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絶対に"統合失調症"の前でやってはいけないこと・・・
3: 以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします 2010/08/01 18:53:25 ID:s1+fRdZ10
「もー! パパなんかきらーい!」とか言われたい。
それを大袈裟に受け止めて崩れ落ちてむせび泣く俺。
またやってるわ、とあきれながらも優しく微笑む妻。
そんな休日の一コマを過ごしたい。
カーテン開けたら着替え途中でどっきりとか。
懸賞あてて世界旅行にいった両親の代わりに料理作ってくれたり。
「おばさんとおじさん、ホント仲いいよねー」
「家ん中でイチャイチャされるのもなぁ」
とかリビングで話して、二人苦笑いすんの。
そして彼女が落とす、「いつか私たちも、」なんて言葉を聞き逃したい。
「もーっ! 何してるの、>>1っ、学校遅れちゃうよ!」
「……起し方がかーちゃんに似てきたな」
「な、何ですってー!」
とか言い合ってひと悶着あったり
「ホント毎朝毎朝、こんな子のために悪いわねぇ」
って言うから、幼馴染は少し得意げな様子で
「いえいえ、コレの世話はもう慣れてますからっ」
「オレはペットじゃねぇぞ。っていうかコレって……」
「1人で起きれるようになってから文句は言ってね」
「誰も起してくれなんて頼んでねぇだろうが」
とか言い争って
「あらあら、仲良しねぇ」
って頬に手を当てて笑う母をジト目で睨みたい。
クラスメートから「アンタら、いい加減付き合ったらー?」とか言われるのを
ないない、と真顔で否定する俺。真っ赤になる幼馴染。
ニヤニヤ顔のクラスメート。殺気帯びる友人たち。
熱でもあるのか、と間の抜けたコメントをしちゃう俺に、
頬を膨らませて「もう知らない!」と言う幼馴染。
「みゃーって言ってみてよwwww
だみゃーってwwwwほwwwらwwww」
とかまとわり付いて「ボケナスっ」と言われ、
顔真っ赤で涙目な彼女に腹の辺りぼこられるのとか想像するだけでもマジ興奮を覚える。
>>1お幸せに…
文化祭の日に着物着てるのを見て「似合ってるね」の一言掛けたい。
真っ赤になって俯く茶道部に、ゆきんこみたいだなぁとか
ちょっと失礼なこと思ったりしてね。
二人っきりの茶室。文化祭の喧騒は、どこか遠くにあって。
お茶をたてて貰って、美味しいよ、と楽しいおしゃべりをしてから
じゃあ、つって立ち上がろうとしたら足が痺れて、もつれ込んで彼女を押し倒したい。
「自分、ホンマアホやなぁ……ウチがおらんと、なんも出来へんやん」
とか苦笑しながら言われたい
「ええんよ、そのままで。そのままの>>1さんが好きやきん…」
とか言われたい 言われたい
隣を歩く彼女が自分のコートのポケットを軽く叩いて
「いらっしゃい」
って笑うのを見て、照れたい。
「……おじゃまします」
とか言いたい。
「ごゆっくり」
って笑い返してほしい。
それの手ごしに両手つないで、
「あはは。なんだかこれ、家族みたいだね。
……ま、ぬいぐるみじゃカッコつかないかぁ」
「今度来る時は、ぬいぐるみじゃなくて……な」
「もう……ばかっ///」
とかやりてぇよ。
「何お願いしたんだ?」
「うん? えへへ、なーいしょっ」
「んだよ。教えてくれてもいいじゃん」
「そっちこそ何お願いしたの?」
「……来年もお前と一緒にこれますように。って」
「もうっ……うん、私も……」
とかいうやりとりしたい出来なかったらしてる奴ら射撃したい。
アニメの見過ぎ
そっとしといてやれよ…
「なんか手伝う?」って寄っていって、
「いやいいからゆっくりしといて」とかちょっと邪険に扱われたい
ある時手を出さなかったら何となく彼女が不機嫌になってて、
「なんで怒ってんの?」
「いっつも手伝うか聞いてくれてたのに、今日は聞いてくれなかったじゃん」
みたいな、めんどくさ可愛い事で拗ねられたい。
俺がやってるところ後ろから見てた彼女が、
俺の手際の悪さに耐えかねて助け舟出すんだ。
「……ぶきっちょ」
って上目遣いで笑いながら。な! なっ!
