この登山ビデオレターよりゾッとするコピペあんの?

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この登山ビデオレターよりゾッとするコピペあんの?

1: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:33:50.481 ID:ID:UbmWE6dH0.net
あれ未だに何回見ても寒気するわ




引用元: ・この登山ビデオレターよりゾッとするコピペあんの?


3: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:34:22.046 ID:+Dze6pqa0.net
確かに




4: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:34:25.095 ID:WdFV0LlE0.net
どれ?




5: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:36:03.834 ID:ID:UbmWE6dH0.net
会社の同僚が亡くなった。
フリークライミングが趣味のKという奴で、俺とすごく仲がよくて
家族ぐるみ(俺の方は独身だが)での付き合いがあった。
Kのフリークライミングへの入れ込み方は本格的で
休みがあればあっちの山、こっちの崖へと常に出かけていた。

亡くなる半年くらい前だったか、急にKが俺に頼みがあるといって話してきた。
「なあ、俺がもし死んだときのために、ビデオを撮っておいてほしいんだ」

趣味が趣味だけに、いつ命を落とすかもしれないので、あらかじめ
ビデオメッセージを撮っておいて、万が一の際にはそれを家族に見せてほしい、
ということだった。俺はそんなに危険なら家族もいるんだから辞めろと
いったが、クライミングをやめることだけは絶対に考えられないとKは
きっぱり言った。いかにもKらしいなと思った俺は撮影を引き受けた。

Kの家で撮影したらバレるので、俺の部屋で撮ることになった。
白い壁をバックに、ソファーに座ったKが喋り始める

「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んで
しまったということになります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本当にありがとう。僕の勝手な趣味で、みんなに迷惑をかけて
本当に申し訳ないと思っています。僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕は天国で楽しくやっています。
皆さんと会えないことは残念ですが、天国から見守っています。
××(娘の名前)、お父さんはずっとお空の上から見ています。
だから泣かないで、笑って見送ってください。ではさようなら」




6: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:36:25.944 ID:ID:UbmWE6dH0.net
506:2/4:2010/06/24(木) 14:55:19 ID:2baYGPaj0


もちろんこれを撮ったときKは生きていたわけだが、それから半年後
本当にKは死んでしまった。クライミング中の滑落による事故死で、
クライミング仲間によると、通常、もし落ちた場合でも大丈夫なように
下には安全マットを敷いて登るのだが、このときは、その落下予想地点
から大きく外れて落下したために事故を防ぎきれなかったのだそうだ。


通夜、告別式ともに悲壮なものだった。
泣き叫ぶKの奥さんと娘。俺も信じられない思いだった。まさかあのKが。

一週間が過ぎたときに、俺は例のビデオをKの家族に
見せることにした。さすがに落ち着きを取り戻していたKの家族は
俺がKのメッセージビデオがあるといったら是非見せて欲しいと言って来たので
ちょうど初七日の法要があるときに、親族の前で見せることになった。

俺がDVDを取り出した時点で、すでに泣き始める親族。
「これも供養になりますから、是非見てあげてください」とDVDをセットし、
再生した。




21: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:48:44.653 ID:nz4sX0Dv0.net
ヴーーーという音とともに、真っ暗な画面が10秒ほど続く。
あれ?撮影に失敗していたのか?と思った瞬間、真っ暗な中に
突然Kの姿が浮かび上がり、喋り始めた。
あれ、俺の部屋で撮ったはずなんだが、こんなに暗かったか?


「えー、Kです。このビデオを・・るということは、僕は・・んで
しまっ・・いう・・ります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本・・ありが・・・」

Kが喋る声に混ざって、さっきからずっと鳴り続けている
ヴーーーーーーという雑音がひどくて声が聞き取りにくい。



「僕を育ててくれたお父さん、お母さん、
それに友人のみんな、僕が死んで悲しんでるかもしれませんが、
どうか悲しまないでください。僕はズヴァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
アアアアアアアアアアアアア××(娘の名前)、お父さん死んじゃっヴァアアアアアアア
アアアアアア死にたくない!死にズヴァアアアアアアアにたくないよおおおおヴヴァアア
アアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア、ザッ」




24: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:50:19.064 ID:nz4sX0Dv0.net
これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、
Kの父親は俺を殴りつけた。奥さんの弟が、K兄さんはいたずらで
こういうものを撮るような人じゃないとなだめてくれたおかげで
その場は収まったが、俺は土下座をして、すぐにこのDVDは処分しますといってみんなに謝った。

翌日、DVDを近所の寺に持っていったら、処分をお願いしますという前に
住職がDVDの入った紙袋を見るや否や「あ、それはうちでは無理です」と。
代わりに、ここなら浄霊してくれるという場所を教えてもらい、行ったが
そこでも「えらいとんでもないものを持ってきたね」と言われた。

そこの神主(霊媒師?)によると、Kはビデオを撮った時点で完全に地獄に
引っ張り込まれており、何で半年永らえたのかわからない、本来なら
あの直後に事故にあって死んでたはずだと言われた。




32: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:55:29.550 ID:gS0jyn8S0.net
屋上で外眺めてたら全裸基地外が追っかけてくるやつの方がよっぽど怖い




37: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:57:48.357 ID:9HAWLwF3a.net
ダブルバッドエンドじゃねえか
ハッピーエンドないのかよ




44: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:04:20.947 ID:OipBJdce0.net
>>37
実際にこういう死に方をすると
「子供もいるのに危険な趣味をやめない勝手な男」みたいな扱いで
あんまり同情されないからバッドエンドしかないよ




38: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 03:58:37.575 ID:+pXUjvbvH.net
近所の住職はいつも有能なのに
何で葬式担当の住職はいつも成仏させられないの?




181: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 13:44:20.723 ID:RFe3iH/50.net
>>38
これ




46: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:10:15.807 ID:owFgKaFq0.net
「えー、Kです。このビデオを見てるということは、僕は死んで
しまったということになります。○○(奥さんの名前)、××(娘の名前)、
今まで本当にありがとう。以下略」

DVDの再生が終わるとみんな俯いて涙を堪えていた
すかさず同僚からもう1つ預かったある1枚の写真を出して奥さんに見せた
どうやら同僚は奥さんが浮気していたのを知っていて探偵を雇っていたらしい
もしもの時は娘を頼むと言われ、奥さんと男性がホテルに入っていく写真を俺に渡していたのである
この写真のおかげで未亡人を抱く事が出来、口止め料ももらえた
俺はこの件をきっかけにロッククライミングが好きになった




49: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:11:42.178 ID:9HAWLwF3a.net
>>46
またエンディングが増えたけどこれはクズ過ぎwww




62: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:31:49.139 ID:DyjybIVca.net
>>46
ロッククライミングが好きになるルートもあって安心した




53: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:14:38.359 ID:5EzQ86yq0.net
ある小学校に体の弱いB君って子がいてさ。
運動会とかには参加できなかったんけど、小学生最後の運動会だから
先生に無理言って参加させてもらうことにした。
最後のメートル走の時、彼も参加して走ることになった。
案の定、他の生徒がゴールしていくなか最後まで残ってしまった。
苦しそうに走っていても、あきらめずがんばろうとする彼に暖かい声援が
飛び交った。彼がゴール手前に着たとき、あふれんばかりの拍手が。
そして彼はゴールしたが・・・・・


運動会とは直接関係はなかったが、その後、病状が悪化して彼は帰らぬ人となった。
先生は彼がゴールするときの瞬間を写真でとっており、その後現像してクラスのみんなで
見たとき誰もが言葉を失った。

