マジかよ！」

股の緩い女「どうしよう！　自衛隊の迎撃態勢も整ってないし、日本が滅ぼされちゃうよぉ！」

DQN「たとえ撃退できたとしても、大勢の犠牲者が出ちまう！」


店員「……」

店員「ステゴサウルスは陸を、ステラーカイギュウは海を守ってくれ！」

ステゴサウルス「ガウッ！」

ステラーカイギュウ「キュウッ！」

店員「DQN君は彼女を守ってくれ！」

DQN「おう！」

DQN「お前も早く避難した方がいい！」

店員「いや、俺は逃げない」

店員「俺は……日本を守る！　――この愛機で！」ﾊﾞｯ



股の緩い女「やだ、どこからともなく戦闘機を取り出した〜！」

DQN「いきなりステルス戦闘機かよ！」

店員「いきなりステーキ店員、出撃する！」


シュボッ！

ｷｨｨｨｨﾝ…


店員（戦争（ころしあい）にはしたくない……墜落させない程度に敵機体を損傷させる！）ｶﾁｯ


ｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｶﾞｯ

ズガァンッ！　ドゴォンッ！　バゴォンッ！


「うわわっ！？」　「やられたァ！」　「なんて腕だ……！」

ｷｨｨｨｨﾝ…

店員「敵国司令官に告ぐ！」

司令官「！」

店員「お前たちでは俺は倒せん……大人しく退けッ！」

司令官「くっ……ジャパニーズ・スカイ・サムライめ……！　お前さえいなければ……！」

司令官「全軍撤退だっ！」



ｷｨｨｨｨﾝ…　ｷｨｨｨｨﾝ…　ｷｨｨｨｨﾝ…

強過ぎﾜﾛﾀ

店員「ふぅ……」

DQN「すげえ、すげえよ！」

股の緩い女「やだ〜！　日本守っちゃったーっ！　超守護神〜！」

店員「ありがとう、あの国は国際的なバッシングを免れないだろう。もう攻めてはこれまい」

ステゴサウルス「ギャオォォン！」

ステラーカイギュウ「キューイッ！」

店員「ハハハ、お前達も心配してくれたのか」

DQN「お前がこんなにすごい奴だったなんて……さっきはからかってごめんな」

股の緩い女「ごめんなさ〜い！」

店員「いや、こっちこそ、さっきはいきなりステッキを突きつけて悪かった」

DQN「あれには本当にビビったぜ！」

店員「……お詫びにステーキをご馳走しよう！」

DQN「いいのか？」

店員「今なら調子がいいから、うまくステーキを焼ける気がする！」

DQN「やったぜ！」

股の緩い女「ワーイ！」

力業が過ぎる

店員「よーし、さっそく……」

ｼﾞｭｩｩｩ…　ﾎﾞﾜﾜｯ　ﾎﾞｫｫｫｫ…

店員「あれ？　あれれ？　やっぱりダメだ！」

店員「えぇと……出来上がりました」ｺﾄｯ

股の緩い女「やだ〜！　真っ黒焦げ〜！　超ダークマタ〜！」

DQN「なんでステーキ焼くのはこんなに下手なんだよ！」

店員「いい気になりすぎました……」







〜おわり〜

ありがとうございました

いきなりスランプ
おつ

乙
ステーキ屋の店員凄い