咳き込んじゃうようなタイプの女の子って可愛いと思う。
そんな女の子と一緒に人生を過ごしたい
「おめでとうございます」
「今年の抱負聞いていい?」
「んー、君をお嫁さんにすることかな」
とかやりたい。照れて。ねぇ。照れて。
「……? なんにも入ってない、箱……?」
「入ってるよ」
「なにがよー」
「俺の苗字」
「ばかぁ」
はい全部俺
「好きだよ」
「ほんと? 嬉しか……。私もあんたのこと好きやけん……///」
俺は女の子の方言に強く心を惹かれる。
臀部を強かに蹴りつけられつつ
「うるさぁい! あの世で私に詫び続けろーー!!」
って怒鳴られたい。
「え? だから、お前はいつも変わらんねぇなぁって」
「ち、が、う! その後!」
「………………そういうところが、好きだよ」
「………………もう一回、言って」
ってやりとりとかしたい。
戻ってきたらそれを抱きしめているんだよ。
ぼんやりと時間を食いつぶしながら、
眠気きたしそろそろ寝るかーってなった時、彼女からメールが来る。
こんな夜中に珍しいなぁと思いながら携帯を開くと、
そこには「月が綺麗だよ。」と。
そして添付されてる一枚の写メ。月の写真。
絵文字もそっけもない画面に苦笑いを漏らしながら、
それでも自分は、やはり、そんな彼女の細やかさと感性が好きなんだなぁって実感したい。
あの有名な夏目漱石の和訳の逸話を知らないのよ。
彼女は俺のメールを見ながら、溜息とかついちゃうよな。
残念な気持ちが半分、でも言えたことへの満足感が半分。
その日はきっと、いい夢が見れるよね。二人とも。
会長が敏腕すぎてその他の役員俺しかいないんすわ。
ある日の放課後、生徒会室に戻ると大量のプリント(処理済)に
埋もれるようにして、机に寝そべって居眠りする会長。
この人が気を抜くなんて珍しい。とか思いながら会長の黒髪ロングを指で梳きたい。
廊下から差し込む光で床にオレンジ色の柱が何本も立ってて。
会長の髪さらさらだなぁとか睫毛長いなぁとか思いながら寝顔堪能して。
「ん……っ」
「あ、会長。おはようございます」
「……お、はよ……う?」
段々と顔が真っ赤になっていく会長を見てたい。
ベットに潜りこんで、バイトの話とか、通学路で見た不細工な猫の話とか、
何グラム痩せたとか、くだらない事を延々話したい。
やがて沈黙が続いて、電話口から寝息が聞こえてきて。
『おーい。寝たかー』
『……』
『もしもーし』
『……』
『……好きだぞ』
『……えへへ、私も』
『なっ、おい、ばっ!』
『私もう寝るね! おやすみ!(ガチャッツーツーツー……)』
ってやりとりしたい。携帯を当てた耳は熱くて、手は少し汗ばんでるんだ。
春は桜の木の下で結婚の約束できるし。
夏はカッターシャツの襟元もって煽ぐ彼女の胸元を意識できるし。
秋は悪戯な木枯らしが大活躍だし。
冬は寒さにかこつけて手をつなげるし。
俺はそんな日々を彼女と過ごしたかった。
「……早く春になんねぇかなぁ」
「あはは、気が早いね。あ、でも、早くなるといいのは確かに」
「過ごしやすいよなぁ」
「それもあるけど、一番は君が生まれた季節だからだよ?」
「……寒いな」
「ちょっと、それどっちに対してよー」
とか掛け合いしたい。
閑静な住宅街を靴が砂利を食べる音と、
太鼓の重低音が遠くで微かに聞こえてくるだけの中、歩きたい。
「小学校って、あんなにちっちゃかったっけ」
「俺らがおっきくなったんだよ」
「変わっちゃうもんだね」
「そりゃぁなぁ」
「私達は、変わらないかな」
「……変わらないよ」
「えへへ、そっか……」
夏の、終わりの始まりみたいな夜だろう。
彼女が見舞いに来てくれることはあるんだろうか。
アパートの扉を開いた瞬間、彼女はまず部屋の惨状を見、
「こんな妙な菌が繁殖してそうな所で寝てちゃ治る物も治らないよ!」
とか言ってプリプリ怒るんだ。
俺は謝り、「いいからどいて」とか言われ彼女に隅っこに追い遣られ、
気だるいまどろみの中で掃除機の音を聴くんだ。
俺は彼女にお手製のおかゆを食べるんだ。
ここぞとばかりに甘えるんだ。
「早く元気になってよね」、
「心配したんだから」とか彼女はまだ怒っててさ。
そして大方の看病が終わり、仕事の合い間に来てくれた事にお礼をいって。
家を出る間際、最後に「特効薬」って、お約束のキスだよ!