彼がゴールする時、周りの拍手が皆、手のひらをぴったり合わせ合掌した状態で写っていたのだ。




59: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:21:15.363 ID:IzvSwfyS0.net
>>53
拍手する時に両手をピッタリ合掌させる奴はそうそういないがな




56: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:16:58.791 ID:1eSbD8GqK.net
怖いどころか面白いという




63: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:37:55.018 ID:aiJG5Wna0.net
886 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/09/04(木) 23:57:35 ID:H6ASpnJbO 
近所の中華屋でラーメンを食ったんだが、金を払おうとしたら、店主がいらないと言うんだ。 
「今日でお店終わり。あなたが最後のお客さん。ひいきにしてくれてありがとう。これ、おみやげ」と、折詰めを二つくれた。 
俺は何と言っていいかわかんなかったけど「とても残念です。おみやげ、ありがたく頂戴します。お疲れさまでした」と挨拶して店を出たんだ。 
折詰めの中を見たら、餃子やら春巻やら唐揚げやらが、みっしりと詰まってる。ちょっと一人じゃ食べきれないボリューム。 
面白い体験だな。得しちゃったな。と、楽しくなってさ。帰り道、友人に電話して、経緯を話してから「今、俺んとこに来たら、中華オードブルがたらふく食えるぜ」と誘ったんだよ。 
すると、友人は変な事を言うんだ。 
「その折詰めの中身、食ったのか?」 
「食ってないよ」 
「いいか、絶対食うな。それから、絶対アパートに戻るな。そうだな、駅前のコンビニに行け。車で迎えに行ってやるから」 
「どういう事が全然わかんないんだけど」 
「説明は後だ。人のいるところが安全だ。コンビニに着いたら電話くれ」 
とにかく俺はコンビニに向かったよ。で、友人に電話した。「着いたよ」 
「こっちももうすぐ着く。誰かに後を付けられたりしてないか」 
「えーと、お前大丈夫か?」 
「それはこっちの台詞だな」 
それから、友人と連絡が取れなくなった。携帯がつながらない。 
小一時間、コンビニで待ってたけど、友人は現れない。 
友人が言った、絶対アパートに戻るな、というのが、何故か頭に残ってたから、ネットカフェで朝まで過ごし、始発で実家に帰った。 
いまも実家でゴロゴロしてる。 
他の友人に尋ねても、そいつとは連絡が取れないそうだ。 
そろそろ学校も始まるし、友人の消息も気になる。 
折詰めはコンビニのゴミ箱に捨てた。 


289 2/2 sage New! 2008/10/16(木) 13:57:52 ID:8mArHdCN0死ぬ程洒落にならない怖い話を集めてみない?197 

547 名前:本当にあった怖い名無し[] 投稿日:2008/09/24(水) 22:28:39 ID:hS4Lduk8O 
以前、中華屋で折詰めを貰ったものです。 
九月も中頃を過ぎて、さすがに実家に居づらくなったのでアパートに戻ってみた。 
晩飯にコンビニ弁当を食っていると、お隣の人が来たんだ。ちょっといいかな、って感じて。 
「もう、大丈夫なのか」って聞かれたんで、すごくびっくりした。 
え?なんで知ってんの? 
でも、お隣の人が続けた話にもっとびっくりした。 
「夜中にガラの悪い男が、あんたの部屋のドアやら壁やらをガンガン蹴ってたんだよ。借金かなんかでヤクザとトラブったのかと思った。しばらくあんたの顔も見なかったし。でも、あんたも戻ってきたんだしね。詮索はしないよ」 
帰ろうとするお隣の人を引き止めて聞いた。 
「それはいつ頃のことですか」 
「八月の終わり頃と、先週くらいかな。先週のは、しつこく蹴ってたから、警察呼ぶぞ、っていってやったら、すぐ引き上げたみたいだな。……もしかして、知らなかった?」 
俺が半笑いな感じで頷いたら、お隣の人は無言で出ていった。 
俺も即、部屋をでた。 

それから、カプセルホテルとかを転々としてる。実家にまた戻るのいいんだろうけど、よくわからない災いをもたらしそうで、正直怖い。 
とにかく、消息不明の友人に話を聞くのが解決の近道と、学校の知人と連絡を取り合ってるが、いまだ音信不通。 
どうしよう。 




65: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:43:24.018 ID:aiJG5Wna0.net
74 本当にあった怖い名無し 2008/10/13(月) 22:47:06 ID:lViNYiG0Oすいません。以前、中華屋で折り詰めを貰ったものです。 
消息不明の知人が、自殺していたことが判明しました。 
俺は学校を辞めました。 
アパートも引き払いました。 
多分、これで終わりになるでしょう。 

91 本当にあった怖い名無し 2008/10/14(火) 02:38:17 ID:bZVVQCfJO本当の最後として。 
俺が消息不明の友人と何とか連絡を取ろうとしていた時、頼りにしていた奴がいた。そいつは、友人と古くからの付き合いで、そいつならば、友人の居場所の見当もつくんじゃないか、俺はそう思ってた。 
アパートから二度目の逃亡で、カプセルホテルに滞在中、そいつから携帯に電話があった。 
「お前に嘘をついていたことを、まずは謝る。実は俺はお前から友人のことを問われた時には、友人が自殺したことを知っていた。車庫で首を吊っていたそうだ。 
通夜の晩、俺は親御さんから呼ばれて、別室で話をした。 
親御さんは、自殺する理由がどうしてもわからない、とおっしゃる。俺も、まったく思い当たることがない、と答えた。すると親御さんは携帯電話を俺に見せた。友人の携帯電話だ。 
握りしめたまま息絶えていたそうだ。 
遺書らしきものなかった。もしかすると、この携帯になにかメッセージがあるのでないか。そう親御さんは考えて、俺に確認してくれとおっしゃった。 
俺はちょっと奇妙な感じがしたが、親御さんに機能と操作を説明しつつ、なかを見た。 
録音もなし、メモもなし。 
次に発信履歴を見た。そこには、●●●という名前がずらっと並んでいた。全部不在だった。 
友人は、多分、自殺する直前まで●●●に電話を掛け続けていたんだろう。履歴のページがその名前で埋め尽くすまで。 
さらに、着信履歴を見た。 
お前の名前があった。 
俺は正直に、親御さんに説明した。 
お前から友人に電話があり、しばらく会話した後、友人は●●●に電話を何度も掛けたがつながらなかった。そして、友人は間違いを犯した。その後、お前が友人に何度か電話を掛けた。とね。 
親御さんに、お前のことと、●●●について聞かれた。俺は知っていることを全部教えた。●●●は何のことかわからなかったから、わからない、と答えた…」 
コンビニで待ちぼうけをくったあの晩に、すでに友人は自殺していたんだ。 
●●●といえば、あの中華屋の店の名前。 

そいつの話はまだ続いたが、もうどうでもよくなった。 
ただ、この街にいるのは良くない。災いがやってくる。 
だから、逃げることにしたんだ。 
さようなら 




76: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:28:11.620 ID:sg0vqtJj0.net
>>65

友人ともう一人の頼りにしている友人は店主に大金を渡し
ブツを受け取る予定だった。しかし、店主は端から取引する
つもりはなくブツと金をごっそりと持って海外に逃げる計画だった。
そのブツにはヤクザも関わっていたからヤクザから逃げる為には囮が
必要だった。そこで店主は友人とよく飯を食いに来ていた主人公に
目を付けてブツ(が入ってると見せかけたただの折詰め)を渡す。
そして折詰めを敢えて豪華にして主人公に渡したと友人に電話をする。
友人は主人公との電話を切った後、もう一人の頼りにしている友人に
電話する(ヤベーよ、まじヤベぇ的な)
一方、店主はヤクザに電話する。友人達のせいで取引に失敗したと、
ブツは手違いで関係のない奴に渡った、騙されたとヤクザに言う。
ヤクザが友人達の元へ向かう。 友人達、拘束される。ヤクザは
頼りにしている友人に、取引を裏切った友人を殺せと命令する。
そして、友人が殺される。その後、ブツの在り処を探すが
折詰めしか見つからない。ヤクザが気付いたときには店主は
海外へ逃亡していた。




69: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:57:25.858 ID:6E/OUdfId.net
雑に考えるなら人肉入ってるとか
でもそれだとありきたりで面白くないし、こういうのは考えるだけ野暮




70: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 04:59:54.780 ID:16WnhIxQa.net
行方不明になった友人が借金してて保証人になってたとかじゃね?