無論後日彼女が風邪引いて倒れます!!!!!
逆ハーレム築きたい訳やないし、大多数にチヤホヤされたい訳でもないだよ。
ただ、これ、って人にね。ただ一人だって、人にね。
モテたいんだよ。俺は。なんかほら。
暖炉の前に座って一緒の毛布被りながらココア飲む感じの奴やりたいんだよ。
ネスカフェみたいなね。ちょっと。ねぇ。ねぇってば。
ご飯粒を二つくらい残しちゃって腹部を蹴られたい。
ヤンデレ可愛い。
ここに来て初めて意見が分かれたようだ
可愛いとは言い難い彼女の自作のキャラクターが用語解説してるのとか発見したい。
きっと俺はその瞬間、恋に落ちるだろう。
運動部の掛け声と、吹奏楽部のトランペットと、
演劇部の発声練習と、誰かの笑い声と、あわただしい足音と、
上の教室から響いてくる 椅子を引き摺る音が全部仲良く混ざり合って、『放課後』が出来てる。
それがいつか決壊する事も確かで。
だから儚い。あのオレンジ。四時を指す時計の針は。
俺はそんなシチュエーションで告白されたい。したい。
「聞いてよ>>1っ! うちの部署からまた寿退社出たんだよー」
「へぇ、いいことじゃん」
「この繁盛期によ!? そりゃ、祝い事だけどさぁ……」
「ははは……」
「ああ、左手が寒いわー」
とか態とらしく薬指をさする彼女にプレッシャーかけられたい。
「お前が好きだー!結婚してくれー!!!」
って大声で叫びたい
それで顔が真っ赤になった女の子に
「バッカじゃないの…!?こんな街中で…本当にバカ…恥ずかしいにも程があるわよ…!
告白ってのはもっとロマンチックにやるべきでしょ…!
大体あんたはいつもムードってものがわかってないのよ…!
こんな告白で喜ぶ女なんているわけないじゃない…!
ふざけてるの…!本当に信じられない…!」
とか一方的に小声で小言を言われたい
でも最後に
「でも…よろしくお願いします…///」
って言われたい
「ああ」
とか囁き合う度にドキドキしたい。
きっと、ドキドキの原因はそれが大嘘だって知ってるからだろう。
でも、恋は「それでもいいや」って思い切れる幸福感も伴っている。
恋愛の情動は、自分の中のリアリズムを殺すからいつだって悪魔的に魅力なんだ。
俺は恋がしたい。
意外と庶民的な一面にシンパシとか感じたい。
「――ああ、今日は本当に楽しかったぁ。
私、こんなにお喋りしたの初めてかも! クラスでは、その……浮いちゃってるしね」
彼女はバツが悪そうに言う。
俺はそんな彼女を見ていられなくて、提案するんだ。
「俺でよければもっと話そうよ」
彼女は一瞬呆けて、嬉しいっ、って笑い、
「また明日!」
走り去る後姿を見ながら、その言葉を噛み締めたい。
さようなら、でもなく、お疲れ様、でもなく、バイバイ、でもなく、
『また明日!』 それがいい。それがいいんだ。
哀しい
どうしたのって訊いたら、「わかんないの!」って怒鳴られて俺はびっくりするんだ。
彼女は
「君と一緒に居たら、胸が、凄く苦しくて!
ぎゅうってなって、きゅってなって、こんな気持ちになったの、初めてなの!
もう、訳わかんない! どうすればいいのかも! どうしたいのかも!」
一方的に言って走りだす。 俺は慌てて追うさ。
そして初めて出逢った公園でやっと彼女を捕まえる。
その頃には彼女はもう泣きじゃくってて。
「馬鹿」「>>1君の馬鹿」って言って胸に拳を当てるわけよ。
俺は戸惑って、でも何とかしなくちゃいけないって思って、とっさに彼女を抱きしめる。
って尋ねたらぐりぐりと俺の胸に頭をこすり付けてた彼女が
「……もっと辛いよ」
って言うの。それから、いきなり、不意打ちにキスをされたい。
目を見開く俺。
「でも、今は――幸せでもあるから。許したげる。」
涙が浮かんだ目じりを綻ばせて笑って欲しい。
日直やってるところ後ろから見てたい。
授業が終わり、チョークまみれの黒板に向かって、
黒板消し持って精一杯背伸びする彼女を微笑ましく見つめたい。
そして椅子を持ってきて、「使ったら」って言うのさ。手伝わないのがミソ。
ほんっと、あんたって暇人よねっ」
(ああ、もうイヤ! 会うんだったら、もっとオシャレしてくればよかった!)
とか女の子に言われて思われたい。
「ごめんなさい、好きです。
好きで、好きになって、ごめんなさい」
眉をハの字にして、泣きそうな顔の上に
無理やり作った笑顔のままこう言われたい。なにかが迸る。
べビースター欲しそうに見てたからあげたら
ニヘーって笑ってた。いつかこんな娘が欲しいと思った。
なんだかほんわかした。
その歳にして男に貢がせるとは才能の片鱗が見えるな。
「べ……べつにあんたのためじゃないんじゃけぇね! 勘違いせんとってよね!」
って言った彼女の真っ赤な顔ったら絶対可愛いはずだから見たい。
作ってくれたお弁当絶対おいしい。食べる前から分かってる。
「はなみずでたー」つって「じゃあちんしよう」とか言ってティッシュ押しつけたい。
寒空に響く鼻かみの音と、幼子の笑い声を連れて妻が待つ家路につきたい。
「さっき好みのタイプ聞かれてたのか?」
「えっ、あっ、はい、そう……です」
「ふーん……何て答えたんだ?」
「えっと……、優しくて、馬鹿で、でも頼りがいがあって。
あ、よく頭を撫でながら、くしゃっ、って、笑うんですよ。困ったみたいに。それがいいんです」
「はは、なんだ、随分具体的なんだなぁ」
「……鈍感」
とかやり取りしたい。
【笑ったら心臓麻痺】デスノートコラクッソわろたwwwwwこれはやっぱレジェンドだわ・・・・
部活の備品を倉庫に片付けつつ、
「ね、先輩。私、先輩の記録抜いたら、伝えたいことがあるんです」
「……お前なぁ。腐っても男子と女子だぞ?」
「そんなの屁でもないです……よっ」
「あ、おい、馬鹿。俺が持つって」
とかやりたい。
『伝えたいんです。先輩が好きです、って』小さく彼女に零して貰いたい。
本当に嬉しそうな顔に、なんかむっと来て意地になっちゃって、俺も走るとか言い出す。
そして彼女の記録を塗り替えたい。
ストップウォッチ片手に俺の記録を見た彼女は絶望したような、泣きそうな顔。
俺はゼヒゼヒ言いながら、「俺も言いたい事ある」って
膝に両手をつけながら告げて、鎌首をもたげるんだ。
「お前の事が好きだよ」
って、 思い切って伝えるから。
「馬鹿」、「先輩」、「馬鹿っ」、「こんなタイミングで」、「私の方から言いたかったのに」
言い募られる罵倒と涙に困惑する俺。
「ごめん」と言おうとした口は彼女の唇で塞がれる。
息を飲む俺。離れていく熱。後輩は満面の笑みで言うのさ。
「私も、先輩が好きです」
ってね。
冬の夜空の下を歩きながら、「先輩っ、今日クラスで……」とか
「先輩は今度のテスト……」とか「この前先輩が言ってた……」とか
嬉しそうに話す後輩には、
「いつまで先輩だ?」
と俺に言われ、しどろもどろになって真っ赤になって俯いて
「>>1、さん…」