71: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:00:14.122 ID:0TGzyYwaK.net
主人公が友人に頭大丈夫かって聞いてる返しにお前がなって言ってるあたりがキモか




73: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:18:44.445 ID:BstsW4tM0.net
友人は中華屋の店主に殺されたんだろ




74: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:18:53.514 ID:ID:UbmWE6dH0.net
漏れにはちょっと変な趣味があった。
その趣味って言うのが、夜中になると家の屋上に出てそこから双眼鏡で自分の住んでいる街を観察すること。
いつもとは違う、静まり返った街を観察するのが楽しい。
遠くに見えるおおきな給水タンクとか、
酔っ払いを乗せて坂道を登っていくタクシーとか、
ぽつんと佇むまぶしい自動販売機なんかを見ていると妙にワクワクしてくる。
漏れの家の西側には長い坂道があって、それがまっすぐ漏れの家の方に向って下ってくる。
だから屋上から西側に目をやれば、その坂道の全体を正面から視界に納めることができるようになってるわけね。
その坂道の脇に設置されてる自動販売機を双眼鏡で見ながら「あ、大きな蛾が飛んでるな〜」なんて思っていたら、
坂道の一番上のほうから物凄い勢いで下ってくる奴がいた。
「なんだ?」と思って双眼鏡で見てみたら全裸でガリガリに痩せた子供みたいな奴が、
満面の笑みを浮かべながらこっちに手を振りつつ、猛スピードで走ってくる。
奴はあきらかにこっちの存在に気付いているし、漏れと目も合いっぱなし。
ちょっとの間、あっけに取られて呆然と眺めていたけど、
なんだか凄くヤバイことになりそうな気がして、急いで階段を下りて家の中に逃げ込んだ
ドアを閉めて、鍵をかけて「うわーどうしようどうしよう、なんだよあれ!!」って怯えていたら、
ズダダダダダダッって屋上への階段を上る音が。明らかに漏れを探してる。
「凄いやばいことになっちゃったよ、どうしよう、まじで、なんだよあれ」って心の中でつぶやきながら、
声を潜めて物音を立てないように、リビングの真中でアイロン(武器)を両手で握って構えてた。
しばらくしたら、今度は階段をズダダダダッって下りる音。
もう、バカになりそうなくらいガタガタ震えていたら、
ドアをダンダンダンダンダンダン!!って叩いて、チャイムをピンポンピンポン!ピポポン!ピポン!!と鳴らしてくる。 「ウッ、ンーッ!ウッ、ンーッ!」って感じで、奴のうめき声も聴こえる。
心臓が一瞬とまって、物凄い勢い脈打ち始めた。
さらにガクガク震えながら息を潜めていると、
数十秒くらいでノックもチャイムもうめき声止んで、元の静かな状態に……。
それでも当然、緊張が解けるわけがなく、日が昇るまでアイロンを構えて硬直していた。
あいつはいったい何者だったんだ。
もう二度と夜中に双眼鏡なんか覗かない。




75: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:25:51.828 ID:vC//UnFyM.net
>>74
これ宇宙人じゃ無いのか・・・?




78: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:36:40.694 ID:ID:UbmWE6dH0.net
「巨頭オ」
数年前、ふとある村の事を思い出した。
一人で旅行した時に行った小さな旅館のある村。
心のこもったもてなしが印象的だったが、なぜか急に行きたくなった。

連休に一人で車を走らせた。
記憶力には自信があるほうなので、道は覚えている。
村に近付くと、場所を示す看板があるはずなのだが、
その看板を見つけたときあれっと思った。
「この先○○km」となっていた(と思う)のが、「巨頭オ」になっていた。
変な予感と行ってみたい気持ちが交錯したが、行ってみる事にした。
車で入ってみると村は廃村になっており、建物にも草が巻きついていた。

車を降りようとすると、20mくらい先の草むらから、
頭がやたら大きい人間?が出てきた。

え?え?とか思っていると、周りにもいっぱいいる!
しかもキモい動きで追いかけてきた・・・。
両手をピッタリと足につけ、デカイ頭を左右に振りながら。

車から降りないでよかった。
恐ろしい勢いで車をバックさせ、
とんでもない勢いで国道まで飛ばした。
帰って地図を見ても、数年前に言った村と、
その日行った場所は間違っていなかった。

だが、もう一度行こうとは思わない。



79: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:41:21.396 ID:ID:UbmWE6dH0.net
信じようと、信じまいと―

北アフリカのある地域では、家を建てる際に玄関をふたつ作る習慣がある。
「子どもの入り口」と呼ばれるその“玄関”は、異様に細長く曲がりくねっており
子どもはおろか猫でさえ通ることは不可能である。
「子どもの入り口」がなぜ必要なのかを知る者はいない。

信じようと、信じまいと―




82: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:45:01.036 ID:Tn0+nZ0QM.net
ある病院に残り三ヶ月の命と診断されている女の子がいました。
友達が二人お見舞いに来た時に、その子のお母さんはまだ、
その子の体がベットの上で起こせるうちに最後に写真を撮ろう
とおもい、病気の子を真ん中にして三人の写真を撮りました。

結局それから一週間ほどで急に容体が悪くなり、三ヶ月ともたずに
その子はなくなってしまいました。
葬式も終わり、多少落ち着きを取り戻したお母さんはある日、
病院で撮った写真の事を思い出しました。それを現像に出し取りにいって
見てみると、その写真が見つかりません。写真屋さんに聞いてみると、
「いや、現像に失敗して、、、」というそうです。不審に思ったお母さんは
娘の生前の最後の写真だからとしつこく写真屋さんに迫ったそうです。
写真屋さんもしぶしぶ写真をとりだし、「見ない方がいいと思いますけれど、
驚かないで下さいね。」と写真を見せてくれました。

そこには、三人の女の子が写ってましたが、真ん中の亡くなった女の子だけが
ミイラのような状態で写っていたそうです。

それを見たお母さんはとても驚きましたが、供養して
もらうといい写真を持ち帰りました。それにしても恐ろしい
写真だったため霊能者のところに供養してもらう時に
これは何かを暗示してしているのではないかとたずねました。
すると、霊能者は言いたがりません。やはり無理に頼み込んで
話を聞ける事になりました。その霊能者が言うには、

「残念ですが、あなたの娘さんは地獄に落ちました。」




86: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 05:47:57.690 ID:3Rr0X0Dy0.net
>>82
後味悪いわ…