って囁いてほしい。
とかその辺の理由で避けられてるクラスの女の子が
自分のアルバイトしてるファンシーショップに来店して、
ぬいぐるみの抱き心地を真剣な表情で確かめた次の瞬間、
へにゃって笑ってるところ目撃したい。
「今までのどのお前より可愛いよ」
「馬子にも衣装って事? 酷いよ、お父さん」
と笑い合って、幼稚園の運動会の、参観日の、父の日の、
サンタさんの正体の、反抗期の、卒業式の、成人式の、色々な、昔の話をしたい。
娘のかすかな、でもちゃんと返してきた相槌を最後に、
沈黙が静かに降りて来て。
「私の娘でいてくれて」、「私のお父さんでいてくれて」、
「「ありがとう」」
重なった言葉に、娘と二人で大号泣。
傍で見てた妻に「親子揃ってせっかちなんだから」って優しく笑われたい。
部屋で二人で寛いでたら、携帯弄ってる俺に向かって背中からじゃれついて来るんだ。
「なぁにやってんの」
「別に」
「ふぅん……」
「……あっ、こらっ」
「ねぇ、今、私と一緒にいるんだよ? 携帯なんか見てないで、私を見てよ」
って言って強引にキスされたい。
「何だよ、藪から棒に……」
「いいからっ、お話の腰を折らないでよ」
「はいはい」
「むむっ……むむむっ。子どもが二人見えます。男の子と、女の子。
お母さんは綺麗で若くて料理上手で愛想有り。家事も完ぺ「褒めすぎじゃねぇか、それ」
「お父さんはね、>>1君。」
「……」
「皆ね、笑ってるの。笑顔で。幸せなの。ずーっと、ずーっと」
「……そっか」
「私の予知は絶対よ?」
「そっか」
病院のベットで。
「来年の春には、ピクニック行って、遊園地行って…」
「まだ秋だぞ?」
「それから、夏にはプール! 私の水着で悩殺しちゃうんだから!」
「いい加減、鬼が笑うぞ」
「あなたは?」
「……」
「あなたは、笑ってくれる?」
俺の笑顔は不細工で。彼女はそれを指摘して笑うだろう。
「ね」
「ああ」
「ううん、なんでもない」
「そっか」
「……私ね。幸せだよ」
「――ああ、幸せだよ。これからは、もっとな」
「あは。そうだね。うん。その通り。
なんて言ったって、>>1君が一緒だもんね。頼んだよー。おとうさん?」
「――――…………ああ」
白い世界。二人っきりの世界。白いカーテンがはためいて、冬。
数年後、彼女は得意げに(無い)胸を張りながらこう
「ね、私の予知は絶対でしょ?」
言って笑う。俺はそれに苦笑いで
「違うね。外れもいいとこだ」
「むーっ」
「――予知したよりも、ずっともっと、幸せだろ?」
返されるのは、これまでで一番の彼女の笑顔に決まりだな。
もう様々な種類の飲み薬や錠剤や粉薬やアミノサプリや缶詰めや
精の付く食べ物とかを買って帰りたい。
息を切らしながら両手にはちきれんばかりの買い物袋を持った俺を見て、
ただの軽い夏風邪じゃない、って妻は呆れ返るんだ。
結局、桃缶だけしか開けなかったってオチでいい。
「英語じゃない単語なら一杯知ってるんですけど」という後輩に、
「じゃあ好きな言葉でいいから話してみて」 という俺。
「Te quiero」、「ti voglio bene」、「Je vous aime bien」、「ヤ リュブリュー」、
つたない言葉で何かしら唱える彼女を、ふーん、という感じで見つめ、
「それ、どういう意味?」と聞いて。
次の瞬間、照れたように、しかしどこか誇らしげに
「愛してます、って意味ですよ」
と屈託なく笑う後輩を、半ば呆然と見つめたい。
そして一拍置いてぎゃーーって照れたい。二人で。
おれのライフはとっくにゼロなんだから…
休日、俺の腐れ縁にちょっと強引に俺の初バイトを見につれて来られるんだ。
「へー、へー、>>1ィ。なかなか様になってんじゃん」
「お前なぁ……。つぅか、図書委員さんに迷惑だろ。1人で来いよ」
「ひぅ!? えっと、あの、そのっ」
「いいんじゃんか別にー。私たちはお客様ですよー」
「ご 注 文 を お 伺 い し て も 宜 し い で す か ?」
とか言って、飽きれながらオーダーとりたい。
更衣室にひっこんで携帯開いたらメールが入ってる。図書委員からだ。
内容は、
「あの、今日はお仕事の邪魔しちゃってごめんなさい。
頑張ってる姿、かっこよかったよ」。と。
明日も頑張ろうかなぁって思うだろうなぁ。
彼女が他の男のとこに行くってのもいいな。
一人にしては大きすぎる部屋と、
一人にしては大きすぎる冷蔵庫を眺めながら
ぼんやりと時間を食いつぶすとかマジ男泣きに泣くわ。
気が付いたら視線で追ってたって恋をしたい。
始まりの境界線が曖昧な恋をしたい。
そういうの程、終わりははっきりしたものだから。
真っ直ぐに彼女を見つめて言う俺の告白を聞いた彼女は、心底油断したって顔して、
「ずるいよ……」って俺を詰るんだ。
「普段、情けなくて、頼りなくて、パッとしないのに、
こんな時に限って誰よりもかっこいいんだもん」
やられた、と笑う先輩の顔は、橙色に照らされて最高に綺麗だろうな。
マジでがんばれ
ここまで読んで本当に涙が出てきた
でも人の噂とか心無い言葉とかに、どうせ俺なんてすぐ捨てられると疑心暗鬼に。
そのグツグツ煮立った不安や疑いの思いの丈を思いっきり先輩にぶつけて、
腹抱えて笑い飛ばされたい。ひとしきり笑った先輩は、
俺の荒立った
「こっちは真剣なんです!」
って言葉に頷いて、オデコ同士をくっ付けて言ってくるんだ。
「心配しないで。私、ちゃんと>>1君の事が好きよ」
って。
どれだけお互いの気持ちが向き合ってるかが大切なの、って話を諭すようにされたい。
俺は憑き物が落ちて、ああ、先輩って年上なんだなぁ、って今更ながら気付いて。
「でもぉ、>>1君が想いの確認だけじゃ心配だって言うなら……」
って先輩は子悪魔スマイルで両目をそっと瞑るんだよぉぉぉおおうぉぉおおおおお
出会い、春の通学路! 夏の高く上る入道雲!
秋の悪戯な木枯らし! 冬の寒さを口実に寄り添い!
そういうことが! そういう! ことが!
取りに行った教室で、大人しい図書委員が俺の机で寝てる所を目撃したい。
えっ、と思いつつそーっと取り出そうとしたら、起きちゃうんだよ。
寝ぼけ眼の彼女は
「ふ、ぇ……あ」
「――え、えっと……その……」
「>>1君――」
って言って花咲くような笑顔で笑うのさ!
その次の瞬間、何事か理解した彼女はボンっ、と赤くなって
「ご、ごめんなさいっ!!」
って言って俺の脇を通り抜けて走り去る。取り残される俺。
追う訳にも行かず、1人でオレンジ色の中で立ち尽くすの。
響き渡る吹奏楽部のトランペットだけがいつまでも残響してるはず。
「20cm」
「何が」
「君と私の目線の差」
「うん」
「20cm頂戴。今すぐ。」
「何をまた無茶なことを……無理だろ」
それでもブーブー文句言う彼女に耐えかねて、俺は彼女を道路と歩道の縁石に立たせてるの。
「これでいいだろ」
ってぶっきらぼうに言う俺に彼女は満足げに笑ってから
「これはいいね」
って俺にキスをする。そして笑顔のまま言うんだ。
「背伸びしなくても、キスできるね」
子どもみたいな彼女の行動にいちいちドギマギしたい。ドキマギ。
友達同士でいる時はこんな顔して笑うんだとか。
喧嘩した後は決まって一人で拗ねてるとか。
この食べ物は嫌いなんだとか好きなんだとか。
いろんな君の体面と対面したいって欲求ほど可愛らしいものはないはずだから。
ああああああ恋がしたい。恋がしたいいいいいい
本人がいちばん辛いにきまってんだろ
ダイレクトで
素敵で
そのままの ありのままの俺で
自分やそれに纏わる何かを簡単に変えようと思えるから悪魔みたいで
天国のようでもあり。