90: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:01:02.030 ID:sg0vqtJj0.net
これはK県に住む高校生、Sの話だ。
Sは怪談や幽霊話を一切信じないタイプだった。
そんなSが、ある日、近所の心霊スポットの話を聞きつけた。
なんでもSの住む隣の町に、幽霊が出るという噂の神社があるらしい。
興味を持ったSは、その日の夜、一人きりで神社に行くことにした。
闇に包まれた境内は、今にも霊があらわれそうで、ふつうの人なら、
足を踏み入れることを躊躇っただろう。
取り敢えずSは、ぶらぶらとうろついてみたが何も起こらない。
もちろん幽霊などかげもかたちもなかった。
(やっぱり何も出ないじゃないか……)
ガッカリしながらも、少しホッとしていた。
しかし、その瞬間、
……コーン、コーン……
神社の奥の木の間から、妙な音が聞こえて来たのだ。
その音に興味をひかれたSは、どきどきしながら、木をかき分けて音の方へ歩いていった。
そして見てしまったのだ。
白装束を着て、藁人形を打ちつける女を……!藁人形には、五寸釘が深々と刺さっていた。
「うわっ!」
Sは思わず声を出してしまった。
その瞬間、カナヅチを打つ音が止まり、
女がSのほうを振り向いた!
それは、鬼のような恐ろしい顔だった。
女がこちらへ走り出すのと、Sがその場から逃げ出すのは、ほとんど同時だった。Sは無我夢中で走った。
……ザッ、ザッ、ザッ!
静かな境内に、女の足音が響き、Sとの距離が狭まっていった。
「匕匕匕匕匕匕匕匕イイ!」
笑っているのか、泣いているのか分からない女の声が、すぐ後ろまでせまっている。
(このままでは、つかまってしまう!)
そう思ったSの視界に、公衆トイレの明かりが見えた。
Sは、すぐさま一番奥の個室へ駆け込み、カギを閉めて息を殺した。
……ザッ、ザッ、ザッ……
すると足音はトイレの前を通りすぎていったのだ。
(助かった……のか)
だが油断は出来ない。女はまだ外に居るかもしれない。
しかし、足音が聞こえない安心感も有り、
Sは個室の中でつい、うとうとしてしまった……。
はっとして腕時計に目をやると、もう朝の4時をまわっていた。
「もう、大丈夫だろう」
そして、帰ろうとSは立ち上がり、何の気なしに天井のほうへ目をやった。
すると、そこには白装束の女の不気味な顔があったのだ‼
女は一晩中Sを見下ろしていたのだった……。




91: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:02:49.512 ID:yiWsLPg4a.net
漏れとか歴史を感じる




94: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:08:34.153 ID:ID:UbmWE6dH0.net
岐阜県の下呂で聞いたはなし。

もう15年ぐらい前、ある市内の廃旅館で3人で肝試しをすることになった。
もう散々荒らさらて落書きだらけで、正直そんなに怖さはなかった。

3人も例に漏れず、来た証拠として適当な壁に缶スプレーで落書きをしてそれを写真で撮った。

後日その写真を現像してみると、全身に落書きされた女の霊が落書きした男を恨めしそうに睨んでいた。




96: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:10:46.093 ID:IVm2Orjh0.net
>>94
勃起した




98: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:12:21.336 ID:8PeM10gH0.net
>>96
頭おかしいの俺だけじゃなくて安心




100: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:13:04.518 ID:6AAyKj6hp.net
娘が連れて行かれそうになった話を聞いて欲しい

1: 名も無き被検体774号+ 2012/09/24(月) 19:27:03.21 ID:vHQ+gBM/0
文章下手なのは勘弁して欲しい。
オカスレか迷ったんだけど、こっちの方が馴染み深いからこっちで建てた

俺の田舎には土地神さまが居るらしい。
その土地神様が俺の娘を連れて行くかもしれないとの事。
正直、今もどうしていいのかわからない。
聞いた時は吹き出した。でも、親父の反応を見て血の気引いた…。

一応書き溜めてる。




101: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:16:01.850 ID:6AAyKj6hp.net
悪いが、詳しい情報は全て伏せる。
娘は小学校の低学年で、俺は普通のサラリーマン。嫁も、祖父祖母も元気で、普通の家庭だと思ってた。
上京した俺は、嫁とは大学で知り合い、そのまま就職と同時にゴールイン。
結婚二年目で、子供を授かった。

そこから幸せの日々。俺も割りといい企業に就職でき、
嫁も専業主婦として、家事と育児に力を入れてくれてた。
まぁ、ここら辺は割愛する。

娘が小学校に入学し、暫く経った頃。
入学祝いのついでに家族全員で、俺の実家に行く事が決まった。
有給込みで三日程滞在する予定。

俺の住んでた実家は、かなりド田舎で、何もない。
だけど、自然は素晴らしいと今でも思う。
娘も久しぶりにお爺ちゃん、婆ちゃんに会って楽しそうにしていた。
一日目には何もなかった。

だけど、二日目に問題が起きた。




102: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:17:22.853 ID:6AAyKj6hp.net
娘がいなくなった。

五時には帰ってくる様に言ってたんだけど、親父の飼い犬と散歩に行ったっきり、帰ってこなくなった。
あんまり遠くに行かない事を約束させて。娘を少しの間自由にさせてた俺が悪いんだけど…。
親父は、母親と嫁に近所に訪ねて、力を貸してくれる人を当たるようにお願いしてこいと言い
俺と親父は、トラックに乗り込んだ。

30分程経ち、数十人体制で捜索が始まった。
すると、予想外にも簡単に見つかった。
見つけたのは近所の人で、娘は森の入り口の小屋付近で寝てたらしい。
残念ながら、飼い犬は見つからなかった。
遅れて俺と親父が家に戻ると、嫁が娘を抱いていた。
俺自身、ブレ切れと心配でぐっちゃぐっちゃになってた。
娘を叱ろうと思ってたんだけど、寝てる姿を見て溜め息に変わった。
外傷も、衣服にも異常はなくて本当に安心した。

母親が手伝ってくれた方々にお酒と料理を出し、俺もお礼を一人一人回りながら、飲んでた。
暫く経って、娘が目を覚ました。
俺が軽く叱ると、半泣きになり、それを嫁がなだめてた。




105: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:18:53.344 ID:6AAyKj6hp.net
ここからの会話は明確に覚えてる。

嫁「ちーちゃん(娘)、なんであんな所で寝てたの?」

娘「うーん…。わかんない」

嫁「ワンコは?」

娘「お猿さんが連れて行った。」

この瞬間、空気が止まった。
親父も母親も、俺たち家族以外の動きが完全に止まった。

嫁「お猿さん?」

娘「うん、お猿さんとワンコと遊んでた。」

父「どんな姿やった?? どんな鳴き声やった?? 触ったか??」

俺「おいおいおい!!」

掴みかかり、叫ぶように親父は娘に質問を浴びせていた。
娘は怯え、嫁の腕に飛び込んでいった。

父「アレがでよったかもしれん…。○○さんを呼べ…。」

親父がそういうと母親がどこかに電話をかけだした。

父「みんなはもうええ。ここからはうちの問題。有難うな。」

手伝ってくれた方々は「すまんな」「大丈夫だから」と言いながら、
ソサクサと帰って行った。
親父は猟銃を持ってくると、塩とお酒をそこら中に巻き始めた。

母「○○さん。三十分程で来てくれる!」

父「そうか…。△△(俺)、話がある。」

俺「…。」

親父が真剣な顔で話し出した。
この土地には土地神がいてるらしい。その土地神は様々な富を落とすと言われているが、いい神様ではなく、非常に残虐でもある。
動物にとり憑き、他の動物の臓物を喰い散らかすとの事…。
猿の姿で目撃される事が多いが、猪や人間も例外ではないと言っていた。