綺麗なんかじゃなくてもいいから、俺はそれに触れたい。
君と恋がしたいよ。俺は。
俺楽しみすぎて約束の時間の30分前から待ってる。ただし季節は冬。
五分くらい遅刻した彼女と
「ごめん、待った?」
「うんにゃ、今来た所だよ」
「すぐばれる嘘つくの、悪いくせだよ。肩に雪、積もってるじゃん」
そう言って雪を優しく払って欲しい。
そして手をつないで歩きたい。
うわ、なにこれ冷たいとかごめんごめんとかいいたい。
徐々に暖かくなって行く手のひらの体温をきっと幸せって呼ぶんだろう。
「相変わらず上手くいってないのか?」
「上司のセクハラも耐えらんない……」
「転職すれば? 俺の知ってるところ紹介するぞ?」
「ホント?」
そしてポケットから四角い小さな箱を取り出す俺。
「辞められない仕事だけど、良いか……?」
とかやりたい。やりたい。
なんなのこのスレ
なんなの
「はい、あーん」
ってやって欲しい。
食べる直前でスプーン離すのも、二、三回くらいなら許す。
視線を外しながら手料理をぱく付いた俺に向かって、
彼女は満足そうに
「ぬふふふww おいしい?」
って聞いてくるんだろう。
俺は黙ってうなずくよ。
>>1にこれだけ夢を与えれられるなんて素晴らしいじゃないか。
ハルラハッセイヤー!
隅で三角座りして、模範的にいじけてる俺の背中にのっかって、
彼女には背後から膨らんだ俺の頬を指で突っついてもらいたい。
「拗ねないでよー」
「拗ねてない」
とかやりたい。
結局、一向に改善されない俺の態度に彼女の方がヘソ曲げて
俺が宥める側になってるの。仲直りしてデートしたい。
天候とか時間とか臨時休業とかでことごとく駄目になりたい。
俺は本気で落ち込んで、もう死んでお詫びしますって位にしょげるんだけど
彼女は笑いながら、俺の頭を撫でてくれるんだ。
「結局駄目になっちゃったけど、
>>1が私のためにこれだけ考えてくれた事がうれしいからいいよ」
って言うんだ。でも、とか、結果がこれだよ、とか重ねる俺に向かって
「どことか、なにするとか、私にはどうでもいいの!
>>1と一緒にいるって言うことが大切なんだから!」
そこをくれぐれも間違えないで、と付け加える彼女に
返す反論なんてもうある訳がない。
俺の名前を呼ぶことには慣れたけど、
まだたまに二人称に「先輩」が出てくる彼女をたしなめたい。
それから
「今度から先輩って呼んだらペナルティとしてキスするぞ?」
って悪戯っぽく言いたい。俯いた後輩は俺の服の裾を持ちながら
「それじゃあ罰じゃなくてご褒美になっちゃいますよ、先輩……」
っていうのよ。記念すべき第一回目のペナルティはそれです。
なんで俺には、クール系の生徒会長も、世話好きな幼なじみも、中学からの腐れ縁も、
実はファンシーな物が好きな不良も、保健室登校してる眼鏡っ子も、
仮面優等生の委員長も、女子部ではエース級の後輩も、
イケメンで女好きな親友も、海外赴任してる両親もいないのかなぁ。
これまで出してきたこと何一つ叶わないんだろうなぁ。ああ。
強く生きたい。
おいやめろ
やめてくれ・・・しにそう・・・
燃え尽かせてしまったら もう取り戻せない
輝かしい 燃え盛る あの時間。二度と戻れないあの時間。
もう無理なんだ。これから取り戻そうと思っても無理なんだ。
もう俺には文化祭はないし、球技大会も、たるかった始業式も終業式も
早く帰らせろと思ってたホームルームもない。
恒例の委員決めも出来なければ学生服に袖を通すこともまたかなわない。
過ぎ去ったそれを振り返ることは
死んだ子の年を数えることと同じだろうから、生きたい。
強く生きたい。
皆さんもどうかどうぞ強く生きて下さい。
なんでだか涙がとまらない
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