106: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:20:42.405 ID:6AAyKj6hp.net
父「何にせよ、至近距離で接触し、生きていてるケースは珍しい。接触した者が生きていれば、また向こうからまたやってくる事が多い。ここ最近は見かけなくなったのに…。」

こんな事を真剣に話し出して、俺も苦笑いしてた。
嫁もどうしていいかもわからず、困っていた…。
そして、○○さん(以後、Aさん)が到着する。

見た目は品のある年配の女性で、スーツを着ていた。
親父と俺が状況を詳しく説明をする。
母親は黙って何か準備していて、嫁は寝てる娘を抱いてた。

父「助かりますかね?」

A「助かるかもしれません…。おそらくアレなのは間違いない。でも、幸いな事に接触してない。この年頃だと好奇心が旺盛なんだけど、この子自体が勘がいいのかもしれない。」

俺「何をするんですか? 娘は大丈夫なんですか?」

A「あなた、信じてないのは仕方ないけど、今は騙されたと思って手伝って欲しい。悪い様にはしないから…。ね?」

正直、胡散臭いと思ってたし、この発言も信じられなかった。
親父がいつにもなく真剣で、それに煽られた感じだった。

Aさんが母親と一緒に準備を始め、途中に
「娘さんの髪の毛が欲しい。それも出来るだけ多く欲しい。」
と言ってきた…。
俺は断ったが、普段大人しい嫁が半な強引に娘の髪の毛を切った。
何故か娘は起きず、ずっと眠っていた。




107: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:22:42.829 ID:6AAyKj6hp.net
A「もしもの時の変わり身が必要。先に言うが、その人が必要になる時は、変わり身自体が何の効果も持たないかもしれないほど、危ない状況。勿論、両方死ぬと思うが、それでもいいなら変わり身を立てる。」

説明は続き、条件として
・血縁者である。
・娘と同じ性別である。
・歳が近い

が条件だった(別に守らなくてもいい。

もう、嫁しかいてないんだよね…。
だけど、俺は一度もそれを口に出せなかったんだよ。
家族全員で話し合ったけど、嫁は折れなかった。

まだ心から信じてなかったけど、もしもの事があったら俺は二人同時に大切な人を見殺しにしてしまう。それが怖かった。
でも。嫁に説得させられて、代役に決まった。

娘の髪の毛と嫁の髪の毛を袋に入れ、そこにAさんが取り出してた紙を入れて、お経のような物を唱え始めた。
それを嫁が持ち、Aさんは家の柱と言う柱に文字を書いたり、紙を貼ったりしてた。

そこから特に異変もなく、時間だけが過ぎた。
相変わらず娘は寝ていた。

だけど、深夜を回った辺りから異変がおき始めた。
外で何かの鳴き声が聞こえてきた。
文字にするのは難しいけど、「うぉもーす うもーす うぉもーす」みたいな唸り声に近い鳴き声。
それを聞いて、Aさんがバタバタし始めた。




108: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:23:58.808 ID:6AAyKj6hp.net
俺「親父…。」

父「本当に来よった…。」

真剣な顔で猟銃に弾をこめ始めるのを見て、俺も怖くなってきた。
Aさんはお経を唱え始め、嫁は娘を母親に預けた。

「うおもーす。うおもおおおおおす」

声が近づいてくると、嫁にも異変が起きはじめる。

嫁「ヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴヴヴヴヴウヴヴヴウヴヴヴ」

嫁が突然唸りだし、ドンドンと窓や壁に当たる。
後からわかったんだけど、このドンドンと当たってたものは犬の死骸の一部で、まだ新しかった。
親父は何も言わなかったのだが、そう言う事だと思う。




109: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:24:54.104 ID:6AAyKj6hp.net
お経と唸り声、鳴き声?ですごい事になっていた。
俺も平静を装ってたけど、内心は死ぬほど怖かった。
呼吸も上手くいかず、鳴き声が近づいてくる事が本当に怖かった。

A「今から、誰も一言も話さないで下さい。それと、娘さんの口にタオルか何かで塞いで下さい。今は何をしても起きませんが、念のためにお願いします。」

事前に話すな。と言われてたんだけど、嫁は既に唸ってた。
もう嫁がどうなるのか心配で、泣きそうになってた。

「ヴぉーもーす ヴぉーもーーす ヴヴ」

鳴き声が家の前で止まると、一定だった鳴き声が乱れ始める。




110: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:25:48.489 ID:6AAyKj6hp.net
赤ん坊?みたいな声が玄関から聞こえてきた。
親父は無言で、猟銃を玄関に向ける。
Aさんはお経を唱え、嫁は唸ってる。

「あけてー あけてー あけてー もうず 」

これをそれはひたすら繰り返していた。
性格には あけてー↑ と楽しそうにしていたように感じる。
玄関から離れようとはせず、ノックもして来ない。
俺は何故かわからないけど、この状態でピザ注文したら…。とかわけわからんこと考えてた。

何時の間にか嫁が唸るのを辞め、ユラユラしてた。




112: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:27:44.103 ID:6AAyKj6hp.net
もう俺はパニックで、震えてた。
だけど、怖くて動けなくて、ただ玄関の方を見てた。

「あけてーーー あけてーーー 」

多分、それは十分ぐらい続いた。
次第に鳴き声聞こえなくなると、五分後ぐらいには静かになった。
嫁は何時の間にか、座ったまま寝てた。

A「どうやら行った様ですね…。」

俺「嫁と娘は大丈夫なんですか?」

A「えぇ、恐らくは…。でも、もうこの土地には帰ってこないように…。それと深い山にも今後は一切入らないように…。あれは諦めが悪いですから…。」

俺自身、この事に興味が湧きました。
とは言っても守る術や情報が欲しかったのです…。
結局、父親は詳しい事は言ってくれませんでした…。
ですから、直接、Aさんにアポもとらず自宅に乗り込みました




113: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:29:35.275 ID:6AAyKj6hp.net
Aさんは驚いたようでしたが、俺が家族が心配性だと粘ると
自宅に上げて下さいました…。
自宅は広く、清潔感に溢れていました。

俺「あれはなんなんですか?」

A「言い伝えや呼ばれ方は様々です。一貫してるのは、山に住み、動物を喰らう。と言う点です…。動物に取り憑き、山を徘徊します。取り憑かれた動物は次第に腐り、腐りきり前に別の器を探します。」

ここから、覚えてるだけ書く

あれは残虐で決していいものではないが、同時に恵や富をもたらすとも言われている。
あれが住む場所はそう言う因果があるのではないか。と言っていた。
人を攫う事もあり、憑依するか、喰うかはわからない。

Aさんの話では、生きたまま喰うらしいです…。

俺も独学で調べてみると、ヒサルキと言うものを見つけました。
姿は娘しかみてないのですが、非常に酷似しているようのに思えます。
因みに、娘と嫁に異常はなく、元気です。

嫁にあの時の事を聞いてみると、途中から記憶がないようで…。

以上です。有り難うございました。




115: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:40:31.734 ID:sg0vqtJj0.net
主婦のTさんが買い物から帰り、台所で夕飯の準備をしているときだった。
二階からドンドンと物音がし、つづいて若い女の声が廊下の階段越しに聞こえてきた。

「きゃはははっ、なにそれマジウケるううう!」

娘の友達だろうか、と思った。しかし内気な性格の娘が連れてくるにしては、少し賑やかな子だなとも思った。
声はなおも二階から聞こえてくる。

「そういえばあれ観たあ?? めっちゃヤバくなかったあああ?」
「いやいやいや、だからマジだってえええ!」
「ほんとありえないんだけどおおおおお!!!」

いずれも同じ女の声だった。しかも喋りながら絶えず二階を歩き回っているようで、足音がドンドンと忙しなく天井に響く。
行儀の悪い子だなと、Tさんは眉をひそめた。真面目な娘とはどう考えても釣り合わない。きっと上の部屋で娘も愛想笑いで
対応しているんだろうと想像し、我が子が心配になった。
そこでふと、Tさんは奇妙なことに気がついた。

娘たちはいつ家に入ってきた?

さっき自分が買い物から帰宅したとき、玄関には誰の靴も置いていなかった。
てっきり台所で料理をしているときに帰ってきたのだろうとばかり考えていたが、玄関のドアが開いた音を、自分は耳にして
いないことを思い出したのだ。女の笑い声や足音は、間違いなく家の二階から聞こえる。
Tさんはどことなく薄ら寒くなってきたものの、さっきはちゃんと靴はあったが、見落としていただけかもしれないと考え直し、
もう一度玄関を確かめるべく台所を出ようとしたら、「ただいま」という声が廊下からあがった。家族の誰かが帰宅したのだ。

「あれお母さん、ぼうっと突っ立ってどうしたの」

娘だった。唖然とした表情の母親に、どう見ても学校帰りの彼女がきょとんとした顔で見つめ返している。

「あんた、今まで上にいたんじゃないの」
「え? 帰ってきたばかりだけど・・・」

Tさんが問いただしている最中にも、二階では女がずかずかと歩き回りながらひっきりなしに笑い続けている。

「きゃははははっ!、だからマジだってええ!」

とたんに、ただうるさいだけだと思っていた声の主が、とても不気味な存在に感じた。

「二階で騒いでる子、あんたの知り合いじゃないの?」

Tさんが上を指差した瞬間だった。

「ちがうよおおおおおおおお」

すぐ真上の天井から、野太く不気味な声がした。Tさんが短く悲鳴を上げると、あれほど騒がしかった二階がぴたりと静かになった。
そして。

ドタドタドタドタドタドタドタドタドタドタ!

猛烈な勢いで階段を駆け降りる足音が響き渡った。家全体を揺らすほどの轟音だった。こちらに来ると悟ったTさんがきゅっと身を強張らせたが、
足音はリビングではなくそのまま玄関へと向かい、外へと飛び出していった。

あれはなんだったんだ・・・




120: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:51:29.992 ID:sg0vqtJj0.net
あれは今から10年程前のことでした。

私は1人暮らしをしてましたが、会社からの強制で当時でも珍しく固定電話を部屋に設置してました。

当時も携帯電話全盛の時代、所帯持ちでもないのに、なんで固定電話なんか...と思ってました。
当然、用がある人は携帯に電話してきます。
固定電話に電話が来ることは皆無でした。

そんなある日、固定電話に留守録が残ってました。再生して聞いてみると、小さな女の子の声で
「もしもしまいちゃん・・・あのね・・」
と何とも可愛らしい間違い電話がかかって来てました。よっぽど、幼いのか節々が聞き取れません。
その時、その録音を聞いて何となく心が和む気がしました。

それから数日し、また留守録にあの子の声が残ってました。その後は3日に1回のペースで間違いの留守録が残っており、
早くこの子に間違えてかけてきてる事を教えてあげなくちゃ、と思いました。

そんなある日、私が在宅中に家電に電話が掛かってきました。きっとあの子だ、直感でそう思い電話に出てみると、やっぱりその子でした
「もしもし、まいちゃん」と言ってきたので、すかさず
「あのね、ここはまいちゃんの家ではないよ、番号間違えてるよ」と返すと
何も言わずに向こうは電話を切りました。

それから、一月程は電話は掛かってきませんでしたが。またある日を境に頻繁に電話が掛かってきました、その子から。
今度は、会話というよりも何かの呪文を唱えている様な言葉にならない事をもぞもぞと永遠と唱えてました。

段々気味が悪くなって、その事を会社の同僚に相談してみました。
「気にするな」と言われましたが、何度も掛かって来る電話に、正直嫌気がさしてました。
そんな中、転勤が決まって他県に引っ越しする事になりました。
他県に引っ越しすると言う事は、電話番号も変わるので、もうあの電話は掛かって来ないと思いました。

引っ越し先で電話を箱から出して電源を差し込んだ時、留守録が本体に残っていたので、その場で全て消しました。もう変な電話に悩まされる事も無い、と思ったまさにその時です。電話が掛かってきました。恐る恐る電話に出てみると、あの子の声でした。
「もしもし、まいちゃん、何処に行ったの?」
私は怖くなって直ぐに電話を切りました。
そして気付いたんです。
その時に、電話線がまだ繋がってなかった事を。




124: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 06:57:35.791 ID:ID:UbmWE6dH0.net
知らない番号から電話が来て
おばさんの声で「鈴木さん(仮名)?」って聞かれた。
でも自分は田中(仮名)。
いいえ違いますって答えたら「じゃあ誰?」って言われて
びっくりしたし少しイラッときたから
誰って言いませんよ、しかもいきなり失礼じゃないですか
って言ったら電話切れた。
 
なんだろうと思ってたら
数日後にまた知らない番号(多分↑の時と同じ番号)から電話
出てみたらまた同じおばさんが「鈴木さん?」って聞いてくるから
「違いますよ」って言って切ってその番号拒否した。
 
そして一週間くらい経ってから今度は別の知らない番号から電話。
最近変なの多いなと思いながらとりあえず無言で出たらあいつ。
「鈴木さん?鈴木さんでしょ?」って謎に嬉しそうに言ってきた。
もう気持ち悪いし無言で切る。
そしたら今度はすぐにかかってきた。
驚いたけどいい加減腹が立ったので
注意しようと思って出た。
「あっ鈴木さん?鈴木さんだね?」
また謎に嬉しそうな声。
「ちゃんと見てかけて下さい。違いますって。何回もしつこいですよ。」
って怒りながら言ったら
そのおばさんが男みたいな低い声で
「うん、だって田中だもんね」
って言ってきて電話切れた。
すごく怖くてその後しばらく電話来るたびにビクッてした。




125: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 07:03:11.226 ID:8PeM10gH0.net
>>124
いやいやいやいや
警察駆け込むわ




126: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 07:10:34.712 ID:sg0vqtJj0.net
親父の実家は自宅から車で二時間弱くらいのところにある。
農家なんだけど、何かそういった雰囲気が好きで、高校になってバイクに乗るようになると、夏休みとか冬休みなんかにはよく一人で遊びに行ってた。
じいちゃんとばあちゃんも「よく来てくれた」と喜んで迎えてくれたしね。
でも、最後に行ったのが高校三年にあがる直前だから、もう十年以上も行っていないことになる。
決して「行かなかった」んじゃなくて「行けなかった」んだけど、その訳はこんなことだ。

春休みに入ったばかりのこと、いい天気に誘われてじいちゃんの家にバイクで行った。
まだ寒かったけど、広縁はぽかぽかと気持ちよく、そこでしばらく寛いでいた。そうしたら、

「ぽぽ、ぽぽっぽ、ぽ、ぽっ…」

と変な音が聞こえてきた。機械的な音じゃなくて、人が発してるような感じがした。
それも濁音とも半濁音とも、どちらにも取れるような感じだった。
何だろうと思っていると、庭の生垣の上に帽子があるのを見つけた。
生垣の上に置いてあったわけじゃない。帽子はそのまま横に移動し、垣根の切れ目まで来ると、一人女性が見えた。まあ、帽子はその女性が被っていたわけだ。
女性は白っぽいワンピースを着ていた。

でも生垣の高さは二メートルくらいある。その生垣から頭を出せるってどれだけ背の高い女なんだ…
驚いていると、女はまた移動して視界から消えた。帽子も消えていた。
また、いつのまにか「ぽぽぽ」という音も無くなっていた。

そのときは、もともと背が高い女が超厚底のブーツを履いていたか、踵の高い靴を履いた背の高い男が女装したかくらいにしか思わなかった。

その後、居間でお茶を飲みながら、じいちゃんとばあちゃんにさっきのことを話した。
「さっき、大きな女を見たよ。男が女装してたのかなあ」
と言っても「へぇ?」くらいしか言わなかったけど、
「垣根より背が高かった。帽子を被っていて『ぽぽぽ』とか変な声出してたし」
と言ったとたん、二人の動きが止ったんだよね。いや、本当にぴたりと止った。

その後、「いつ見た」「どこで見た」「垣根よりどのくらい高かった」
と、じいちゃんが怒ったような顔で質問を浴びせてきた。
じいちゃんの気迫に押されながらもそれに答えると、急に黙り込んで廊下にある電話まで行き、どこかに電話をかけだした。引き戸が閉じられていたため、何を話しているのかは良く分からなかった。
ばあちゃんは心なしか震えているように見えた。

じいちゃんは電話を終えたのか、戻ってくると、
「今日は泊まっていけ。いや、今日は帰すわけには行かなくなった」と言った。
??何かとんでもなく悪いことをしてしまったんだろうか。
と必死に考えたが、何も思い当たらない。あの女だって、自分から見に行ったわけじゃなく、あちらから現れたわけだし。

そして、「ばあさん、後頼む。俺はKさんを迎えに行って来る」と言い残し、軽トラックでどこかに出かけて行った。

ばあちゃんに恐る恐る尋ねてみると、
「八尺様に魅入られてしまったようだよ。じいちゃんが何とかしてくれる。何にも心配しなくていいから」
と震えた声で言った。
それからばあちゃんは、じいちゃんが戻って来るまでぽつりぽつりと話してくれた。




127: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 07:12:37.254 ID:sg0vqtJj0.net
この辺りには「八尺様」という厄介なものがいる。
八尺様は大きな女の姿をしている。名前の通り八尺ほどの背丈があり、「ぼぼぼぼ」と男のような声で変な笑い方をする。
人によって、喪服を着た若い女だったり、留袖の老婆だったり、野良着姿の年増だったりと見え方が違うが、女性で異常に背が高いことと頭に何か載せていること、それに気味悪い笑い声は共通している。
昔、旅人に憑いて来たという噂もあるが、定かではない。
この地区(今は○市の一部であるが、昔は×村、今で言う「大字」にあたる区分)に地蔵によって封印されていて、よそへは行くことが無い。
八尺様に魅入られると、数日のうちに取り殺されてしまう。
最後に八尺様の被害が出たのは十五年ほど前。

これは後から聞いたことではあるが、地蔵によって封印されているというのは、八尺様がよそへ移動できる道というのは理由は分からないが限られていて、その道の村境に地蔵を祀ったそうだ。八尺様の移動を防ぐためだが、それは東西南北の境界に全部で四ヶ所あるらしい。
もっとも、何でそんなものを留めておくことになったかというと、周辺の村と何らかの協定があったらしい。例えば水利権を優先するとか。
八尺様の被害は数年から十数年に一度くらいなので、昔の人はそこそこ有利な協定を結べれば良しと思ったのだろうか。

そんなことを聞いても、全然リアルに思えなかった。当然だよね。
そのうち、じいちゃんが一人の老婆を連れて戻ってきた。

「えらいことになったのう。今はこれを持ってなさい」
Kさんという老婆はそう言って、お札をくれた。
それから、じいちゃんと一緒に二階へ上がり、何やらやっていた

ばあちゃんはそのまま一緒にいて、トイレに行くときも付いてきて、トイレのドアを完全に閉めさせてくれなかった。
ここにきてはじめて、「なんだかヤバイんじゃ…」と思うようになってきた。

しばらくして二階に上がらされ、一室に入れられた。
そこは窓が全部新聞紙で目張りされ、その上にお札が貼られており、四隅には盛塩が置かれていた。
また、木でできた箱状のものがあり(祭壇などと呼べるものではない)、その上に小さな仏像が乗っていた。
あと、どこから持ってきたのか「おまる」が二つも用意されていた。これで用を済ませろってことか・・・

「もうすぐ日が暮れる。いいか、明日の朝までここから出てはいかん。俺もばあさんもな、お前を呼ぶこともなければ、お前に話しかけることもない。そうだな、明日朝の七時になるまでは絶対ここから出るな。七時になったらお前から出ろ。家には連絡しておく」

と、じいちゃんが真顔で言うものだから、黙って頷く以外なかった。
「今言われたことは良く守りなさい。お札も肌身離さずな。何かおきたら仏様の前でお願いしなさい」
とKさんにも言われた。

テレビは見てもいいと言われていたので点けたが、見ていても上の空で気も紛れない。
部屋に閉じ込められるときにばあちゃんがくれたおにぎりやお菓子も食べる気が全くおこらず、放置したまま布団に包まってひたすらガクブルしていた。

そんな状態でもいつのまにか眠っていたようで、目が覚めたときには、何だか忘れたが深夜番組が映っていて、自分の時計を見たら、午前一時すぎだった。
(この頃は携帯を持ってなかった)

なんか嫌な時間に起きたなあなんて思っていると、窓ガラスをコツコツと叩く音が聞こえた。小石なんかをぶつけているんじゃなくて、手で軽く叩くような音だったと思う。
風のせいでそんな音がでているのか、誰かが本当に叩いているのかは判断がつかなかったが、必死に風のせいだ、と思い込もうとした。
落ち着こうとお茶を一口飲んだが、やっぱり怖くて、テレビの音を大きくして無理やりテレビを見ていた。

そんなとき、じいちゃんの声が聞こえた。
「おーい、大丈夫か。怖けりゃ無理せんでいいぞ」
思わずドアに近づいたが、じいちゃんの言葉をすぐに思い出した。
また声がする。
「どうした、こっちに来てもええぞ」




128: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 07:16:03.365 ID:sg0vqtJj0.net
じいちゃんの声に限りなく似ているけど、あれはじいちゃんの声じゃない。
どうしてか分からんけど、そんな気がして、そしてそう思ったと同時に全身に鳥肌が立った。
ふと、隅の盛り塩を見ると、それは上のほうが黒く変色していた。

一目散に仏像の前に座ると、お札を握り締め「助けてください」と必死にお祈りをはじめた。

そのとき、

「ぽぽっぽ、ぽ、ぽぽ…」

あの声が聞こえ、窓ガラスがトントン、トントンと鳴り出した。
そこまで背が高くないことは分かっていたが、アレが下から手を伸ばして窓ガラスを叩いている光景が浮かんで仕方が無かった。
もうできることは、仏像に祈ることだけだった。

とてつもなく長い一夜に感じたが、それでも朝は来るもので、つけっぱなしのテレビがいつの間にか朝のニュースをやっていた。画面隅に表示される時間は確か七時十三分となっていた。
ガラスを叩く音も、あの声も気づかないうちに止んでいた。
どうやら眠ってしまったか気を失ってしまったかしたらしい。
盛り塩はさらに黒く変色していた。

念のため、自分の時計を見たところはぼ同じ時刻だったので、恐る恐るドアを開けると、そこには心配そうな顔をしたばあちゃんとKさんがいた。
ばあちゃんが、よかった、よかったと涙を流してくれた。

下に降りると、親父も来ていた。
じいちゃんが外から顔を出して「早く車に乗れ」と促し、庭に出てみると、どこから持ってきたのか、ワンボックスのバンが一台あった。そして、庭に何人かの男たちがいた。

ワンボックスは九人乗りで、中列の真ん中に座らされ、助手席にKさんが座り、庭にいた男たちもすべて乗り込んだ。全部で九人が乗り込んでおり、八方すべてを囲まれた形になった。

「大変なことになったな。気になるかもしれないが、これからは目を閉じて下を向いていろ。俺たちには何も見えんが、お前には見えてしまうだろうからな。
いいと言うまで我慢して目を開けるなよ」
右隣に座った五十歳くらいのオジさんがそう言った。

そして、じいちゃんの運転する軽トラが先頭、次が自分が乗っているバン、後に親父が運転する乗用車という車列で
走り出した。車列はかなりゆっくりとしたスピードで進んだ。おそらく二十キロも出ていなかったんじゃあるまいか。

間もなくKさんが、「ここがふんばりどころだ」と呟くと、何やら念仏のようなものを唱え始めた。

「ぽっぽぽ、ぽ、ぽっ、ぽぽぽ…」

またあの声が聞こえてきた。
Kさんからもらったお札を握り締め、言われたとおりに目を閉じ、下を向いていたが、なぜか薄目をあけて外を少しだけ見てしまった。

目に入ったのは白っぽいワンピース。それが車に合わせ移動していた。
あの大股で付いてきているのか。
頭はウインドウの外にあって見えない。しかし、車内を覗き込もうとしたのか、頭を下げる仕草を始めた。
無意識に「ヒッ」と声を出す。
「見るな」と隣が声を荒げる。
慌てて目をぎゅっとつぶり、さらに強くお札を握り締めた。

コツ、コツ、コツ
ガラスを叩く音が始まる。
周りに乗っている人も短く「エッ」とか「ンン」とか声を出す。
アレは見えなくても、声は聞こえなくても、音は聞こえてしまうようだ。
Kさんの念仏に力が入る。




129: 以下、ニュー速クオリティでお送りします 2016/09/26(月) 07:17:31.883 ID:sg0vqtJj0.net
やがて、声と音が途切れたと思ったとき、Kさんが「うまく抜けた」と声をあげた。
それまで黙っていた周りを囲む男たちも「よかったなあ」と安堵の声を出した。

やがて車は道の広い所で止り、親父の車に移された。
親父とじいちゃんが他の男たちに頭を下げているとき、Kさんが「お札を見せてみろ」と近寄ってきた。
無意識にまだ握り締めていたお札を見ると、全体が黒っぽくなっていた。
Kさんは「もう大丈夫だと思うがな、念のためしばらくの間はこれを持っていなさい」と新しいお札をくれた。

その後は親父と二人で自宅へ戻った。
バイクは後日じいちゃんと近所の人が届けてくれた。
親父も八尺様のことは知っていたようで、子供の頃、友達のひとりが魅入られて命を落としたということを話してくれた。
魅入られたため、他の土地に移った人も知っているという。

バンに乗った男たちは、すべてじいちゃんの一族に関係がある人で、つまりは極々薄いながらも自分と血縁関係にある人たちだそうだ。
前を走ったじいちゃん、後ろを走った親父も当然血のつながりはあるわけで、少しでも八尺様の目をごまかそうと、あのようなことをしたという。
親父の兄弟(伯父)は一晩でこちらに来られなかったため、血縁は薄くてもすぐに集まる人に来てもらったようだ。

それでも流石に七人もの男が今の今、というわけにはいかなく、また夜より昼のほうが安全と思われたため、一晩部屋に閉じ込められたのである。
道中、最悪ならじいちゃんか親父が身代わりになる覚悟だったとか。

そして、先に書いたようなことを説明され、もうあそこには行かないようにと念を押された。

家に戻ってから、じいちゃんと電話で話したとき、あの夜に声をかけたかと聞いたが、そんなことはしていないと断言された。
??やっぱりあれは…
と思ったら、改めて背筋が寒くなった。

八尺様の被害には成人前の若い人間、それも子供が遭うことが多いということだ。まだ子供や若年の人間が極度の不安な状態にあるとき、
身内の声であのようなことを言われれば、つい心を許してしまうのだろう。

それから十年経って、あのことも忘れがちになったとき、洒落にならない後日談ができてしまった。

「八尺様を封じている地蔵様が誰かに壊されてしまった。それもお前の家に通じる道のものがな」

と、ばあちゃんから電話があった。
(じいちゃんは二年前に亡くなっていて、当然ながら葬式にも行かせてもらえなかった。じいちゃんも起き上がれなくなってからは絶対来させるなと言っていたという)

今となっては迷信だろうと自分に言い聞かせつつも、かなり心配な自分がいる。
「ぽぽぽ…」という、あの声が聞こえてきたらと思うと…





  


この記事へのコメント

1.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 07:56

怖がらせようと作った感満載

2.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 08:08

そんなオカルト誰が信じるの?
女子高校生の怖い話レベルじゃん

3.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 08:17

やっぱこうやって色々見ると
文章が余りにもまとまってしっかりしてると
途端に創作臭くなるんだよな

4.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 08:34

オカルト話の住職や神主さんの過大評価っぷりで笑ってしまう
基本ゴルフばっか行ってる酒飲みのおっちゃんばかりだw

5.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 08:37

もう台詞が入ってる時点で萎えるわ

6.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 09:02

オバケが許されるのは中1まで

7.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 09:07

臭すぎて読むに耐えない

8.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 09:27

>これを見た親族は泣き叫び、Kの奥さんはなんて物を見せるんだと俺に掴みかかり、
Kの父親は俺を殴りつけた。

この一文でリアルが消失した

9.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 09:38

いつ読んでも八尺様可愛い

10.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 09:39

懐かしいものが結構あるな
当時は面白がったが今では陳腐に思える。創作でもいいけどその視点誰が見てるの?ってもの結構多いな

11.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 10:01

長すぎて読む気ならん

12.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 10:17

>上京した俺は、嫁とは大学で知り合い、そのまま就職と同時にゴールイン。

男(父親)が書いてるって設定なのに、結婚を「ゴールイン」とか呼んでてほんと草
男は言わないんだよなぁ・・

13.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 11:24

地獄に落ちるとか見ると細木数子思い出して笑ってしまうんだが

14.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 11:57

わかんないけどただの不思議な話って事でしょ?
真実か創作かなんてそんな重要な事?

15.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月09日 13:05

つか真実なわけないやろ
普通に創作物として楽しめ
怖い話の「実体験」はお約束

16.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 16:08

だよなあ
ただの話として楽しんだり怖がったり出来ればいいのになんでいちいち鬼の首とったみたいに
「創作だってすぐわかるし!」
とかになってんだろう?

17.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月09日 16:50

自分が楽しめてないのに他人が楽しんでたら腹立つから邪魔してやろうの精神

18.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月10日 11:55

なんで斜にかまえんの?
秋の夜長にピッタリだろ。
dont think feelってやつ

19.  Posted by  名無しクオリティ   投稿日:2016年10月10日 12:17

留守電の話は中居くんのファンからかかってきた話に似てる

20.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月12日 15:46

怖がりのワイ、
虚勢張れず震えるの巻。

21.  Posted by  名無し   投稿日:2016年10月13日 08:16

創作でも楽しめる俺カッケー。
馬鹿なんじゃないの?

22.  Posted by     投稿日:2016年10月13日 17:08

���Υ������ȤϺ��������ޤ�����

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